今回は「重ねること」という話です。

 

男と女がいい関係を保つには『重ねること』が大きな要諦ではないかと以前から考えている。

男が女を好きになったら、相手を見ることから始まる。男が一方的に見るだけではダメで、女も男に関心をもち見つめ返してきて初めて関係がスタートする。これは「目」を重ねること。

次に、親しくなるために「言葉」を重ねようとする。デートに誘って楽しい会話が弾む。

会話は「声」を重ねることにもなる。声は異性のセクシャル・ポイントで、これでかなり相性が決まる。カラオケのデュエットが気持ちいいのはそのためである。

 更に関係が進展すると、「唇」を重ね、「体」を重ね合うことになる。

 

 結婚するということは、相手と「人生」を重ねること。お互いの時間も空間もひとつ屋根の下で重ね合うことが結婚である。

 私が結婚して大切だと思ったことは、「頭」を重ねること。たとえば子供のことを一緒になって心配し悩む。その繰り返しが夫婦の絆を強くしていく。頭を重ねようとしないと、相手を頼りなく感じ夫婦関係は疎遠になる。

 

 では、ストリップはどうか?

  劇場に入ってステージの踊り子さんを見て気に入る。最初は目を重ねようとする。そしてポラタイムで親しく言葉を重ねようとする。ここまでは一般の恋愛と同じ。出逢った場所が特異なだけで男と女の出会いであることに違いはない。

 ただ言葉を重ねる時間が極めて短いため、一般の恋愛と違い関係は深まりにくい。私のように手紙交換ができると、新たに「文字」を重ねることができ、関係は進展する。

 ストリップの場合、身体に触れることは出来ないので、体を重ねることはできず、それ以上の進展は望めない。

 ただ、私は「心」を重ねたいと思って踊り子さんと接している。それこそが手紙を渡す最終的な目的であり、私が踊り子さんに求める擬似恋愛の究極の姿である。

 

 日々劇場に通いながら、一日一日が大切な「思い出」を重ねているんだなと感じる今日この頃である。