さて、前回のお話の続きをさせていただきます。
ストリップを長く見ていると、踊り子さんの出入りの激しい職業だなぁと思うことがあります。
ステキな新人がめでたくデビューして喜んでいたのに二度と会えないってことも結構あります。なかなか長続きしない方も多いようです。
なぜ長続きしないのかなぁと徒然に考えてみました。
・ 華やかなイメージがあったが、最初に思っていた世界と違う。
・ 踊りは好きだがおぼえるのも大変だし、上手く踊れる自信がない。
・ オープンやポラができない。
・ お客さんの態度が悪い。野次られてへこむことが多い。
・ 女の世界なので難しいところがある。
・ 風俗なので世間体が悪い。
などなど・・・
個々人にそれぞれ事情・考え方があるのは当然ですが、一度決心してこの世界に飛び込んだからには安易に辞めてしまうのは本当に惜しいなぁと思います。
私はこんなふうに思うことがあります。
踊り子さん、いやむしろ世間の方ですが、ストリップに対して偏見があるのかなと思います。特に踊り子さんは自分の仕事に対して職業意識をしっかり持つ必要があります。
ストリップは、風俗ではなく、アートです。
昔のように、本番まな板ショー主流の頃のストリップはたしかにソープやファッションヘルスと同じ「男性の性の処理場」として風俗のひとつと言えましたが、今のストリップには「男性の性の処理場」としての役割は全くなくなりました。
今のストリップは「ショー」としてステージを楽しむ場となりました。
ショーという意味では、演劇やミュージカル、コンサートと相異ありません。ストリップは身体をもって表現するアートなのです。私は以前からストリップというと脱ぐ= ヌードとなるので、むしろ「お華見」という表現にしたらいいと思っていました。世間的には「ストリップを見に行く」というより「お華見に行ってくる」と言った方が通りがいいですよね(笑)。
単に女裸体が出るがゆえに風俗のひとつと整理されるのはとても心外なことです。ヌードは昔から芸術の対象なのです。芸術だからこそ「ごゆっくりご鑑賞ください」と場内アナウンスされるのです。
踊り子さんの中には自分がストリップに向いているかどうかを悩む方がいますが、それは「ストリップ向き」かどうかではなく単に「後ろ向き」の考え方をしているに過ぎません。
どうすれば踊りが上手くなれるか、どうすれば上手に自己表現ができるか、先輩のお姐さん達のように美しく踊れるにはどうしたらいいのか等等、常に前向きに取り組み、新しい演目にチャレンジしていったら、ストリップに向いているかどうかなんて悩む暇がなくなります。前向きに取り組んでいる人は仕事を楽しんでいるわけですから、動きに張りがあり、自ずと輝いて見えます。
10周年を迎えた三人の大ベテランの方の言葉を紹介します。
H16年9月に10周年を迎えた相沢かれんさん(H23年12月引退)の言葉。
『来週は10周年です。この舞台にたって10年!!いろいろな試練と戦ってきました。(中略) 私は10周年を迎える9/1はじめて自分に「おめでとう」と言えます。私は1つのことをやり遂げるのに10年間の時間を費やせたら本物だな・・・って思うから。やっとその時が来ました(涙)』
H17年4月に10周年を迎えた大阪東洋ショーの森田久恵さんの挨拶の言葉。
『2005年4月1日にデビュー10周年を迎えることができました。まさかこんなに長く続けられるとは思っていませんでした。10年、本当に早かったです。辛い時もありますが、それ以上に楽しさ、観てもらえる喜びの方が大きいです。すべて自分で考えたことができるステージは私にとって最高の時間です。同じステージは絶対にないと思っているので、毎回のステージを大切にしています。その時の森田久恵を観てください。これからもストリップを楽しんで下さいね!』
H17年7月に10周年を迎えたTSの早瀬みなさん(H24年12月引退)の言葉。
『10周年を迎えて感じたことは…「10年やったという実感がない・・」ということ(笑) だけど。そんなんでも、重みとか、10年ってすごいなぁとかは感じてます。あまり、重くは考えたくないので、私らしくさらっといきたいです。まだまだたくさんのステージ創りますよ!! 楽しみにしてまた見に来て下さると嬉しいです』
私の大好きなベテラン3人の言葉です。どうです、ステキな言葉ですよね。こういう姿勢でステージに望んでいるからこそ、三人ともいつ見ても神々しいまでに輝いているのだと思います。
ステキな踊り子さんに頑張ってほしくて、思いついたことを並べました。なんか参考になれば幸いですが・・
まぁ、ひとりのストリップファンの戯言と聞き流してもらってけっこうです。
これからも精一杯応援させていただきます。素敵なステージを今後も期待します。
