タトゥーインクの成分。。。 | ストローカータトゥー横浜の舞台裏

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KANですドクロ

今日はインクについてのお話を。

日本のタトゥースタジオのほとんどは、長年実績のある信頼性の高いものを

使用しています。

ストローカーで使用しているインクは、

その多くをアメリカ、そして一部ドイツメーカーの物を使用。

狭い業界ですからインクメーカーも無数にあるわけではなく(笑)、

他業界同様、品質が良く彫師にも高い評価を受けている

世界的ブランドがいくつかあるわけですね。

このスタイルは欧米のタトゥースタジオとほぼ変わりなく、

日本の彫師のこだわりは、かなり高いレベルにあると思っていただいて

間違いありません。

まずはこの点をふまえた上で進めてゆきたいと思います。



「インクって何が入っているんですか?」

お客さんからたまに聞かれますので、今日は詳しく説明させていただこうかなと。

化学的なことで少々難しく、自分もうまく説明できるかどうか、

不安なところではありますがあせるよろしくお付き合い下さい(_ _)


◎まずタトゥーインクの成分について。

現在タトゥーインクのメーカーはその成分について、

化学物質安全性データシート(Material Safety Data Sheet/略称MSDS)と

いうもので開示しています。

「化学物質や化学物質が含まれる原材料などを安全に取り扱うために

必要な情報を記載したもの」.....Wikiより抜粋。

このMSDS制度は日本にもありますし、アメリカのメーカーですと

アメリカの基準に合わせてフォーマット化された文書で公開されています。

例えばこちら↓
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防腐剤なし。発がん性、変異原性、生殖毒性物質なし。
医療グレードの密閉瓶で供給され、ボトルは追跡可能なロット番号でラベル付け。
重金属の検査通過済みで、認可認証機関でテストされたものである。などなど、、、、


さらに他のメーカーの場合では、さらに詳しいMSDSも。
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素材/成分に関する情報
クリムゾンレッドC.A.S. #6655-84-1,13463-67-7
COLOR MIX C.I. #12310、77891
水C.A.S. #7732-18-5
イソプロピルアルコール11.5%で99%C.A.S. #67-63-0
グリセロールC.A.S. #56-81-5
この製品は主に有機顔料と水で構成されており、
OSHAの危険有害性周知基準(29 CFR 1910.1200)で定義されている有害物質とみなされていない。..........etc(抜粋)

4ページにわたってあらゆる情報が記載されています。


こちらの↓メーカーにはメールで開示を依頼し、送ってもらいました。
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つまりタトゥーインクは、色の粒子である顔料にアルコールと精製水、

さらにグリセリンを混ぜたものということになります。



◎顔料について。

こうして顔料やその他の成分データがあると、彫師としては非常に安心です。

そもそも顔料とは何でしょう。

まず色料は染料と顔料に分けられます。

色の粉末が水や油に溶けるのが染料で、溶けないものが顔料。

そして顔料は無機顔料と有機顔料に分けられます。

「無機顔料は、土や鉱物から作られる天然無機顔料と、

化学的に合成された合成無機顔料に区別でき」、

「有機顔料は、植物色素や石油化学合成物質から作られる顔料」。

なんだか難しいですね。。。(笑)

上記のMSDSを見る限り、毒性の強い無機顔料そして大量の重金属は

現在のタトゥーインクには含まれていないことがわかります。

自分もMRIに入ってみて、実証済みです☆

ただ有機顔料が主としつつも、

鉱物の化合物からなる無機顔料が含まれているインクもある。

例えば白。このインクの中には二酸化チタンという化学的に合成された

無機顔料が入っているのですが、

これはホワイトチョコレートやグミを白く着色する食品添加剤にも

使われているそうです。

無機だから×、有機だから○という分け方も現実的ではないわけで、

成分を精査し、彫師自ら仕事の信頼性を高めていく以外ないということです。







一日分のブログで簡潔に紹介するのは、さすがに無理があり、

ざっくりとだけご説明させていただきました。

これだけまとめるのに、のべ6時間。。。(;´Д`)ノ



改めて思ったこと。

安全性が高いものを使用しているとはいえ、やはり身体にとっては異物なわけで

すべてが無害とは言えないことも事実です。

金属アレルギーで肌にインクが合わなかったという方も

少なからず、いらっしゃいます。

さらにこのブログを読んで、彫るのを止めようと思う方もいるかもしれません。

ネット上には偏見を持ったコピペな情報もたくさんあり、お客さんからすると

どれが正しい情報なのか判別にしくい。

MSDSをあえてご紹介したのも、公的データを元に判断していただきたいから。

スタジオにとっては、諸刃の刃です...(笑)

でも良い事ばかり並べるのは誰でも出来る。

リスクがあるなら、それを正しく伝えなきゃ。

彫師としてインクの成分を把握する責任はあると思いますし、

安全性の高いインクのみを厳選して使っていかなければならない。

タトゥーを彫ったすべての人が、その先も気持ちよくいられるよう。。。

そうした努力を怠っちゃいかんですね。

自分がお客さんだったら、変なインクで彫られるのは絶対嫌ですからメラメラ


ストローカーでは、メーカーから開示されているMSDSを元に、

使用しているインクの成分を簡潔にまとめたファイルを作る事にしました。

もちろん、お客さんにもお見せできる形で仕上げます。

化学用語を解読?しながら翻訳...という作業ですので、

ハイ来週から!というわけにはいきませんがあせる

仕事の合間を縫って、早急に進めたいと思っています。




長いブログで大変恐縮です。。。

お付き合いいただき、ありがとうございました(_ _)


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*