今回は「ストリップはマジックか!?」という話をします。
DX歌舞伎で、ひなぎくさんの出し物でマジック・ショーを拝見した。
30cmくらいの三つの空の円筒をひとつに重ね、その中から5枚の色柄の布を出し、最後に花を出す。そして、その取り出した5枚の布を、一瞬で一枚の布にしてしまう。それを曲にのせ、テンポよくやるのだから、ダンスを見ているのりで眺められた。私にはマジックのネタは分からなかった。すごく手際がよくて本格的なマジック・ショーだった。
ひなぎくさんのステージでは他に、かぶりのお客に紐を握らせて、あそこから12枚の旗を出すこともやっていた。一枚一枚と旗が出てくるのは結構大変じゃないかな。間違えばまとめてごそっと出てくる可能性があるわけだが、キレイに決めていた。
ひなぎくさんに「とてもいいステージ、いいマジックだったよ」と手紙に感想を書いて渡したら、「失敗をしてタネが全部落ちたこともあります。あと・・・ワラビミニでは舞台の背景がほぼ鏡でできてるのでお客さんが鏡をのぞくと、タネがもろ見えだったり・・・でもでも頑張って、なるべくファンタステック!なイリュージョン!にしたいと思っています。」というお返事が返ってきた。
既に他の劇場も回って、実践練習を重ねているとのこと。とはいえ、私は彼女のマジックに対する入れ込み、いやステージに対する取組み姿勢に感心した。
「恋はマジック」という曲や映画のタイトルは多い。バリー・マニロウのヒット曲は記憶に残っている。
恋をすれば、相手に夢中になる。それはまさに夢の中への誘(いざな)い。マジックを掛けられて夢見心地になっているのと同じ状態。それならば、恋愛期間中は相手に対して上手にマジックをかけ続けてほしいと願う。いずれ、結婚すれば現実に引き戻され夢は醒めてしまうのだから・・。
ストリップも同じマジックの世界かなと思う。
お客は、竜宮城に入り、素敵な乙姫様に恋をする。劇場の中にいる間は浦島太郎になりきりたい。擬似恋愛でも仮想セックスでも何でもいい、夢見心地でいたい。お客は踊り子さんに恋をし、その恋のエネルギーを明日への生きる活力としたいのだ。客のそんなハッピーな気分を上手にフォローしてくれるのが踊り子さんの役目かな。
踊り子さんだって、ステージにのっているときは大スターやアイドルになりきれる。客も踊り子もお互いハイな世界に陶酔できるのがストリップという場なのである。
出し物としてマジック・ショーに取り組むのもいいし、そうでなくても、お客の心にマジックをかけるつもりでステージに望んでみたらどうだろう。
