吉原(台東区千束)の遊女の哀しくも熱い心の物語。
「さくらん」とは一味ちがった遊郭物。
主人公の久乃は、十八で吉原に売られ四年の間に花魁道中をするまでに上りつめる。
遊郭の華やかさの裏には、妊娠、堕胎、性病、当時死の病だった肺結核など過酷な現実もあったのだ。
「生まれてきて無縁仏で終わる人生なんて惨めすぎる」との言葉が胸を打つ。
六年間の年季奉公があけて自由の見になれた事や身請けしてもらい所帯を持つことができる当時(明治末期)の制度にホッとしたりした。
時代背景は違うが、ほぼ同時期に作られた娼婦とエリートビジネスマンの物語、リチャード・ギア、ジュリア・ロバーツ主演の「プリティーウーマン」がある。
アメリカと日本の感覚や意識の違いが分かって面白い。
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