将来の自分と、生来の自分。
その2つを量りにかけて、未来を選ぶ。
同じ大学でも、学科が違うと滅多に会わない友人がいる。
今日、食堂で3年振りに油絵学科の友人に会った。
1年生の頃とは見違えるほど成長した彼女は、
今は教員を目指しているそうだ。
「人の手本になりたいんだよね」
と、彼女は真顔で言うのだった。
人の道を説く仕事=教師だと思っている彼女は、
生徒のうち、誰がいつ自分を見ても良いように、
自分を磨いているそうだ。
「抱負ばっかりあっても、教員試験に受からないとね」
と笑いながらも、明確な理念を話すその姿には、
思わずこちらも身を乗り出すほどの瑞々しさに溢れていた。
現代日本で「酷い」と言えば、教育現場と経済。
彼女が教育現場の惨状と打開策を語る中で、
私は知ったかぶりの経済の心もとない知識と理想論で応戦していた。
私と彼女、2人しかこの世にいなかったら、
先に状況が良くなるのは教育現場の方だと思う。
「青二才」「若造」心ない言葉で彼女を形容するのは簡単だろう。
