回復期病院に入院していたときから2年経っても反張膝は完ぺきではない。試行錯誤でいろいろリハビリをやってきているので症状は良くはなっているが、最近気になってきた。

 

 反張膝とはバックニー(Back Knee)やロッキング(Locking)という名前でも言われているようだ。実際は療法士によって使い分ける場合もあるかもしれない。ここでは反張膝と呼ぶことにする。

 

 人によって感じ方は違うだろうが、私の場合は歩いていて足が後ろに来た時、膝が反対側にロックしてしまい歩きづらくなることだ。ひどいときは膝の関節が逆側に折れるんじゃないかと気になるくらいだった。回復期病院での担当の理学療法士に相談したら、腰が引けて重心が後ろに流れるから反張膝になるので重心を後ろにもっていかずに歩いたら治るんだよ。と言われたことがある。この時、非麻痺足で同じように腰が引けても膝はロックしないんですけど。と言ったら、なんか療法士をイライラさせてしまいコミュニケーションがうまくいかなくなってしまった。

 

 ま、療法士の態度はどうであれ実際に非麻痺側をどう動かしても反張膝にはならないし、寝ていて足に体重がかからない状態でも膝を伸ばしていくと反張膝になる感覚がある。つまり反張膝に重心や体重は関係ないと思った。療法士が言いたかったことは麻痺側の腰を後ろにもっていかなければ反張膝にならないように歩けるというだけで、反張膝が治るという意味ではなかったのかもしれない。

 

 回復期病院を退院して自宅に戻り、マッサージガンを入手したのでちょっと反張膝にも効果があるか試してみた。するとマッサージガンを膝裏に当てると反張膝が出やすくなるのが分かった。逆に膝裏に力を入れると反張膝を少しの間出さないようにすることが出来る。どうやって膝裏に力を入れるかと言えば、仰向けに寝た状態で膝裏にタオルを丸めたものを置き、膝を伸ばすのだ。動画サイトなどでは膝窩筋を鍛える方法らしい。この動作を数回やると反張膝にならない。だが数回やったのちにマッサージガンを当てると反張膝が再発してしまう。つまり膝裏の緊張が弛んでいる時に反張膝になり、強張っている時に反張膝になりにくいということかもしれない。

 

 ならばと膝窩筋を鍛える運動をしていたが、最近始めたリハビリの後、反張膝が現れていることに気がついた。そこでは体をリラックスさせるので、膝窩筋弛んでしまったのかもしれない。だから膝窩筋は反張膝に関係はあるが、リハビリでは治すのが難しいと思うようになってきた。

 

 それならば周りの筋肉を鍛えることで膝窩筋の代わりをさせたらよいと思った。負荷を与えたかったので、麻痺足だけのスクワットをやり始めた。膝の角度は45度くらいに曲げ、伸ばすときは膝を伸ばし切る前で止める。反張膝になるまで膝を伸ばすと逆に筋肉を使っていない感じがするからだ。