●. 絵を描く踊り子さんはステキだ!

 

 どんどん絵が上手くなっていく踊り子さんがいる。

 初めて、TSの看板娘・中谷ののかさんに他のお姐さんが描いた絵を見せたとき、「みんなイラスト上手くてびっくりです。」。絵に感激するとともに「私も絵が上手だったらな・・・」とこぼしていた。お絵描きブームの私としては、どうにか、ののかさんに絵を描いてほしかった。TSのかなりのお姐さん方がお絵描きに協力してくれる中、私の絵のコレクションに中谷ののかさんを外すわけにはいかない。なんとかお願いしたいところ。ところが、「私、絵めっちゃ下手でドラえもんしか描けない・・・上手になりたい」とのコメントが返ってきた。私は是非ともドラえもんが見たいと縋り付く。根負けしたののかさんがそれから一か月後のH30年8月29日のミカドでついにドラえもんを描いてくれた。「今日はドラちゃんに挑戦してみる。」「やっとドラちゃん描けたよっ!! 絵上手な人すっごく羨ましいよー。練習しなきゃね。」

 私としては、ののかさんの絵をGETできたことが最高に嬉しかった。私にとってお宝になった。ちなみに、絵の内容としては、しっかり描けていたと思う。しかし、絵は上手くないという自信のなさが垣間見れる。もう二度と描かないと言う子もいる中で、ののかさんの「練習しなきゃね。」が次につながる言葉となった。それからは会う度に絵を描いて私にプレゼントしてくれるようになる。

 お得意様の客である私がお絵描きブームであること、だから客として逃さないためにも絵を描く、という商売っ気もあるかもしれないが、おそらくののかさん自身が本来お絵描きが好きなんだな。

 次はラインフレンドの絵を頂く。めっちゃ上手く描けてることに驚いた。私は歓喜した。私に褒めてもらいたくて練習した跡がある。まさしく私の愛娘と同じだ。次に頂いたキキララの絵も軽いタッチで上手に描かれている。その次の、ハウルの絵も、今回のぐでたまの絵もタッチがいい。どんどん絵が上手くなっている。褒めると「パパのお陰よ」と笑顔が返ってくる。「私も成長していけるよう頑張ろう」という言葉が素晴らしい。改めて、お絵描きのできる踊り子さんは魅力的だなぁと思う。

 例えば、色紙を頼まれて、さらさらと絵を入れてくる。文字だけとは違う味わいがある。

 

 女の子の中には絵心がある。彼女たちの心の中に潜んでいる輝きを私がお絵描きをねだることで引き出している。そんな実感がある。そして、それがステージに活きる。

 ある意味、踊り子には絵心が必須だ。衣装や舞台構成、小道具、アクセサリーに至るまで絵心で選択する。まさに‘絵になるステージ’にするためには絵心は不可欠なのである。その才能を私のお絵描きが自然と導く。私の要望に応えることで、絵の練習になり、絵心を鍛えられる。また他の踊り子さんの絵がすごく参考になるはず。どれが上手で、自分にマッチした絵なのか、だんだん分かってくる。かくいう私も、自分では絵は描けないが、毎日踊り子さんの絵を見ていて目が肥えてきた。絵は上手い下手ではなく、その人の個性を味わうことだとつくづく思う。だから、みんないい。そう見えてくる。

 

2019年2月