まいぱーそなる武士道めいびー -195ページ目

崩しの時の腕と手首の使い方

海外に行ったり、何かと忙しく、しばらくぶりの更新です。



「崩し」について考えてみたいと思います。


今日は、オーソドックスな、自右手で相手左襟を掴んでいる(自右釣り手)状態からの、相手を後方に倒す場合の「崩し」を考察します。



簡単に言えば、相手を「押す」動きなのですが、どういう押し方が効果的かを考えます。



簡単に図を書いてみました。


まいぱーそなる武士道めいびー


左から、パンチ的に名前をつけてみると、


A) アッパー


B) ストレートパンチ(拳が上)


C) カンフーパンチ(親指が上)


とします。


何故、パンチに例えたかというと、以前ある先生から、崩しは、パンチと似ていると言われたことがあります。


しかし、実際の人相手の練習では、打ち込みでも乱取りでも、パンチのつもりで勢いよくやったら、ちょっと失礼や無礼な気がして、相手に拳を向けない様にしてしまいがちです。


もちろん襟を掴んでいなければ反則ですが、襟を掴んでいれば「崩し」だと思います。


では、自分の拳で、相手のどこを狙うべきでしょうか?


技にもよりますが、これも基本はボクシングなどと同じで「あご」か「あごの横」だと思います。


ボクシングの場合は、あごに当てると、相手の脳が揺れ、ダウンを奪いやすいと言われていますが、柔道での崩しの場合は、下からあごを押されていると、どんなに腰を落として自護体になろうとしても、後ろに崩されるからです。


イメージしにくければ、試しに、大外刈りを掛けられると思って、自分のあごを自分の手で上に押しながら、ヒザを曲げて、重心を落とそうとしてみてください。


おそらく、腰が反ってしまい、簡単に相手に大外刈りを掛けられてしまう体勢になってしまうと思います。


なので、基本は図のBの拳で相手のあごを下から上に突き上げ気味に崩すのが有効だと思います。


Aの持ち方は、相手との距離が接近している場合は、これも有効だと思います。


Cの持ち方は、カンフー映画のパンチなどで見る機会はありますが、自分の場合は、あまり力が入らないし、腕の力だけで押す感じになってしまい、腕とつながる肩やワキ下の筋肉を連動させにくいので、パワー的にも弱いと思います。


しかし、相手の襟を自然に掴んだ状態では、実はCの形になりやすいと思います。


そう考えると、Cの形で掴んだまま、Cの形でガムシャラに振り回しても、相手は崩れにくいと思います。


ただ、相手の襟の可動範囲が大きくないと、掴んだまま、自分の手首を回転させて、相手のあごを押すのは、ムジカシイと思います。


なので、「技」の前に「崩し」がある様に、「崩し」の前に「相手の道着を帯から引っ張り出す」ことも重要な準備だと思います。


テクニック的には、「技」や「崩し」と見せかけて自釣り手で、うまく相手の道着を引っ張り出しておいて、相手の襟をゆるませておいて、そこから「崩し」を狙っていくのがいいと思います。


逆に言えば、試合が始まって、「崩しも技も大したことないな」と思っていたけど、気付いたら、自分の襟がゆるゆるになっていた、といった場合は、相手に逆に「崩し」の準備をされていた、ということになるので注意です。


とりあえず、今日はこの辺で・・・。

腕返しの図 (補足)

昨日の図を見たら、雑な図だと反省・・・。


投げやすい相手の体勢と、腕の回転、相手の倒れる前方への回転を、もう少し丁寧に描いてみました。


まいぱーそなる武士道めいびー

腕返しの回転方向と崩しについて

この辺で知識を「広く浅く」なってしまわない様に、一つ一つの技の完成度を上げるための考察をしてみたいと思います。


まず「腕返し」なのですが、実際に使ってみると、技が掛かり切らないで相手がしゃがみ込む様な体勢で踏ん張られてしまうことが度々ありました。


まず、大前提として、相手の釣り手が真っ直ぐ棒の様に直線になっている(肘が曲がっていない)ことがポイントだと思います。


肘が曲がっていると、相手に前転(左肩からの前回り受け身)をさせたいのに、逆に相手の左肩は後ろに引いて行き、相手が前転ではなく、振り返る様な横に回る動きになってしまって、相手を投げきることはムズカシイと思います。


次に、相手の腕が相手身体の正面に「前になれ!」の様に伸びている場合も、腕を回転させても、相手を前転させる力になっていかず、肘が曲がっている時と同じ様に投げきれないと思います。


図で示すと、こんな感じの時です。


まいぱーそなる武士道めいびー


では、どういう時に掛かりやすいだろうかと考えると、「ケンカ四つ」でお互いの身体が同じ方向になり、お互いが釣り手を伸ばして、少し上半身をかがめて(前転方向に重心がある)、お互いが相手の引き手を掴もうとして、「内股」などを掛けにいこうとしている様な体勢の時には、


相手右腕の回転 = 相手身体の前転方向への回転


となり、技が掛かりやすくなる体勢だと思います。


図にすると、こんな感じの体勢の時です(少し雑な絵でスミマセン・・・)


まいぱーそなる武士道めいびー


次に相手の拳の位置による技の掛かりやすさを考えてみると、相手の拳が相手の肩と同じか少し上になるくらいのが、前転させやすいと思います。


この技に入る時は、下に潜り込んで回っていくので、自右手で掴んでいる相手の手首(拳)を、下方向(床方向)に引っ張りがちになりやすいと思いますが、相手の拳が相手肩の高さより低くならない様に回るのもポイントだと思います。


相手の拳が下向きになってしまう(相手の腕が床に向かって下がってしまう)と、相手の重心は、前転方向ではなく、右下に引っ張られる方向に崩れるだけで、足が腕の方向に着いていき、踏ん張られてしまいやすいと思います。


なので、イメージとしては、なるべく自分も相手も上半身を前に曲げて前のめり気味の低姿勢になり、自右手で相手の右手首をしっかり自分の身体に引きつけ固定させて、あとはスピードも大事なので、いかに高速回転で回るかを重視して技を掛ければ、かなり掛かりやすくなると思います。


自分の身体の回転も、自左手で掴んでいる相手右襟を相手の身体を前方に崩す力をかけてから、今度は自分の体重の重力により潜りつつ、自分の身体を後方に引くと、ちょうど回転運動の力になり、「崩し」と「技掛け」が連携することになり、効果が上がると思います。


今、「腕返し」について、自分で思いつくコツは、このくらいだと思います。


使っているうちに何か発見があったら、またレポートしたいと思います。


こうやって整理していて思うことは、特にこの技は、自分と相手の、身体や腕の方向や角度、姿勢や力のかけ方など、論理的に整理しておくことの大切さを実感します。


とりあえず、現時点では、これで「腕返し」の整理完了ということで!