質問1 「なぜ、この世には、ちんぽとまんこが存在するのか?」

 

この質問は、2017年8月2日の放送(ゲストパネラー:財前直見、関根麻里、石原良純)の番組5番目の質問「どうして男と女がいるの?」に関連している。

 この時の回答は「男は女にとっての保険。生物は、もともとメスがメスを生む仕組み(単為生殖)。異常気象などの天変地異、酸素濃度の上昇などの環境の変化が発生、生き延びるためにはバリエーション(多様性)が必要になり、オスが作り出された。」という結論。(以上はネットで検索した。)

 

 このバリエーションという意味で、最近たしかに人類の進化は凄まじいなと思うことがある。そのひとつとしてスポーツ界の混血の活躍だ。

来年の東京オリンピックを前にして、スポーツ界がにぎやかになっている。今年2019年6月に陸上男子100メートルで9秒97の日本新記録を樹立したサニブラウン・ハキーム選手(フロリダ大)、そしてテニスで2018年全米オープンと2019年全豪オープンでグランドスラムシングルス優勝し今年1月には日本人初の世界ランキング一位となった大坂なおみ選手。さらに付け加えると6月に米プロバスケットボールNBAで日本人で初めてドラフト一巡目指名された八村塁選手。三人とも日本人の母と黒人の父との混血である。

サニブラウン・アブデル・ハキーム(Abdul Hakim Sani Brown、1999年(平成11年)3月6日- 現在20歳)は、ガーナ人の父と日本人の母を両親に持つ。父親はガーナ人でサッカーの経験があり、母親は100mとハードルで全国高等学校総合体育大会陸上競技大会に出場した経歴を持っているアスリート一家であった。サニブラウンも子供の頃はサッカーに取り組み、ポジションはフォワードだったが、小学校3年生の時に母親からの薦めで陸上競技を始める。

大坂なおみ(英: Naomi Osaka、1997年10月16日 - 現在21歳)は、ハイチ系アメリカ人と日本人の両親を持ち、アメリカ合衆国に移住したが、本人は日本、アメリカ、ハイチという3つの国を代表している事を誇りにしている。父親はハイチ共和国ポルトープランス出身で、アメリカ合衆国のニューヨーク市立大学シティカレッジで学んだ後、13年間日本に在住した。母親は北海道根室市出身の日本人で、苗字の「大坂」は母方から来ている。札幌で出会った両親は、その後大阪に転居し、父親は市内で大手語学学校の英語講師をしていた。姉の大坂まりもプロテニス選手である。

八村 塁(はちむら るい, 1998年(平成10年)2月8日 - 現在21歳)は、父親がベナン人、母親が日本人。富山県出身。身長203cm、体重106kg。幼少時は陸上の短距離と野球をやっていた。投手と捕手を兼任しており、イチローに憧れていた。 同級生から、バスケットボールを勧められ、入部した。2019年のNBAドラフト一巡目でワシントン・ウィザーズより指名を受けた(全体9位)。

この三人を見て思うのだが、陸上もテニスもバスケットも純血の日本人では越えられない壁があるが、黒人の優秀な身体的遺伝子を受け継ぐことで一気に壁を打ち破っている。優性遺伝の典型だと感ずる。おそらく世の中には混血がたくさんいるだろうが、彼らは相手が黒人だからこそ目立ったわけだ。

優性遺伝はスポーツの世界に限らない。知能の世界でもノーベル賞は混血の方がどんどん出てくる。実際にノーベル賞受賞者が断トツのアメリカ合衆国はそもそも混血の国だ。

インターナショナルになり、混血が増えるにつれ、進化のスピードは飛躍的に進んだ。

 

地球史年表をみれば、46億年前に地球誕生。その6億年後、つまり40億年前に原始生命が誕生する。もともとは無性生殖。その後長い年月のなか異常気象などの天変地異、酸素濃度の上昇などの環境の変化が発生、生き延びるためにはバリエーション(多様性)が必要になり、オスが作り出される。これが5億6500万年前といわれる。その後は有性生殖がベースになっていく。

ここから生物進化のバリエーション(系統樹)は多岐に広がった。脊椎動物から四肢動物が生まれたのが約4億年前、その後、四肢動物から哺乳類が生まれ、哺乳類から霊長類が生まれ、霊長類からサル類と類人猿が分化し、類人猿からオランウータンとゴリラがそれぞれ分化しつつ、遅れて約800~500万年前に別れるのがチンパンジーと人類であった。

