昨日、東京の家のロフトのレコード棚からビル・エバンスやマーラーのアナログ盤を発掘したことを投稿しましたが、今朝になって「そういえばレコード以外にもパンフとかいろいろあったなぁ」と思い、ロフトをのぞきに行きました。
どれほどのレコードが眠り続けていることか?
ここに引っ越して25年ほど経つので、その間、ずっと眠り続けていることになります。
引退したら、このレコードをゆっくり聴くというのもいいかもしれません。
手前の下の方にウエイン・ショーターのパンフがありました。
これはソロでアトランティスを発表したときのツアーパンフです。
少し掘っただけでも続々お宝が出てくるので、掘り続けると仕事に向かえなくなると思い、本当に手にとれる範囲のパンフだけしかあたっていませんがお宝ざくざくでした。
クリーヴランドはウィルザーメスト&クリーヴランドのベートーヴェンチクルスに行った記憶はありますが、さすがに1993年の記憶はないです。
「記憶はないです」と書いた瞬間に思い出しました。
行きました!!
ロフトで家を出る前に見た時は「こんな凄いコンサートあったんだなぁ・・・」と他人事でしたが、今、電車の中で思い出しました。
おそらく当時の懐事情からすれば全曲は行けなかったと思いますが「第9」は行きました!
素晴らしかった・・・
ドホナーニとクリーヴランドは当時、いい録音をたくさん残してくれました。
CDは未完となりましたがマーラーもとてもいいです。
東京芸術劇場でやったマラ9は魂抜かれて椅子から立ち上がれなくなってしまった
若者(当時は私も若者でしたが)が友人に「大丈夫か?立てるか?」と声を掛けられていたことを覚えています。
私はそうなってしまう気持ちが痛いほどわかりました。
超絶凄い演奏は魂まで抜かれます。
これも凄い!
私は未成年ですね。
なぜか秋田でもやってるし・・・
このバンドはテクニックも凄いですが、グルーヴがね・・・彼らしか出せない、彼らが集まるからこそ生じるケミストリーに満ち満ちた驚異的なバンドでした。
野口五郎さんがNYで聴いて「こんな凄いバンドがあるんだ、と驚愕してデヴュー盤を聴いたらちょっと肩透かしだった」とたしかラジオで語ってました。
そうなんです。
ライブとセッション録音で全然顔が変わるんですよね。
でもデヴュー盤と2枚目はいまだに(もうあと数年でリリースから半世紀です)愛聴している人は私含め多いです。
ファーストとセカンドの2枚(セッション盤)は聴けば聴くほど味が出るスルメみたいな傑作です。
2枚目でゴードンとティーの歌が入った時は「なんじゃこりゃ」と思いましたが、
これも聴けば聴くほど癖になりました。
ピアノのリチャード・ティーとドラムスのスティーブ・ガッドのデュオが世界中のどれだけ多くのミュージシャンに夢と絶望(希望の誤記ではありません)を与えたことか・・・。
既にギターのお二人、ピアノ、ベースは亡くなりました。
それぞれのプレイヤーの味が濃すぎてコピーしても意味がないところが凄いと思います。
最後にチケットを発見しました。
グリーンホール相模大野自体、そんなのあるんですか??
という感じです。
でも行ったんですね・・・半券あるから・・・
27年前のことでが全く記憶にありません。
ジョン・コルトレーンのバックで小節単位で区切れない鳴門海峡の渦潮のような(私の感想です)ドラミングを聴かせ続けてくれたエルビン。
コルトレーンの「至上の愛」がリリースされたのが1965年なので、当然私はリアルタイムで聴いていません。
高校生の頃に初めて聴いたので1970年代です。
それから20年後ですが、あの怪物のようなドラマーが日本に来てドラムを叩いてくれるなら行くしかないでしょ!・・と当時思ったであろうことは容易に想像できます。
たしかこの数年前に新宿ピットインでウィントン・マルサリスともやってます。
そちらも行きました。こちらはよく覚えています。
これ以上、ロフトで宝探しをすると仕事にならなくなるから断ち切って仕事に向かいました。
でも、若い頃から今に至るまで「むさぼるように聴く」ところは何も変わっていないんだなぁ・・・音楽が好きで好きでたまらないんだなぁ・・・と改めて感じた朝でした。
予告したビル・エバンスのことはおそらく今日の夕方少し時間ができそうなので、そこで書こうと思います。