今回は、渋谷道劇の踊り子・一宮紗頼さんの、新作「ソルジャー」について報告します。
一宮紗頼さんの新作「ソルジャー」がインパクトあり。
戦闘服で登場。白いTシャツの上に、アーミー服を羽織る。ズボンはカーキ色で両腿の外側に大きなポケットが付いている。こげ茶色の革靴を黒い靴紐で結ぶ。
髪を後ろにひとつ結んで戦闘ダンス。きりっとした顔つきで迫力ある戦闘シーンが続く。
二曲目から黒い小銃を持ってステップを刻む。練習の跡が窺えるナイスなステップである。低い姿勢のまま進み、ダダダダ・・・と撃つ。一息いれるポーズ。次第に戦闘は激しさを増していき、最後に撃たれて倒れる。
場面が変わる。怪我をして手足に包帯を巻いた一人の女性が、シュミーズ姿で這うように登場。愛する夫を探しているのだろうか。夫のアーミー服を見つけて戦死したことを確信し泣く。盆に移り、アーミー服を抱きしめ夫を思い出しながらのベッドショー。
すぐにポラ時に演目名を確認したら「今回の作品は戦ってるよー。私にとって来年は戦いの年になるので・・・」 来年のH27年は踊り子としても、役者としても、人生にとっても戦いの年になると位置付けているようだ。こうしたことを声に出して明言できるとは、今更ながら紗頼さんは凄い人だと思う。
別のポラ時に、小銃を持ってきたので、持たせてもらった。「小銃はどうでしたか?笑。太郎さんは持つ機会なさそうだなー笑。」あまりの重さにびっくり☆ これを持って平気でダンスしていることに驚いた。踊っていると全く重さを感じないと言う。
今年、ロックの鈴木茶織さんも、朝鮮半島の戦争映画「ブラザーフッド」を題材に、イムジン河と戦闘の演目を演じていたのを思い出した。鬼気迫る演技が強烈に印象に残っている。
紗頼さんと茶織さんの二人にはどこか共通の血というか匂いを感じる。
ストリップ界のアタッカー!! 言い方を変えればソルジャーか。マンネリ化したストリップ界に風穴を開けてくれそうな予感がする。
平成26年12月 渋谷道劇にて