ネルソンスの降板、それ自体は健康上の理由ならそれは止む無しですが、その後の対応が物議を醸しているようですね。

 

今日は、沖澤さんがネルソンス代演の初日なので、若きクラ友に「成功するといいですね」とメールを送ったら、会場で聴かれた方の前半終了後の感想のXが転送されました。その方の感想では、相当素晴らしい演奏だったようです。

 

併せてクラ友のメールには「Cプロについては非難轟轟のようです」と記されていました。

添付されたXには骨子「A5のステーキ頼んだら在庫がないからA3のステーキ出されて、でもあなたが注文したのはA5だからといってA5のステーキ代を払わされるようなもん」というものがありました。

 

個人的にはいろいろ記したいこともありますがCプロをこれから聴かれる人もいるので控えます。

 

顧客が期待しているものを提供できないならば「やめる勇気」も必要ではなかろうか・・ということだけ記しておきます。

Cプロの音楽的価値が低くなるということを申しておりません。

それはやってみないと分からないことですから。

主催者が想いを寄せるべきは、ネルソンスという稀有な才能を持った指揮者が来るからチケット代と交通費と場合によっては宿泊代を投じている人が相当数いらっしゃるということです。

 

このフェスティバルがなぜこれだけ永く続いてきたのか。

それは小澤征爾さんの音楽の圧倒的な魅力があったからです。

音楽はとても属人的なものです。

この人が振るなら大枚払うという気持ちがチケット購入動機のほとんど全てです。

 

もう一つ重要な問題は、おそらく代演のあおりで沖澤さんが合同演奏会と小澤征爾音楽塾のオペラを降板したことです。

若い音楽家たちにとって、ベルリンフィルでアシスタントを務め、小澤さんにこのフェスを託された沖澤さんの指導はかけがえのないものでした。

私はオペラのチケットを押さえていましたが、一番最初に心によぎったことは音楽塾の若い音楽家たちが気の毒だなあ・・ということです。

私も職人仕事のはしくれをやっておりますが、どんな師匠に出会うかってとてつもなく重要なことなんです。

とても残念に思いました。

まあ、私以上に沖澤さんが残念と感じていらっしゃるでしょうからこの程度にします。

 

若きクラ友が転送してくれたXには「来年以降の集客に影響あるのでは」とありました。

確実にありますね。

主催者は「音楽ファンの気持ち」にもう少し寄り添うべきだったと思います。

まず音楽ファンは「誰が演奏するか」ということが全ての価値の源泉なんです。

その想いを踏まえたうえで「主催者は本当に最高のものを贈り届けようとしているんだな」という気持ちが音楽ファンに届くかどうか・・・そこが一番大切なことなのではないでしょうか。

 

松本の美術館は自販機まで草間彌生さんでした!

 

どうかCプロに来場される方々が幸福な気持ちでホールを後にできますように!