今日は、というか今日も一日中庭仕事をしていました。
全ての庭仕事を終えた時の夕暮れがこんな感じです。
撮影時間は18時45分。
空も綺麗ですが、水田も同じくらい綺麗です。
本当は庭仕事の写メもたくさん撮ったのですが・・・それどころではなくなりました。
昨夜、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーを聴いて、スタンリー・クラークのベースに感動したことは記したとおりです。
夕食の際に、チックの2018年のトロリジ―2を流してました。
クリスチャン・マクブライドとブライアン・ブレイドの名手が揃ったライブです。
ラ・フィエスタを聴いて、妻に、
「マクブライドも当然、スタンリーのベースを聴いたうえで演奏してるに決まってるんだけど、当時20歳過ぎのスタンリーのプレイを超えようとか思わなかったんだろうな・・・スタンリー・・・桁違いに凄すぎるから・・」と洩らしました。
そこで、昨夜に引き続き、チックの1972年に録音されたカモメのアルバムを聴きました。
ピアニストの上原ひろみさんが3年前にチックが逝去されたとき追悼文を発表されました。
ファーストセンテンスは「あなたがいない世界は同じではありません」(原文は英語)でした。
10代のときからチックの大ファンだった私は、この追悼文の第一文にとても心が動かされました。
とてもとても大切な人がいなくなった世界と、その人がいた昨日までの世界はなにもかもが変わってしまうんだ・・ということが伝わる、上原さんのチックへの敬愛と思慕が伝わる、そしてその気持ちは私にもわかる素晴らしい追悼の最初の一文でした。
チックのカモメアルバムは、全ての曲をチックが作曲していて、楽曲の完成度の高さは言うまでもないことですが、やはり参加したミュージッシャンたちの熱量に圧倒されます。
そして、昨日からの繰り返しになりますが、20歳そこそこのスタンリーのベースは圧巻です。
ラ・フィエスタでE→F→Gの循環コードを力強くベースで支えてから長調に変わってからの「飛翔」・・・私には未来とか栄光があるとすれば、まさに未来とか栄光に駆け抜けるような音楽ですが、スタンリーのベースは栄光にひたむきに疾走するベースです。
初めて聴いてから50年経ちますが、いまだに彼の駆け抜けるベースには心が震えて震えてどうしようもありません。
長調から再びフリージアンスケールに戻った時にウッドベースがぶっ壊れるんじゃないかと思えるほどの破壊的なプレイ。
そして再び訪れる転調。
(今、まさに今日二度目のラ・フィエスタを聴きながら書いてます)
疾走!
そしてチックのソロのバックを奏するときの「前のめりにもほどがある」ランニングベース。
ジョー・ファレルのサックスソロのバックのプレイもかなりエグイですが、基本は3つのコードです。
ところがチックのソロのバックは「さあ、とことん限界に突っ込もうぜ!」というくらいのハイテンションです。
ここに集った音楽家たちにどれほどのケミストリーが起こったのか・・・それを50年経った今でも経験できるなんて。。。
「あなたがいない世界は同じではありません」
才能あふれる音楽家たちが、おそらく本人たちは、ただただ夢中で、かつ楽しんで演奏していただけなんだと思います(それにしてもレベルの高さが異次元です・・)。チック・コリアたちが50年前に創った音楽が世界を変えました。
同時代に生き、たくさんの実演に接することができたことをただただ幸せに思います。
カモメのアルバムはユニクロも出してくれました。
最後におまけに私のお気に入りのTシャツを・・・
分かる人には分かりますよね(笑)
こちらも50年くらい聴いてます。
私はこのアルバムの超有名曲ももちろん好きですが、ラストのレヴューブレイクのドラムが限りなく好きです。