私の仕事場のすぐ近くに麻布台ヒルズがあって、ちょっと用事があって先日立ち寄りました。

都心なのに緑も多く気持ちが和らぎます。

なんか実がなっているので「なんだろう」とよく見てみると、まさかのラ・フランス

麻布台ヒルズには昭和17年創業の京都の大垣書店が入っていて、行けば取り敢えず芸術書のコーナーはざっと見ます。

そこに吉田秀和さんの「芸術のよろこび」がありました。

読む予定の本もいくつかあったのでパスして仕事場に戻りましたが、やっぱり気になって購入してしまいました。

「音楽のよろこび」という対談集もあったので、こちらは大垣書店の店頭になかったのでAmazonでポチしました。

 

今日、日曜の朝も早起きして、昨夜に聴いたポリーニのディアッベリを聴き直しながら読み始めました。

加藤周一さんの「羊の歌」を座右の銘としているほど加藤さんの大ファンなので、加藤さんとの対談から読み始めましたが、あまりに難解でさっぱり分かりません。

最近、怪しくなりつつある「知的レベル」がまた下降したのかとビビりました。

 

帯に「批評はおもしろくないといけない。それが僕の考えです。」とあり、おそらく吉田さんの批評文は分かりやすく面白く書かれているんだと思います。

対談となるとストレートに知性がぶつかり合うので読者への配慮などありません。

吉田さんの話が終わって、これをどう展開するんだ??と思っていると、加藤さんがきちっと返し、それに対し吉田さんが返すを繰り返します。

私が対談の一方当事者だったら「はい、そうですね」と返して終わりです。他の人との対談もパラパラ読みしましたが、とにかく難しい。

経験に照らすと、こういう難しい本は繰り返し読んでいると、ある日突然理解できるようになるので、まあ、少しずつ読んでいくことにしましょう。

 

知性の低い私でも分かる箇所で面白い箇所がいくつかありましたが、一つだけご紹介させていただきます。

グールドのことを語った後で「ラン・ランという中国のピアニスト。この人のピアノを弾く力には飛びぬけたものがある。だけど彼のベートーヴェンはおかしいと批評家は言うのね。聴いてみると、ちっともおかしくない」とお話になります。

「そうだ!そうだ!ラン・ランいいですよね!」

ここは反応できました!

 

本をいったん閉じて庭にバラを摘みに行きました。

今日はアンゲリカを2枝と聖火を1輪摘みました。

2008年の吉池貞藏さんの作品です。

聖火は1966年の作品で東京オリンピックにちなんで命名されたとか・・・

旧い品種なのでパテントも切れていて980円くらいの新苗から育てました。

バラのパテント期間のブランド苗は4000円から5000円くらいするので手が伸びない方はパテントが切れた安い苗から育てるというのもありかと思います。

育て方は木村卓功さんのYouTube「バラ塾」のとおりに育てれば失敗しません。

 

ベートーヴェンのカラヤンの東京ライブを聴きたくなってCD部屋を探したのですが、誰でもそうだと思いますがベートーヴェンのコーナーは一番ヴォリュームがあり探し切れなかったので手近にあったフランシス・フレデリック・ギイの協奏曲全集を持ってきたつもり’(4番を聴きたかった)がヴァイオリンソナタ全集でした。

知性とともに判断力も低下する一方です。

 

まっいいか・・と1番から聴いていますが、いいですねぇ・・・とてもいい!

 

花を摘みにいったときに玄関にAmazonの置配があったのでピックするとモヒニ・デイのCDが届いてました。ビルボードライブから冊子が届くので読んでいたら「21世紀のトップ10ベーシスト」に唯一女性でランクインしているベーシストということで取り敢えずポチしました。

 

モヒニを聴く前に矢代秋雄さんのピアノ協奏曲とチェロ協奏曲を聴きました。7月9日の投稿でも触れたチェロ協奏曲に感銘を受けてオーダーしたCDです。実演もよかったけど、このCDもよかったです。他にもいろいろ聴いてみたいなぁと思いAmazonを開きましたが、ほとんど在庫がありませんでした。

 

昨夜から聴いていたCDと到着したばかりのモヒニのCDです。

モヒニはあと1週間で27歳になるインド出身の俊英!

センターにキース・ジャレットのマイソングがあります。

昨日は1週間ぶりにワインを飲みました。アルコールが入るとどうしても若い頃聴いていたCDに手が伸びます。

 

遅めの朝昼兼用御飯は妻の希望で焼きおにぎりでした。

庭獲れピーマンとインゲン。

自家製ピクルスはどれも美味しいですがミョウガが絶品でした。

デザートはメロン。

東北自動車道上りの蓮田SAの箱売りフルーツはいつも当りです(このメロンは近所買いです)。先月購入したメロンも史上最高糖度でした。しかも安い!!

東北自動車道上りをご利用の方はわざわざ立ち寄る価値ありです!

 

このあと仕事先の方からいただいたパリ一つ星のパティシエがつくった京都に一店しかないという「ATELIER PAGES KYOTO」のお菓子をいただきます。

先日のアルゲリッチが植樹したブドウでつくったワインの贈り物もそうですが、贈り主のその品物を選んでくださった気持ちが品物以上に嬉しいです。感謝。。

モヒニ・デイを聴いて一休みしたら長靴を履いて灼熱の庭でじみーな草取りを延々とやります。

ガーデナーの皆様。

草取り、ホントに大変ですよね。

でもやらないともっと大変なことになるからやるしかないんですよね・・・

(今、モヒニが流れていますが、これはヤバイ!これが初のリーダーアルバム!

才能ある人が次から次に現れるから音楽の世界は愉しい!)