3Dプリンター用フィラメントは吸湿すると、造形の不具合が発生する可能性が
高くなります。
その対策として、吸湿防止のためにシリカゲルで乾燥状態を保つドライボックス
を何台か製作したのですが、吸湿したフィラメントを乾燥させるには
ドライボックスでは役不足で、温度を上げて乾燥させるドライヤーが必要です。
そのための各種フィラメントドライヤーが販売されています。
今回はフィラメントドライヤーを自作しました。
使用するファンとヒーターです。
ファンは不要になった自作パソコンのケースファンです。
ヒーターは市販の600W用ニクロム線を6Ωになるようにカットし、
マイカ板で固定しました。
温度はそれほど高くならないので、木板に65mmの穴を開けて
4箇所にスリットを設けマイカ板を固定しました。
ABSで作成したケースです。
フィラメントのスプールの外径が約200mmなので、
使用している3Dプリンターの造形サイズの220mmに対してギリギリです。
ファンとヒーターを取り付けました。
温度検知用のサーミスタも取り付けました。
ケースには風を通す穴が空いています。
温風を通すためにフィラメントを浮かす必要がありますが、
忘れていたので、後で高さ4mmのボスを接着しました。
フィラメントを収納するとこんな感じです。
回路図です。
ヒーターは18V印加すると54Wで、安定状態で約80℃になりますが、
Arduino の PWM 出力で設定温度に応じた電力制御をしています。
回路です。
外観です。
表示部です。
設定範囲は以下としました。
温度:40~70℃
時間:1~16時間