ドイツ・コルデス社のクンツァイト(無償の愛)は、とてつもなく樹勢の強いバラで

直立で5メートル以上のシュート(シュートというより樹でした)が数本林立し、かなり無理をしてアーチに誘引したらアーチを壊してしまいました。

シュートがアーチを壊すってなんなん??と思われるかもしれませんが、成長にともないアーチをゆがめ、やがて倒してしまったのです。

アーチにコブラツイストをかけてるみたいでした。

ひん曲がったアーチが崩れるようにかしいでいる姿がこのバラの恐るべき樹勢を示すものでした。

 

アーチに絡んだ部分はもはや引き離すことができない状態だったため、泣く泣く1.5メートル以上の部分を全部カットしました。

植え場所も変更して移植しようとしたところ、株元に例の気色悪い乳白色のブツブツが発生していました。癌腫です。

このときで癌腫は2度目のこととなります。

正しい方法かどうなのかわかりませんが、私は癌腫部分をえぐり取って着火マンで焼いてます。

その結果、癌腫第1号のラ・マリエは冬に根チェックをしても癌腫ゼロ。

第3号のリパブリック・デュ・モンマルトルも元気に育っています。

 

第2号のクンツァイトは、以前のような樹勢はなくなり1.5メートルの幹から何本かのシュートと呼べるほどの勢いはない、ただの枝がのびるのみでした。

他のバラが一番花を終える頃、のんびり蕾を膨らませていたので「どうなっちゃうのかなあ・・・」と案じていたところ、パンパスグラスの葉の影で咲いていました。

今日は東京移動の日なので朝の時間もそうそう余裕がないなか、パンパスの葉を切ってその姿を見せてもらうことにしました。

この花はそのままつけておいて、別の枝を切り花にしました。↓

クンツァイトは香りもとてもよく部屋に飾ると部屋に香りが満ちます。

 

ただ問題は、以前の5メートル超のシュートがバンバン出てくるきざしは今のところ全くないことです。

そもそも他のバラが一番花をとうに終えているのに、今頃咲いていること自体、成長サイクルになんらかの異変が生じていることを示しているようにも思えます。

 

癌腫になったときは「アーチ壊すくらい元気だから癌腫に栄養少しとられるくらいでちょうどいいかも」と空元気を出していましたが、以前の雄姿を知っている私からすれば今の状態はやっぱり心配です。

まあ、シュートは忘れた頃に出てくると言われているので、ある日株元からとんでもないシュートが出てくることを気長に待とうと思います。

 

今日はサントリーでチョン・ミョンフンが振るメシアンのトゥランガリーラ交響曲です。ピアノを私がヘビロテしているラヴェルを弾いている務川慧悟さんが弾きます。

彼の実演は初めてなのでこちらも楽しみです。

今週は火曜を除いて連日サントリー詣でとなります。