今回は、大阪晃生のRinさんのことを「半眼の魅力」という題名で話してみたい。
H24年5月結の池袋ミカド劇場。私はRinさんのレポートを書きたくなって舞台の上のRinさんを眺めていた。
フラメンコの踊りがT163の長身とB82W58H88のナイス・プロポーションを惹きたてる。ダンス・センスの良さ。かわいいルックス。セクシーなヌード。不動の人気を得ているのが頷ける。
デビューが2001年11月1日だから、もう10年選手なんだね。私のストリップ日記を紐解いたら、Rinさんと初めて会ったのは7年前の2005 (H17)年4月26日の若松劇場。一目で気に入ったのは間違いなく、2日連続で若松に通っている(笑)。
Rinさんとは今週のミカドで、お会いする通算回数は40日目位なのだが、そのうち出会って四年半で10日しか会ってなく、私が単身赴任の仙台から帰ってきたここ二年半で30日。しかも直近の4月頭のTS、5月頭の晃生、5月結のミカドでかなりの日数を重ねており、最近になって濃い(=恋)時間を過ごしている。Rinさんとは旧くて新しい関係と言えるかな。
Rinさんは、私が応援している沢山の踊り子さんの中でも、お気に入りの部類に入っていた。ずっとロック系を中心に応援していたので会う頻度は少ないものの、たまにRinさんに会うとすごく嬉しかった。
なにが気に入っていたのか。かわいいタイプなので外見も好きだが、なんと言っても私の手紙に対する反応が最高。初めてポラを買ったときに丁寧に手紙を頂く。しかも私の童話に反応してくれた。「私もグリム童話が大好きでよく読んでいます。大人向けのグリム童話は奥が深くて面白いですよ。子供の頃に読んだ内容と違っていて子供の頃に読んでも理解できないことが含まれていて、だから昔から読み継がれているんだなぁと思いました。」Rinさんとは相性が合うとピンと来た。
私は沢山の踊り子さんと楽しく文通させて頂いているが、たいていの方は他の踊り子さんの話題は喜ばない。プライドの高い方が多く、自分に関する話題を好む。私は相手の反応を見ながら話題を決めていく。ところが、私の文章そのものを気に入ってくれて、他の踊り子さんの話題でも喜んで読んでくれる方が何人かいる。私がいろんな劇場に行き、いろんな踊り子さんを気に入って、ストリップを楽しんでいる姿そのものを、そのまま愛してくれる。まるで我が子が学校で好きな子ができ目を輝かせて話す姿を、喜んで耳を傾ける母親の存在。私の文章は私そのもの。私のことをあるがまま認めてくれる貴重な母なる存在。そういう踊り子さんが何人かいる。その一人がRinさんなんだ。
私は自分が手紙に込めた思いに対する反応をひそかに期待しているが、今日は期待外れだったなぁと思っている中で、Rinさんに救われたことが何度もあった。Rinさんは私が最も感じてほしいポイントに敏感に反応してくる。私とすごく相性のいい感性を持っている。
だから、私は、Rinさんに会い、Rinさんを見ていると心がとても安らぐ。
Rinさんの最大の魅力は、周りの人に安らぎを与える癒しの存在であること。
今週のミカドでも痛切に感じた。ひとつは、神谷もえさんのこと。前回のTSで一緒だったもえさんが、踊り子を続けるかどうか悩んでいることを、私はRinさんに晃生で話していた。もえさんが今週のミカドでその結論を出すとブログで話していたので、もえさんファン一号の私としては、今週はもえさんのために11日間を捧げるつもりで望んでいた。そのことを知っているRinさんは、初日に入場してきた私を見つけて「もえちゃんに、太郎さんが来たことを知らせておくね」とさりげなく言ってくれた。他の人のことまで気遣う優しさに感激。もえさんのポラ・コメントに「今週の楽屋は、Rin姐さんに和ませてもらってます」とあった。楽屋生活がネックになっているもえさんにとって、Rinさんは有難い存在になっていた。
もうひとつ、山口桃華さんから「太郎さんの手紙おもしろいよねと、Rin姐さんと話していたんですよ」とのポラ・コメントがあり、これまた凄く嬉しかった。
Rinさんは私が目黒あいらファンであることも知っている。また二人が大の仲良しであることを先日の晃生で知った。だから、今週あいらさんがTSに出演しているので「あいらさんに会いに行った?」とさりげなく聞いてくる。ミカドからハシゴして、TSのあいらさんに会いに行って、Rinさんのステージが観れなかったときもあったが、嫌な顔ひとつしなかった。踊り子さんは仕事柄、自己顕示欲の強い方が多い中で、Rinさんには、自分が自分が、というところが全くなく、いつもほんわか包み込んでくれる。
Rinさんには、周りの人を優しく暖かく包み込む魅力がある。押し付けがましくなく、さりげなく寄り添うような包容力である。私はけっこう高感度の‘優しさセンサー’を持っているつもりだが、Rinさんに接すると優しさセンサーの針が激しく振れるのを実感する。私はひそかにRinさんのことを‘ストリップの母’と感じている。
そして、その魅力を象徴しているのがRinさんの目。いつも眠そうな目をしているが(失礼!)、これは仏教でいう半眼の表情。
目を100%見開いて見ると、相手の嫌なところや弱点が見えてくるもの。そういう目で見られるのも嫌だよね。それに対して、相手の良いところだけを見て、嫌なところや悪いところは目をつぶる。半眼とは、自分と相手との間の緩衝地帯、ひとつのクッションでもある。半眼の人は、刺々しさがなく、いつも優しく癒す包容力を持つ。仏様の慈悲の心とはそういうところにある。Rinさんは無意識にそれができている。
Rinさんはみんなに愛される素敵な女性であり、素晴らしい踊り子さんである。
平成24年5月 池袋ミカドにて