タイトルは今朝、私が触れたアーティストたちです。

若杉弘&都響のマーラー全集を発掘して私のテンションがあがっていることは最近のブログで記したとおりですが、今朝も6時前に目が覚めて「そうだ。若杉さんのマーラーを聴こう!」と思い立ちマーラー5番を全曲通しで聴きました。

30年、40年前の日本のオケは特に金管が酷かったという印象が刷り込まれてしまっている私ですが、若杉さんと都響の演奏を改めて聴いて本当に素晴らしいなと感じました。

昨日、仕事場でマーラー9番を聴きましたが3楽章のトランペットの難所もきちんと決めてました。

今朝聴いたマーラー5番の1楽章もかなり濃厚な味付けで「こんなに良かったっけ・・」と驚きました。

考えてもみれば、指揮者にとってマーラーの全曲演奏会を振るなんてことは偉業以外のなにものでもないし、誇りを感じて取り組まれたものと思われます。立派な演奏になるのも分かります。

ご逝去されて、もう15年も経つのか・・としみじみ・・・

 

若杉さんのCDを棚に戻すと、ポリーニのドビッシーのアルバムジャケットが目に入りました。

ポリーニも亡くなって今日でちょうど2カ月です。

訃報に接し、様々な思い出が去来してなんとも言えない感情に包まれたのも、もう2カ月前のこと。

ポリーニのショパン・エチュードを中学生の時に聴いたのが出会いなので50年間、私が憧れ続けた大スターです。

梶本音楽事務所が招聘した全コンサートリストを公開していますが、それを見るとポリーニがどれほどベートーヴェンを大切にしていたのかわかります。

ポリーニがベートーヴェンの晩年のソナタを再録を始めたことは皆様ご承知のとおりです。

あの演奏を「技巧が衰えた」とか、なかには「劣化」などという失礼なワードを使って評する人もいました。

私は30番から32番のディスクもBlu-rayも聴きましたが、とても力に満ちた演奏でした。ポリーニのBlu-rayは生涯繰り返して視聴するBlu-rayになると思います。

 

最寄り駅までは普段は歩きですが、今日はN響があるので終演後に即ジムに行けるように車で最寄駅まで行きました。

その時に車の中で流れていたのはウェザー・リポートにジャコ・パストリアスが在籍した最後のレコーディングでした。

ウェザーも高校生のときにヘヴィー・ウェザーが出て夢中になり、大学で東京に出てきてからは日比谷野音や厚生年金会館で何回も聴きました。もちろんジャコが立つ右側の席から売れる時代で、私も時流に乗ってジャコを追っかけてました。

ジャコが若くして亡くなった時は朝日新聞に写真まで出たいたことを記憶しています。

なにより新聞を開いて「亡くなった」ことを知ったときの衝撃ははかり知れないものでした。

もう40年以上、飽きることなくずっとウェザーのアルバムは聴き続けています。

でも、ジョー・ザヴィヌルもウエイン・ショーターもジャコ・パストリアスも皆さん逝ってしまいました。

 

私も半世紀にわたって熱心に音楽を聴き続けているわけですから、憧れてやまなかったアーティストが逝ってしまうのはやむなきことです。

ジーニアスたちと同世代に生き、生で聴けたことだけでも人生を彩るとても素敵な出来事の積み重ねだったのだと感じています。

 

電車の中で、梶本音楽事務所のサイトを見ていたらパッパーノ&ロンドン響がソリストにジャン・ワンを引き連れて来日することを知りました。

プログラムも最高です。

「えっ、もう発売中!」

ということで、チケぴを開くとC以下売り切れ、B残席僅少状態でした。

私が9月26日と27日を押さえている間に26日のBは売り切れました。

メールで妻に「27日、金曜だから東京来たら??」と誘ったら乗ってきました。

妻はユジャ・ワンだから行きたいと思ったものと思われます。

彼女の演奏は群を抜いているから当然と言えば当然です。

彼女のステージ衣装のことをいろいろおっしゃる方もいらっしゃいますが、本人が気に入っているんだから全然オッケ。露出多めの衣装で音楽がガタガタなら誰も相手にしません。音楽が良ければ衣装なんて私にはどうでもいいことです。妻も同じく。

 

今朝は、朝から逝ってしまった偉大なアーティストたちを偲びながら仕事に向かいましたが、最後に登場したのが命の泉がこんこんと湧き上がっているようなユジャ・ワンだったのが嬉しいです!

今日も一日仕事にガッツを持って向き合えます!

 

2022年3月の地震で崩れ落ちたセカンドハウスのCD部屋

2011年の東日本大震災のときは東京の家のCDも崩れ落ちましたが、

2022年のときはこちらの家だけで崩れ落ちました。

この一枚、一枚のCDが人生を豊かなものにしてくれたんです・・・

(元に戻すの・・超大変でした・・)

ちなみに天井のバラの壁紙はもちろん私のチョイスです!