先週月曜に観た「瞳をとじて」(ビクトリ・エリセ監督)をもう一度観に行きました。

ミニシアターSTRANGERにて19時半から、終映は22時半前。

この劇場はカフェも併設されているので入口は映画館ぽくないです。

 

短期間に繰り返し観た映画は20代半ば過ぎに観たリュック・ベッソン監督の「グラン・ブルー」以来です。グラン・ブルーは公開当時は「グレイト・ブルー」というタイトルでロードショーは短期で打ち切りになり、笹塚にあった名画座で700円とかそのくいらで観ました。

私自身、海育ちで、子供の頃から夏は毎日海で遊んでいたので、海の素晴らしさを描ききったグレイト・ブルーははまりにはまり1週間で3回観ました。

それ以来のことになります。

こうやって繰り返し映画を観るのは。

 

今日、改めて観て「自分は一回目、なんにも観てなかったんだなぁ・・」と思いました。

チラシのワードをそのまま引用すると「これまでの不在を微塵も感じさせない詩情豊かに綴られるワンシーン・ワンカット」にただただ魅了され続けた3時間が一回目の鑑賞でした。

今日の二回目の鑑賞で、全ての登場人物を、一回目より、ずっとずっと好きになっている自分に気付きました。

 

先週の一回目の鑑賞の際にも本ブログで映画の内容について一切触れませんでしたが、今回も触れません。これからこの映画を初めて観る方に余計なノイズを入れたくないから。

 

この映画は、映画館を出てからも楽しいんです。

私は今、家でハインツ・ホリガーのシューベルトを聴きながら・・・・・ハイボールを飲みながら・・・・・このブログを書きながら・・・・・、時々タイプする手を止めて「詩情豊かに綴られるワンシーン・ワンカット」を思い起こして「瞳をとじて」をひたすら反芻しています。

なんと贅沢なことか・・・