ウォルター・ヒル映画から漏れるハードボイルドのそれ。 | haienaのブログ

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つい先日のことだ。
ある記事にて

映画女子を自称する娘さん達がですね、
「アクション映画が好きな男は理解できないわ!」
と仰っていた。

「なんですと!」と私は声に出した。
いや、そんなことはしなかった。するわけないだろうが。

ともかく、アクション映画について考えてみたのです。
以前は
アクション映画、すなわち、ハードボイルド、
そういう考えでした。あたしはね。

ところが、これが通用しない時代になっちまったと
いいますかね。
ハードボイルドじゃないんです、今のアクション映画は。
(ハードボイルドじゃなくなって
 却って面白くなっちゃったんですけどね)

どういうところがハードボイルドじゃないかと
言いますとね。

元軍人、元特殊部隊員、元工作員、
こういうのが活躍するわけです。
『96時間』『イコライザー』等を観てごらんなさい。
(とっても好きな映画なんですけどね)

格闘シーンの一瞬に色んな格闘技が
入り混じって凄いんです。
シラットなんかも流行りなのかしら、
とにかく動きが速いです。

こ、このインドネシア映画がハリウッドのアクション映画に
少なからず影響を……28秒から……↓



これは続編で前作の方が好きです。まあ、いいや。


話をハードボイルドに戻しますと

何とはなしにウォルター・ヒル監督のことが
頭に閃きます。
ペキンパーも当然としてハードボイルドな映画監督の
代表なんですが、
手前においてはウォルター・ヒルさんの
アーバン・ハードボイルド(なんだそれは?)が
一等印象にございます。

「あんたは何が言いたいの?」と思われても仕方のない
遠回りな話をしていますので
簡単にしちまいますと

私の勝手なハードボイルド映画の定義にはなりますが

主人公→技術があるわけじゃないが
    ひたすら乱暴で強い。
    仕事(警察か犯罪者)のため家庭は悲惨の様子。
    しかしそれをあまり気にしてもいない。
    勝手放題。無口。何か言えば悪口。一匹狼。
    幸せになろうという考えがない。

敵役 →技術があるわけじゃないが、
    暴力に慣れていて勘が良く
    やはりひたすら強く逃げ足も速い。
    真っ当に暮らすつもりがまったくない。
    自身の流儀より他に守るつもりがない。
    大組織には属さない。
    周囲に適応するつもりがまったくない。
    犯罪の動機は金だけ。


格闘シーン→単純な腕ずくの殴り合い……

こんな感じでしょうか。つまりはヤバい奴の物語、
そんなところでしょうか。
文字にすると主人公も敵役も変質者みたいじゃないか……
    
というわけで(どういうわけだ?)

ウォルターヒルさんでハードボイルドな映画を幾つか、

先ず
映画『ジョニー・ハンサム』予告編↓



初めて観たのはいつだったか。
ちょっとした街の顔役に
裏切られた主人公が復讐しようとするという
単純な筋書でございます。
とにかく画が暗い。大好きなミッキーロークも含め、
出演者が皆して脂っぽく、(汗、ポマード等)
雰囲気だけで観られます。

エリザベス・マクガヴァンさんが可愛い。
『普通の人々』での彼女が私の理想といいますか。
知ったことじゃありませんよね。そんなことはね。

原作が素晴らしいんです。ジョン・ゴーディ―さん。
余計な澄ました文芸的表現なんかありません。
これが、こうなって、こういうわけだ、解ったか?
という調子のお小説です。
新品は絶版だったのでコレクター品を買いました。



映画『死にゆく者への祈り』予告編↓

これはおまけです。
ミッキーロークの自己陶酔がすげえんだ……
滅法、格好つけてます。
憧れて似たようなコートを買ったような覚えが……





映画『レッド・ブル』予告編↓




ソ連(まだソ連時代だったんですね)で
相棒を殺されたシュワルツネッガー(ダンコ中尉だったかな、警官です)
がアメリカまで犯人を追ってきます。
この犯人がハードボイルド映画の象徴的人物といいますかね。

シュワルツネッガーさんとジェームズ・ベルーシさんの
バディムービーでもありまして、
互いにクールに罵り続けます。(お互い、アメリカ、ソ連の悪口です)

吹き替え版が本当に面白いです。



映画『48時間』予告編↓



エディ・マーフィーの印象で
コメディーな映画だと思われる方もあるやもしれませんが
細かく観てみると
こってりハードボイルドです。

私は原作を読む機会がありましてね。
(現在は手元にない。もう手に入らないので
 残念でいけない)

原作はごってりハードボイルドです。
アメリカ文学特有の(私が思ってるだけだけど)
脂ぎった気配、投げやりというか、割り切ったような
短い言葉が続く魅力的なお小説でした。
また読みたいけれど探せないようです。


とっても長くなってしまいました。

よくよく考えてみると、
上に挙げたような映画は、
マカロニ・ウエスタンやアメリカンニューシネマの
気配を最後に残した映画のひとつなのかな。

畢竟、原作が良いんです。
ああいうハードボイルド小説も
近頃は生産されなくなりました。
元工作員やら何やらが出てこないと
説得力がないっていうのか、え?


ところで
映画『シン・シティ』
アメコミが云々という方が話題になっちまったけど、
台詞のどれもこれも、
思いっ切りハードボイルドしてます。