絵を描けない人たち。
新日の考えるシナリオが理解できない。親会社ユークスの意向か、一応「中邑と棚橋の二人エース体制でいきましょう」という社内的なコンセンサスは取れているような気はするものの、G1の優勝者は天山だし、中邑の帰国のタイミングはおかしいし、その中邑を「反体制」にカテゴライズして蝶野と組ませることが決定しちゃったり。なんだかいちいちやることがチグハグで、どう考えても全体を見てプロデュースしている人がいるようには思えない。永島さんや上井さんもだいぶアレだったけれど、今となってはずいぶんマシだったのかなぁなんて思ったり。
それにしても、中邑はヒールなのだろうか。というよりも、ヒールは中邑のほうなのだろうか。確かに中邑と棚橋の二人を並ばせるにはどちらか一方がヒールターンするのが一番てっとりばやいのかもしれないのだけれど、個人的には「だったら、棚橋だろうよ」というのがあるんですね。もちろん、本当の「資質」という意味ではどちらがいいのかなんてわかりません。けれど、いくら棚橋が人気があるったって、それは一部の女性ファンの人気にすぎないだろうし、プロレスファンなんて大部分が男なわけです。棚橋が持っている「いけすかなさ」や彼女に刺された過去なんかをうまく利用して、ヒールのナルシストキャラかなんかに仕立て上げたほうが、よっぽど面白い絵が描けるのになぁなんて思ってしまうんですね。
例えば、WWE。この団体に新日が見習ってほしいと思うのが、キャラのリアルさです。虚と実が重なりあっているのがプロレスの面白さであって、キャラがまるっきりキャラであってはぜんぜんリアルに見えてこない。ここ10年、猪木がつねづね言っている「戦いがない」の意味は、僕はこういうところにもあると思うんです。猪木はかつて、わざと仲の悪いレスラー同士を戦わせたと言います。格闘技であれ、演劇であれ、プロレスが「戦い」を表現する商売である以上、どこかにリアルさがないと観客には伝わらないってことを、猪木はきっと知っているんですよね。もちろん、よっぽどの「名優」なら別。しかし、そうじゃないなら、その人本来が持っているキャラを利用したほうがいいに決まってる。男性ファンが嫌う棚橋のあのたたずまいを、どうしてリング上のシナリオに活かさないんだ、と思ってしまうんですよね。かつてのリック・フレアーのようなタイプのヒールをつくるのに、僕は棚橋こそ打ってつけだと思います。女性をはべらかして入場し、のらりくらりと、最後は丸めこみ技で防衛する。そんな、これまで日本にいなかったタイプのヒールキャラとしての資質を、棚橋は持っているような気がするんです。
それにしても、中邑はヒールなのだろうか。というよりも、ヒールは中邑のほうなのだろうか。確かに中邑と棚橋の二人を並ばせるにはどちらか一方がヒールターンするのが一番てっとりばやいのかもしれないのだけれど、個人的には「だったら、棚橋だろうよ」というのがあるんですね。もちろん、本当の「資質」という意味ではどちらがいいのかなんてわかりません。けれど、いくら棚橋が人気があるったって、それは一部の女性ファンの人気にすぎないだろうし、プロレスファンなんて大部分が男なわけです。棚橋が持っている「いけすかなさ」や彼女に刺された過去なんかをうまく利用して、ヒールのナルシストキャラかなんかに仕立て上げたほうが、よっぽど面白い絵が描けるのになぁなんて思ってしまうんですね。
例えば、WWE。この団体に新日が見習ってほしいと思うのが、キャラのリアルさです。虚と実が重なりあっているのがプロレスの面白さであって、キャラがまるっきりキャラであってはぜんぜんリアルに見えてこない。ここ10年、猪木がつねづね言っている「戦いがない」の意味は、僕はこういうところにもあると思うんです。猪木はかつて、わざと仲の悪いレスラー同士を戦わせたと言います。格闘技であれ、演劇であれ、プロレスが「戦い」を表現する商売である以上、どこかにリアルさがないと観客には伝わらないってことを、猪木はきっと知っているんですよね。もちろん、よっぽどの「名優」なら別。しかし、そうじゃないなら、その人本来が持っているキャラを利用したほうがいいに決まってる。男性ファンが嫌う棚橋のあのたたずまいを、どうしてリング上のシナリオに活かさないんだ、と思ってしまうんですよね。かつてのリック・フレアーのようなタイプのヒールをつくるのに、僕は棚橋こそ打ってつけだと思います。女性をはべらかして入場し、のらりくらりと、最後は丸めこみ技で防衛する。そんな、これまで日本にいなかったタイプのヒールキャラとしての資質を、棚橋は持っているような気がするんです。