昨年不要になったdocomo ACアダプターを譲り受けたのですが、
出力が、5.0V 1.8A 9.0V 1.8A 12.0V 1.35A の3出力です。
qualcomm quick charge 2.0 対応のACアダプターなので、
ネットで調べてArduinoで5,9,12Vを出力することができました。
今回はArduinoを使用せずにディスクリート回路で作成してみました。
ネットで調べたQC3.0のアルゴリズムです。
(持っているのはQC2.0対応なので出力電圧は異なります)
12Vなので、最後の電圧はD+、D-ともに0.6Vです。
ホスト側で使用するICのデーターシートで検知電圧バラツキを調べると、
以下の電圧に設定すればいいことがわかりました。
(他のICも同じかどうかは不明です)
0.325V未満:0.25~0.4Vなので、0.25V未満
0.6V:0.4~1.8V
3.3V:2.2V~
回路図です。
トランジスタのベース電圧の関係で、0.6Vは1.3Vに変更しています。
(データーシートがなかったらどうしようかと迷うところです)
回路です。
動作波形です。
赤(5V/div):Vout
緑(1V/div):D+
黃(1V/div):D-
アルゴリズム通り、D-が0Vから0.6V(本回路では1.3V)になった時点で
5Vが12Vに変化しています。
コンデンサへの充電時定数で1.25sec以上を確保しているので、
ACアダプターをコンセントから抜いてすぐに差すと正常に動作しませんが、
数秒待って差し込め正常に動作します。
簡単な回路で、QC2.0対応のACアダプターから12Vを出力できました。