新日と全日の「合同興行」について。 | 考えるプロレス。

新日と全日の「合同興行」について。

 来年の1.4東京ドーム大会が、事実上、新日&全日の合同興行として行われることが決まりました。新日にしては珍しく事前にマスコミにリークされることもなく、リアルに「電撃発表」だったのでビックリでした。まあ、それほど新鮮な絡みではないし、今さら二大メジャーでもないだろうという気もします。でも、告知ポスターにあの二つのロゴマークが並んでいるのを見ちゃうと、うかつにもちょっとドキドキしてしまう自分がいましたね。

 カードに関しては、とりあえずIWGPと三冠のチャンピオンシップが行われることだけが決定してるようですね。武藤が言うように、僕もこの日は取ってつけたような対抗戦はやめ、両団体&フリー選手が入り交じった混成カードを組んだほうがいいような気がします。と言いつつ、一向に「夢のカード」が思い浮かばないのが哀しいところでもあるのですが、そこは両フロントのプロレス頭が問われるところでしょう。個人的には武藤全日の興行のつくり方は非常に評価しているし、プロレスのひとつの可能性として、いつか化けるような気がしないでもないんです。そんな全日の「パッケージプロレス」をベースに、新日のレスラーたちをキャラクターとして配置していったらどうなるのか。なんだかんだいっても、プロレス界の「エリート集団」として、新日に所属するレスラーたちの個々の能力は高いんですよね。要は「使い方」が悪いだけで、そんな新日の選手たちが適材適所のポジションを与えられたらどうなるのか。僕はそれが見てみたいと思うんです。あえて言えば、今回は観客数よりも試合内容だと思います。たとえ3万人しか入らなくても、その3万人が満足して帰るプロレスをやるべきだと思う。それが、今の新日の興行に足りない部分だし、そうやって積み重ねていけば、自ずとお客さんって増えると思うんです。新日のフロント&選手には、今回の興行を通して、武藤全日の手法をよく学んでほしいですね。

 さて。ここでもすでに何度か触れていたことですが、これでNOAH&ゼロワン連合軍(GPWA)vs新日&全日連合軍という図式が現実化してきたとも言えます。そして、今は単に仲のいいもの同士が協力しあってるだけなんでしょうけど、これがプロレススタイルを含めたイデオロギー戦争になってくると面白くなると思うんですけどね。僕は以前にも書いたように、丸藤とKENTAの試合を「最高」と位置づけるようなプロレスは嫌いです。これを機に武藤と蝶野あたりがしっかりと手を組んで、NOAHのアンチテーゼとなるようなプロレスの世界をつくりあげてくれたら。プロレス界が、少しだけいい方向に進んできたと思います。