近頃は
伝記映画(殊に音楽家の)が苦手のそれになってきた、
そんな心持ちがございます。
なんつーのかな、ミュージシャンのナルシシズムを
これでもかと見せびらかされているような気分になっちまって、
まあ、なんだ、気に入らねえのかな、うーん。
大好きなカートコバーン、当人のドキュメンタリー映画を観た直後も
彼のことが少し嫌いになったしね……
そんな屈折したアタクシがだな、
これを試しに観てみたのだけれども↓
(チェット・ベイカーさんの伝記映画です。邦題がダセえなあ……)
伝記映画というより切ねえラブストーリーといいますか。
普段のエンターテイメント作品なんですけれども
最初から最後までずっと素敵な曲が(ジャズが)後ろで
鳴ってるんです。それだけでもう気持ち良くて
感傷的な気分を次第に煽られちまってですね……
加えて劇中にてイーサン・ホークさんが本物(チェットさん)を
真似て歌ってるんですけどね、
本物と聴き比べると全然似てないんですが
そんなことはどうでも構わねえというくらい素敵なのよ。ほんとだよ。
マイファニーヴァレンタインも良いけど
ラストの「I've Never Been In Love Before」が……
これがもう寂しくて哀しくて
僕、泣いた。情けねえ……(映画観て泣くのは久しぶりだよ)
劇中のチェットとジェーンの関係を観ていたら
自分と家族のことがダブっちまって
泣いちゃったっていうところもございますが、
イーサンホークさん版の「I've Never Been In Love Before」がね、
本当に良くてね。(だからサントラ買った)(チェットのアルバムも)
原曲とアレンジが違います。
『ニューシネマパラダイス』のあの曲にどこか似ているところが
あるような……
(ニューシネマパラダイスの曲の方がこちらに似てるのか……)
(或いは気の所為かしら……まあ、いいや)
『Chet Baker』 - I've Never Been In Love Before↓
こちらが原曲であります。
『Chet Baker』 - Almost Blue↓
ジャズ版ブコウスキーみたいな雰囲気が……そうでもねえか……
一応、伝記映画(音楽家物)繋がりで
映画『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』 ↓
マイルスのナルシシズムと奇行が盛りだくさん。
これもずっとジャズの曲が流れっ放しで気持ち良くなっちまいますが、
面白い映画には違いないのだけれども
マイルスを真似しすぎた演技がなあ……