今回は、ロックの踊り子、MIKAさんについて、4周年作品を記念して「ジェームス・ボンドにはなれないけど」と題してレポートします。
さて、一回目ステージで、周年作「Rock with U」を拝見。
赤い化粧台の前で、鏡を持って化粧する女性。髪を上げてピンで結っている。最初の場面がすごくいい雰囲気。
化粧台から立ち上がる。ピンを取り長い髪を垂らす。清楚な高級感あふれる黒いドレス。胸元は黒いラメが入った生地でキラキラ輝く。胸元から下はエナメル生地のようで、さらりと足元に流れる。踊りやすいように裾が分かれている。足元に黒いハイヒールが見える。黒い手袋。そして、首周りにたくさんの銀の糸が垂れるネックレスを付け気品を増す。派手さはなく、むしろ落ち着いた大人の高級感を醸している。
徐々にドレスを脱いでいく。黒いパンティがまぶしい。右足が黒い紐で巻いてある。全裸の上に、黒いスーツっぽい上着を一枚重ねる。そして、椅子を使ってかっこよく踊る。相変わらず、振付に凝っているのが分かる。
その後、もう一度、黒いドレスに着替える。透け透けの生地で軽やかなドレス。ただ、前面にキラキラした宝石入りの白い刺繍が目を引く。かなり高価なドレスなんだろうな。軽く踊った後でベッドへ。
今回の衣装は、全てモノトーン調に作られている。落ち着いた演技、そして妖しい色香。大人の雰囲気が漂う。私はキャバレーのイメージを抱いた。
MIKAさんを見ていたら、大人の恋がしたいなぁ~と思わせられた。キャバレーでMIKAさんを横にして洒落た大人の会話を楽しみたい。そして、しっとりと愛してあげたい。
私はステージを見ながら、そんな雰囲気に一人で陶酔していた。
突然、酔いを覚まされる。007(ジェームス・ボンド)の曲が流れる。MIKAさんが激しい動きをして、最後はピストルを取り出して発砲。我々ファンはMIKAさんの前で素直に死んじゃう♡
そうか! ボンド・ガールが今回のテーマだったのか! やられたぁ~☆
今回のステージ構成は面白い。最後に、裏切られる展開が最高にスパイらしいよ。
ボンド・ガールMIKA
MIKAさんなら映画に出演しても絶対に様になるよー☆
上品で綺麗なうえ、運動神経がいい。濡れ場には最高のエロスを放つだろうなぁ~♡
冗談抜きに「ボンド・ガールMIKA」を観てみたくなったよん♪
私は中年オヤジになったからジェームス・ボンドにはなれないけど、ボンド・ガールMIKAを愛する気持ちは負けないよ~♪
ステージの上で、大人の恋をさせてくれるMIKAさんが大好き♡
よしっ! 空想の翼を広げて、大好きなMIKAさんのジェームス・ボンドになれる童話を創ろうっと!
平成26年5月 仙台ロックにて
『ボンド・ガール』-平和を願って-
~MIKAさんの4周年作「Rock with U」を記念して~
ボンドは、仕事と休養を兼ねて、とある外国の街のキャバレーにいた。
一人の踊り子のステージに目が留まった。「なんて、すてきな雰囲気をもった女性だろう」
ステージは、彼女が赤い化粧台に座り鏡をもって化粧している姿から始まった。髪をピンでとめて結い上げているせいか、美しい顔がよく見えた。観客に流し目を送り、おもむろに立ち上がって踊り出した。ピンを外し、長い髪がくるりと背中に垂れた。シックな黒い衣装が大人の雰囲気を醸していた。キラキラ輝く胸元の銀のネックレスが彼女の気品を高めている。
ボンドの心が高鳴った。すぐにバーテンに彼女と一緒に飲みたいと話した。
彼女は笑顔でボンドのいるテーブルに着いた。名前をMIKAと言った。
「踊りがお上手ですね」とボンドが話すと、「ありがとうございます。小さい頃からダンスが好きで習っていたんです。」とMIKAは答えた。
ボンドは、旅行で来ていること、いろんな外国での出来事をユーモアを交えて話し出した。MIKAは目を輝かせて話に聴き入った。お洒落な大人の会話が続き、二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。
ボンドはA国の秘密諜報部員。鍛えられた肉体だけでなく、知識・教養を含めて、まさに選ばれた人間だった。
一方、MIKAもB国の秘密諜報部員だった。美しい美貌、気品だけでなく、身体能力に長けていた。まさに彼女も選ばれた人間だった。
最高の男性と最高の女性が、お互いの素性を知らないままに出会った。それは最高の恋になるはずであったが、悲劇はすぐに訪れた。
二人は、それぞれの国からの指示で、共通のある事件の重要人物を追っていた。その人物が一方の国に捕えられるともう一方の国が大変に不利な状況に置かれるために必死で捜索を続けていた。両国とも国の威信をかけ、スパイ活動を中心に対応していたが、事態はどんどん泥沼化してきた。
