今日は、エロ丸出しで(笑)、私の「かぶりつき論」を話してみたい。

 

 私は、かぶりつきでないと満足しないほど、かぶりつきが大好き。というか、ストリップの醍醐味は、男性の女性のヌードに対する激しい欲求とそれに応える踊り子さんのサービス精神の攻防、それに伴う高い高揚感はかぶりつきでしか味わえないと確信している。見る方も満足していれば、見せる方にも快感が走る。そこにはストリップならではの桃源郷がある。

 

 昔の劇場、というか私が初めてストリップを見た30年ほど前は、盆の位置がもっと高かった気がする。今の浅草ロックの盆くらいの高さで、盆周りに椅子を寄せて座ると、ちょうど目の高さくらいに盆の位置があった。だから、ヒラメのように下から仰ぎ見る形なのだが、これが凄く興奮を呼び、これこそがかぶりつきの典型的なスタイルなのだと今更ながら感じる。

 今の劇場の盆はずいぶん位置が下がったが、かぶりつきに支障があるわけではない。

 

 私は自分のお気に入りの踊り子さんのヌードはホント穴が開くほど見つめたい。できれば近くでたっぷりと。

 それが満たされると凄まじい快感が走り、満足感が全く違ってくる。逆に、よく見えなかったりすると不満が残る。踊り子さんが、オープンやフィナーレなどに気を使って私に向かってサービスしてくれると、もうそれだけで気分上々。(単純です!)

 ストリップというのは見せてなんぼのもの。ただ客によってはかぶりに座るのを嫌がり、がつがつ見なくてもいいという方もいる。踊り子さんはどのお客が見せると喜ぶかをしっかり見極め、見たい人だけに精一杯サービスすればいい。

 あるストリップ仲間に聞いた話だが、虹歩さんのステージを見ていたかぶりの客が突然鼻血を出したそうだ。周りの客があわててティシュを渡し、鼻の中に詰めた。やっと収まったかに思われたのだが、それを見ていた虹歩さんが面白がり、その客にたっぷりオープン・サービスを始めた。するとまた鼻血が出てきた、という話だ。今の私からは、それだけ純情な気持ちでストリップを見れるのが羨ましい限りだとも思える(笑)。

 

 さて、次に、かぶりつきの客はどうやると喜ぶのか?

 TSの盃島楓さんのステージは、かぶりつきファンに凄く人気が高い。私も楓さんが大好きで、かつステージを見終えた後の満足感で今の彼女に叶う人はいないと思っている。楓さんのヌードがとてもキレイであることも前提だが、なんと言っても彼女は見せ方がいい。自分の武器を上手に活かしているのである。

 おそらく、彼女が意識している面と無意識のうちにやっている面があると思う。

 楓さんはお客さんに満足してもらうことを何よりも優先しようと考えている。ステージ全体を見渡し万遍無く見せようともしているし、また近くでオープンすれば誰が喜ぶかも知っていてサービスしてくれる。私が喜んでいるのも絶対に知っている(笑)。

 先日、彼女のステージを見ていて、あることに気付いた。楓さんのベッド・ショーやオープンは前からも後ろからもよく見える。彼女がどの方向を向いていてもヌードが楽しめる。なぜか? 常に腰を浮かしているから。同じ見せるにも、腰を沈めている人は一方向しか見えない。ところが腰を浮かせると、なんと言っても見やすいし、後ろからも見える。前後左右の客がみんな楽しんでいる。だから、時間内にたっぷりヌードを拝めたという満足度が違う。

 回転する盆でベッド・ショーをしているときも、お客さんによく見せようとしている踊り子さんは盆にべったりと座らず、必ず腰を浮かしたり捻ったりしてよく見せる心がけをしている。中には、かぶりの人に喜んでもらえるように、より客に近い盆のへりで演技をしている。意識するとか無意識とかにかかわらず、お客さんに満足してもらうにはどうするかを常に考えて行動している踊り子さんのステージは素晴らしいし、人気が高い。

 

 踊り子さんは見せてなんぼ! お客が満足して帰ってくれるのが仕事である。