つい最近、テレビで映画『ジュディ 虹の彼方に』2019「オズの魔法使」の女優ジュディ・ガーランドの伝記 主演がレネー・ゼルウィガー(ア主女、助女) を観たばかり。
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浅葱アゲハさんについて、令和3(2021)年12月中の池袋ミカド劇場の公演模様を、16周年作「OZ」を題材に、「オズの魔法使いの教え」と題して語ります。
童話「オズの魔法使い」は、アメリカ合衆国を代表とする童話である。1900年にライマン・フランク・ボームが著した児童文学作品で、アメリカ人で知らない人はいない。
内容は、次のとおり。
ある日、主人公のドロシーはカンザスから東の国へ飛ばされた。
ドロシーはカンザスへ戻るため、願いごとを抱えているかかしやブリキのきこり、ライオンとともに、魔法使いのオズのもとへ向かった。
オズから指令を受け、ドロシーたちは力を合わせておそろしい西の魔女を倒したが、オズの正体は魔法使いではなかった。
最後に南の魔女が現れ、オズの魔法がなくても、かかしたちの願いはもう叶っていると言った。ドロシーも無事にカンザスへ帰ることが出来た。
この話のミソは次の三人の家来である。日本の桃太郎の猿・犬・雉みたいだね。
・かかし…わらのつまった頭に、脳みそをほしがっている。
・ブリキのきこり…からっぽになった胸に、新しいこころをほしがっている。
・ライオン…おくびょう者で、勇気をほしがっている。
演目「OZ」では、この三人の中から、ブリキの木こりを取り上げたところである。
ちなみに、この物語は、いろいろ深読みされており、ブリキの木こりは東部の労働者階級を表現しているとされる。19世紀、労働者は機械を動かし続けなければいけなかった。そのためボームは東部の労働者階級が家族をかえりみず働き続けたことをブリキの木こりで表現しているのだと。
まぁ、そこまで政治的解釈するまでもなく、ボームは本作の序文には「ただ今日の子供を喜ばせる為に書いた」と明言している。
物語の三人は、最初のうち、「知恵」「こころ」「勇気」について、魔法で手に入れようと考えていました。ところが、西の魔女とのこわい戦いに逃げずに立ち向かった結果、知恵やこころ、勇気が手に入ったところです。大切なのは、努力と経験です。がんばった経験は必ず、あなたの中にあなただけの知恵やこころ、勇気を形作ってくれるということを教えています。
この映画『オズの魔法使い』に興味が湧いて、映画の主人公ドロシーを演じたジュディ・ガーランドのことを調べました。
ジュディ・ガーランド(英語: Judy Garland、1922年6月10日 - 1969年6月22日)は、アメリカ合衆国の女優、歌手。子役として出演した『オズの魔法使い』で大人気を博します。『オズの魔法使い』はジュディの才能を大々的に世に知らしめるものとなり、この役でアカデミー子役賞を受賞する。
以後も映画『スタア誕生』などで抜群の歌唱力を披露して1940〜50年代のハリウッドを代表する大スターの一人となった。そしてアカデミー主演女優賞にノミネートされた。が、主演女優賞は『喝采』のグレース・ケリーが受賞し、ジュディの受賞はならなかった。受賞を逃した失意により、彼女の私生活は再び荒れはじめ、数度の自殺未遂を起こしている。
私生活では、結婚と離婚を5回繰り返す。薬物中毒と神経症はさらに悪化。1969年6月22日に滞在先のロンドンで、睡眠薬の過剰摂取にてバスルームで死去。自殺とする説もある。47歳だった。
天使のような歌声をもつ世界的な天才歌手が、こんな壮絶な人生を送ったことを知って唖然となった。映画の主人公であるジュディ自身が、オズの魔法使いの大切な教えである「知恵」「こころ」「勇気」をなくしてしまったことがただただ残念でならない。
2021年12月 池袋ミカド劇場にて
【参考】
1. Over the Rainow / ジュディ・ガーランド
Over The Rainbow
アーティストJudy Garland
アルバムThe London Sessions: The Best Of The Capitol Masters (Selections From "The One And Only" Box Set)
1939年アメリカ制作(日本公開は1954年)。ヴィクター・フレミング監督、主演はジュディ・ガーランド(当時17歳)です。ハーバート・ストサートが音楽を担当し主題曲「虹の彼方に」は大ヒットしました。
あー聴いたことのある曲だと思った。なんの曲か分からなかったが、映画「オズの魔法使い」の曲だったかとしみじみ思う。
旋律が綺麗で、印象に残る曲ですね。
ほかの歌手さんがてっきり歌ってるのかと。でも、ジュディ ガーランド が歌ってると知った時はビックリしましたね~
今でも、彼女の深くて、大人びた歌声をきくと年齢とのギャップで背中がゾクゾクしますね(笑)
大好きなジュディですが 薬中毒で亡くなり 世界的な天才歌手なのに残念です。
曲を歌っていた方が、後にあんなに激しくも悲しい生き方をした事を、映画で知って、苦しく思いました。美しいものを生み出すことは命を削るようなものなのだと思います。数々の天才的な音楽や文学や思想家が自ら命を絶ってしまったり、早世してしまった事に、深く哀悼を捧げます。
ジュディ・ガーランド(英語: Judy Garland、1922年6月10日 - 1969年6月22日)は、アメリカ合衆国の女優、歌手。子役として出演した『オズの魔法使』で大人気を博し、以後も『スタア誕生』などで抜群の歌唱力を披露して1940〜50年代のハリウッドを代表する大スターの一人となった。娘のライザ・ミネリも女優。