そんな中、A国の秘密情報部からMIKAの殺害命令が下った。ボンドは愕然とした。
一方、同じ頃に、B国でもボンドの殺害命令が下った。MIKAは驚愕した。
二人は秘密裡のうちに、出会ったキャバレーで再会した。
それぞれの国の命運を担った二人だが、国の指示に従うつもりはなかった。愛する相手を殺すことなんてできない。しかし、命令に背いたら生きて帰れない。
「君を殺すことなんてできない。君のためなら僕は死んでもかまわない。」とボンドは言う。
「私もあなたを殺せない。あなたのために死を選ぶわ。」とMIKAも応える。
二人は心中しようと誓った。
「今度生まれてくるときには、争いのない時代で、必ず結ばれようね」
二人は拳銃をそれぞれの胸に当てて向かい合った。
そんな二人の前に「平和の神様」が現れた。
「死ぬのは待ちなさい!もうすぐ事態は変わる。別のことで、あなたたちは必要とされます。」
神様の言葉が終わるやいなや、ボンドとMIKAの携帯がほぼ同時に鳴った。
「どこにいるんだ。すぐに戻って来い!大変なことが起こった。」
二人はそれぞれの国に急いで戻った。
地球は、ある異星人から宣戦布告を受けていた。
異星人が地球を侵略し出し、いくつかの都市に異星人が入り込んできた。
A国もB国も地球内で小競り合いしている場合ではない。地球が一つになって異星人に立ち向かわなければならない事態となる。
地球防衛軍が組織される。その責任者にボンドとMIKAが任命された。まさに選ばれた二人に地球の命運が託された。
宇宙飛行船から現れた異星人は、人間よりかなり小さく、頭が大きく幼児体型をしていた。一見、弱弱しい感じ。「一気に異星人を捻りつぶしてやる!」と人間は息巻いた。
地球防衛軍は、優れた兵器を繰り出して、異星人や宇宙飛行船に反撃を加えた。
ところが不思議な現象が起こった。地球人の怒りの感情や兵器の威力が、異星人に吸い取られ、まるで鏡に反射するように人間に跳ね返って来た。兵器の破壊力が大きければ大きいほど、カウンターの威力になって返って来た。地球は大きな被害を受け、ますます熱くなって攻撃を増大した。殺傷能力が優れている兵器を使うほど、それだけ多くの人間が死んでいった。地球上から戦闘に加わった男性がどんどん死んでいった。
ところが不思議なことに、反抗しない女子供に対しては全く危害を加えなかった。
地球防衛軍が、異星人は相手の力を利用して倍返しするカウンター攻撃を得意とすることに気付いたときには、もう地球上の武器は底をつき、多くの都市が破壊され焼け野原になっていた。地球は完全に劣勢となり、このままでは異星人に侵略されてしまう。
愛し合っていたボンドとMIKAは「このままでは僕らの未来の子孫に地球をバトンタッチできなくなる」と危機感を抱いた。責任者として二人は苦悩する。
そこに再び「平和の神様」が現れた。「この地球をあなた方人間だけに任せるつもりはありません。私に任せなさい。今から全地球規模で攻勢に出ます。」
平和の神様の号令で、たくさんの天使たちが集まりました。人間以外の生物として、動物、鳥、魚、昆虫、さらに細菌などの微生物、そして魑魅魍魎の妖怪まで含めて全地球規模の攻撃体制が整いました。
それらが一斉に異星人に襲いかかりました。ところが、それらの生物は相手を殺そうという感情は無く、武器を持っていませんでした。ただただ、自分らの生きる権利と生活する場所を確保するために邪魔しないでほしいと主張しているに過ぎません。
異星人は、自分達を殺そうという意思や感情等のマイナスのエネルギーを利用してカウンター攻撃しようとするも、相手にマイナスの思いが無いため混乱しました。異星人は防御の仕方が分からないまま最後は自滅しました。
地球は都市という都市がことごとく破壊され、荒廃した地が続きました。
「平和の神様」は、この荒れ果ててしまった地球をもう一度人間の手に託すことにしました。
ボンドとMIKAに向かって言いました。
「あなた方二人が、これからの地球のアダムとイブになりなさい。あなたたちは地球の命運を託された真に選ばれた人間なのです。」
そして、こう付け加えました。「地球は荒廃してしまいましたが、全ての武器という武器は地上から無くなりましたね。国境も無くなったし、もう殺し合うことはありません。」と平和の神様は片目をつぶりました。
ボンドはMIKAに結婚を申し込みました。MIKAは喜んでボンド・ガールになりました。
おしまい