
彫り物といえば、龍。。。
刺青に馴染みのない方も、なんとなくそんなイメージありますね。
龍についてのうんちくは割愛させていただき、
彫る側から見た龍についてのお話。簡単で恐縮ですが...(=_=);
彫師にとって龍はやっぱり面白いモチーフの一つでして、
デザインするのも彫るのも楽しい☆
お客さんからリクエストされる部位も、
それこそ足の甲から頭まであります。
ご存じの通り、胴はヘビですから、部位に合わせてどんな流れにも
描くことが出来るわけです。
デザインの自由度が非常に高い。
例えば、胸から上腕に流れる龍を、腕ではなく背面に伸ばしたい!
そんな場合でも↓対応できる。

さらに、お客さんはあまり意識されないと思いますが、
手足の位置をどこにするとメリハリがつくのか?
そしてその向きは?といったことも考えるし、
ウロコと腹をどのように見せて、龍を引き立てていくか?
配色は?ぼかし具合はどうするか?
みたいなことも彫師はさりげなく考えてる。
彫り進めている時もウロコに濃淡を付けて、
躍動感や立体感を出そうとしたりね。。。
いちいちお客さんには、そんな細かい事まで説明しませんが、
彫師って、いろんな工夫を凝らして彫っているのですね=。
自分自身、まだまだ精進が足りませんが、
何年彫っていても龍は、うん!楽しいです(_ _)
いや、もちろんどの柄も楽しいのですが、
奥の深さは龍がピカイチだと思うので。。。
試行錯誤を繰り返し、自分が最高と思う龍を彫っていく道のりに
決してゴールはないのだろうな...。
彫師にとって龍は、そういった意味で神なのかもしれません。
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