おそ松くんがやってくる
森のストリップ劇場に、松野家の六つ子がやってきた。名前は「おそ松、一松(いちまつ)、カラ松、チョロ松、トド松、十四松(じゅうしまつ)」。松造と松代の息子たちである。
この六つ子は顔も恰好も同じ。まったく見分けがつかない。
入場してきた時、カメさんをはじめ、お客までびっくり。
この六人がそろいもそろってかぶり席に座ったもんだから、これはこれで異様な風景。
踊り子がかぶりに来ると一斉に六人の顔がにやっと緩む、口をポカンと開けて涎を垂らす、同じ形で拍手をする、そして最後にチップをあげる。六人の動きがまるで機械のように揃っている。それもそれで異様な風景。
踊り子もオープンショーしても同じ顔の人に何度も見せているため変な気分になる。おそ松くんはズルいので「ぼくはまだ見ていないよ」と言っては何度も見ていた。
ポラは全員が別々にツーショットを撮る。「それはボクのポラじゃないよ。返却が間違っているよ。」 そう言われても踊り子には六人の誰のポラか区別がつかなかった。
変なのはこの六人だけでなかった。一緒に来た仲間もみんな変だった。
出っ歯のイヤミが「おフランスではこんなショーはないザンス」と言いながら観劇している。踊り子が近くでオープン・サービスすると「シェー!」とポーズして大喜び。いつの間にか踊り子さんも真似して遊んでいる。
ハゲ頭の髪の毛が一本しかないが、身長が小さく子供のような顔をしたチビ太もやってきた。いつもおでんを食べている。なぜか六つ子たちによく虐められる。踊り子さんたちが彼のことをかわいい~と喜ぶから妬んでいるのかも。
そのチビ太と仲良しなのがハタ坊。「すとりっぷダジョー!」と言いながら、頭の上の旗をなびかせながらステージを観ている。何も考えていないし、何も分からない、ただ漠然とストリップを眺めている。
「ホエホエ」が口癖ののんびり優しいおじさんこと、デカパン。自慢のでっかいパンツから、プレゼントやチップがたくさん出てくるので踊り子さんは大喜び。間違ってもパンツから変なものを出さないでほしい。
でっかい口でなんでも吸い込もうとする凄いパワーのあるおじさんこと、ダヨーン。このおじさんの側にいくと吸い込まれそうになるので踊り子は誰も近づかない。
紅一点、トト子ちゃん。トト子ちゃんは秘密のアッコちゃんに瓜二つ(笑)。
トト子ちゃんは、うさぎちゃんやバンビちゃんが登場すると大喜び。「私もストリップをやってみたーい!」との彼女の声に、トト子ちゃんに憧れる六つ子たちの耳はビクンと反応。トト子ちゃんがストリップ・デビューしたら六つ子たちは大変なことになるだろうな。
その日はとっても賑やかな一日でした。
おそまつさまでした


