私は四年間単身赴任で仙台に住んでいました。仙台はもともと私が多感な大学時代を過ごした街なので、単身赴任の不安は全くなく楽しみばかりでした。
今回は、仙台に関連して歌の話題をさせて下さい。
ストリップと音楽は密接不可分の関係と思います。音楽のないストリップはまさにクリープを入れないコーヒー(古い表現で失礼!)
音楽があってこそのステージですよね。ダンスもそうですが、ベットでの盛り上がりは選曲に左右されると言っても過言ではないと思います。ムーディアスな曲に合わせたベットショーは本当に最高です。
時に昔懐かしい曲がかかり心を奪われることがあります。以前、ある踊り子さんのベットソングにオフコースの「言葉にできない」の曲が使われていました。オフコースの曲をストリップで聴いたのは初めてでしたし、オフコースには特別の想いがあったので感無量になってしまいました。
少しオフコースについてお話しさせてください。
小田和正さんは私の大学の先輩にあたります。30年ほど前、ずいぶん昔になりますが、大学祭で初めてオフコースに出会いました。
最初は3名でスタートしたようですが、私が見たときには、小田さんと鈴木康弘さんのお二人でした。
ちなみに、なぜグループ名が「オフコース」か知っていますか? 小田さんと鈴木さんは横浜市にある進学校の聖光学院高校に通ってました。同級生三人でバンドを始めます。理系で優秀だったので、小田さんは東北大学建築学科、鈴木さんは東京工業大学制御工学科に進学する。大学時代は鈴木さんがせっせと仙台に通って練習していた。普通であれば、二人ともこのまま建築の仕事に就くのでしょうが、どうしても音楽への想いを捨てきれず道(コース)を外しました。それがオフコースoff courceの名前の由来です。
また、彼らが大学四年生のとき、ヤマハ音楽コンクールに出場し、優勝したらそのまま音楽を辞めるつもりだったと後に小田さんは話しています。ところが、二位となる。そのときグランプリをとったのは「竹田の子守歌」を歌った赤い鳥でした。そのため、このまま音楽を辞めるわけにはいかないと決意したらしい。
私は当時「秋の気配」という名曲を聴いて完全にオフコースにはまりました。私の大学時代はオフコースにどっぷりつかった青春といえます。恋をするたびにオフコースの曲がバックにありました。ひとつの恋に必ずひとつの曲がペアリングしています。カラオケで歌うたびに思い出されます(涙)
アルバムのジャケットには、オフコースのことをハーモニーの美しさから日本のカーペンターズと称しているものがありましたが、それをいうなら日本のサイモン&ガーファンクルの方がいいと思っていました。アルバムには小田さんと鈴木さんの曲が仲良く半分ずつ入っていました。小田さんのメロディー、鈴木さんのリズム、というのがほどよくバランスされたアルバム。もちろん二人のハーモニーがオフコースの命です。
初期の頃は、どちらかというと片思いの歌詞で、季節を背景に女性への想いを切々と歌い上げるものが多かったのですが、それが「秋の気配」で転機を迎えました。初めて女性のもとから去っていく内容を歌うことによって、ひとつの成長が見受けられます。このあたりから、小田さんはウレセンの曲を書くコツをつかみます。私が大学三年のころにリリースされた「言葉にできない」はその集大成的な名曲です。この曲が収録されているアルバム「OVER」はオフコース最高の名盤です。この時期には小田さんの歌詞は「あなたが欲しい」とか「あなたを抱きたい」というストレートな表現がさらりとできるようになり、もう一段の成長がみられます。
このような小田さんの成長に対して、鈴木さんは相対的に見劣りしてきます。アルバムの構成も小田さんの曲が中心になります。オフコース・ファンでも、鈴木さんの曲を外して、小田さんの曲だけをテープに録って聴いたりするようになります。当然の末路としてオフコースは解散しました。
小田さんは今では60歳を超える年齢になりましたが未だにあの美声は健在で精力的に作曲や音楽活動で活躍されています。少し前に出たベスト版のCD売上は最高齢のギネスなのだそうです。
私にとって、小田さんは尊敬すべき大学の先輩であり、すてきな曲で心を癒してくれ、青春を彩ってくれた、最高の音楽家です。
大学の同じサークルの仲間も、オフコースに魅了され、オフコースのバンドを結成していました。コンサートを聴きにいきましたが、彼もなかなかのボーカルでした。が、正直云って、私の方が上手いと思ってました(笑)
ちょっと自慢話させてください。
私も大のカラオケ好きです。少し前までは毎月新曲を5曲はマスターして、職場の若い連中とよく歌いにいってました。自称、私のカラオケ道場(私の出費が多いので???)
私の声は河村隆一によく似ているようです。河村隆一がデビューした当時、カラオケ仲間から同じ声質の人が出てきたね、と云われました。スナックで彼の曲を歌ったとき、同じ歌をもう一度リクエストされたこともありました。
そういう声なので、オフコースの高音には十分ついていけます。私のレパートリーは徳永英明、尾崎豊、ASKA、サザンなどですが、最近ではEXILEや森山直太郎、河口恭吾などを好んで歌います。
踊り子さんを隣にして歌えたらどんなに幸せだろうと思います(^0^)
長々と、自慢話までしてしまって失礼しました。