脳梗塞の後遺症を「線路の破断」に例えることは神経伝達の仕組みをイメージしやすい。MicrosoftのAIであるCopilotで調べると、
線路の破断=神経回路の損傷
- 脳の神経回路は、電車の線路のように情報を運ぶルート
- 脳梗塞で血流が止まると、そのルートの一部が壊れてしまう
- すると、信号(運動指令や感覚情報)が目的地に届かなくなる ⇒ これが麻痺やしびれ、言語障害などの後遺症になる
とある。
感覚的なものではあるが健常者の神経回路は新幹線の線路といえる。新幹線の線路に小さな傷が出来ていた場合は調べればわかるだろうがが新幹線の走行には問題がない、つまり気づかない。破断してしまっても破断が狭い場合は適切なリハビリを行ったり早めに再生医療を行うことでその線路を元通りに修復できる。破断箇所が狭いので線路同士を再結合するのは比較的容易なんだと思う。
線路の破断が大きくなると、破断のある線路同士を修復することが出来ない。代わりに在来線の線路を使うことになる。東京と名古屋の間を東海道新幹線ではなくて在来線である東海道線で接続するようなものだ。東海道線は停車する駅は東海道新幹線より多いし、時間もかかる。これは走ることは出来ないが歩くことは出来るようになるのと似てるかもしれない。この状態から新幹線の線路に戻すことは難しいが、快速や特急などで停車する駅を少なくすることで時間を短くすることは出来るだろう。
線路の破断幅が更に大きくて在来線の線路も障害を受けてしまうといよいよ機能の回復は難しい。但し、細い線路で再接続が上手くいけば電車でなくてもトロッコくらいなら走行出来るかもしれない。細い線路を接続するには、適切なリハビリを行い、どことどこの線路を繋げるかという方向性を決めるのがリハビリだ。この方向性がちゃんと定まっていないと修復の途中で違う線路につながってしまう。これが共同運動といえる。麻痺腕を動かしたら麻痺足も意図せず動いてしまうような症状だ。
慢性期のように脳梗塞が発生して時間が経ってしまうと、線路の破断面が滑らかになってしまい、破断した線路同士がどこに再接続したらいいか分からなくなってしまう。例えば何か棒を折った後でもその破断面がそのままであれば折れた棒同士は上手く噛み合うだろうが、破断面が滑らかになってしまうとうまくかみ合わなくなってしまう。線路の破断面が滑らかになってしまうのは体の反応として正常な治癒と言えるだろうが脳梗塞の後遺症からの回復という意味では都合が悪い。適切なリハビリをやると細くても繋がるがそのリハビリをピンポイントで実施しないといけないし、なにより時間がかかる。
これは線路の修復を機械で行うのではなく前時代的に手作業でちまちまやっているようなものだ。リハビリを時々でも休んでしまうと、三歩進んで二歩下がると言っても過言ではない。更に年齢が上がると上り坂を昇っているみたいで、リハビリを休むと二歩進んで三歩下がってしまう。つまり何もしないとどんどん機能が悪化してしまう。