サルとヒトの共通祖先から、二足歩行を始めた猿人が分かれて、ヒトへの長い道のりを歩み始める。この人類の起源は、アフリカで発見されたトゥーマイ猿人を最古の猿人として、その登場時期を700万年前とされる。そして、ここ数年の間に目覚しい発展を遂げたDNA考古学によって、現生人類である新人=ホモ・サピエンスが登場したのは20万年前であることがはっきりした。

地球の46億年という期間を一年間の地球カレンダーとみなせば、私たちホモ・サピエンスが登場したのは20万年前で、カレンダー上では12月31日午後11時37分となる。地球史から見ればまだほんの一瞬なのである。

 そして、約7500年前から農耕が起こり、都市化が始まる。四大文明が栄えるのは約5000年前。

 気の遠くなるような長い年月をかけて人類は進化してきている。

 ところが最近の進化は劇的だ。身近な職場でも、パソコンとスマホ(携帯電話)の存在が大きい。40年前には存在しなかったが、これらの登場で仕事の効率が劇的に変わった。職場の要員が極端に合理化され、仕事の質・量が変わる。今やパソコンやスマホが当たり前の世代になってきて、これから先も世の中が大きく進化していくことだろう。個人的には、あまりの急激な変化が末恐ろしくも感ずる。

 

 以上、生物学的には、そういう回答になるのだが、説明していてもいかにも味気ない。以下でストリップ的に考察してみたい。

 

 ストリップを観に来ると、なんか癒されるなぁ、という気持ちになる。

 そのひとつの要素は女性と接するからだと思う。ストリップに限らず、男性は女性と接したくて、スナックやクラブ、いまはキャバクラか、に通ったりする。真面目な男性はまっすぐ奥さんの所に帰る。いずれにせよ、女性がいる所に向かう。

 男はなにゆえ女を求めずにいられないのか?

 一言で云うと、男にとって女とは「癒しの存在」といえるだろう。

 たしかに、ストリップに来るお客というのは、心の病みを癒したり、淋しさを忘れさせてもらうために来ている。先ほど見たように、生物学的にも故郷回帰と言えるだろう。

 

 以前、ある知人がこんなことを話してくれた。

弟が兄の家に泊まったときに、「兄貴の家は自分の家とどこか雰囲気が違うな。いったいどこが違うのかなぁと思ったら、どうも娘さんの存在と思う」と言っていた。

 弟にも二人の子供がいるが、男の子だけ。その点、兄のところは男一人に女二人の子供がいる。この二人の女の子が家族の雰囲気を変えている、と言うのだ。

 大きな男の子が二人いると、玄関口は大きな男の子のズックや靴が脱ぎ散らかっている。なんか味気ない。その点、女の子がいると可愛い靴がきちっと履き揃えてある。玄関口ひとつとってもこれだけイメージが違う。

 男子校・女子校と男女共学の違いを考えてみよう。男子校には特有の「男臭さ」が充満している。女子校も同様だろう。一方に偏ると一種の「におい」が強烈に発せられてくるが、その点、男女共学になると「におい」が中和されて感じなくなる。

 これは異性を意識することによって、それぞれが不潔感を消し去る努力をすることにもよるが、もっと根本的に、男がより「男らしさ」、女がより「女らしさ」を出すためだ。男と女は、DNA作用により子孫を残すために相手に好かれようとする。そのことが、男が「男らしさ」で女性の気を引き、女が「女らしさ」で男性の目を惹きつけることになる。

「男らしさ」「女らしさ」というのは単なる中和・消化作用ではなく、より洗練されたものに昇華されている。(消化→昇華の語呂がいい)

 

 この「女らしさ」こそが、男性を惹きつけて止まない魅力なのだ。

「女らしさ」というのは一言では云えない。さきほど「癒しの存在」といったがこれもひとつ。また人それぞれによって求めるものが違う。だからこそ、人の数だけラブ・ストーリーが生まれる・・・だからこそ、この世は面白い。

 

再度問う。この世になぜ男と女が存在するのか?

ひとつの解として、私は以前からこう考えていた。

「女は男がいるからより綺麗になれる。男は女がいるからより(仕事が)頑張れる」

 女はいい男に気に入られるために自分を磨く。もちろん男もいい女に気に入られるために自分を磨き、そしてその女や家族を養うために、いい仕事をしようとする。このスパイラル効果が永遠に続くことで人類は発展できたのだ。と、私は以前から考えていた。

 そして、ストリップを観ることで、より確信を得た。間違いなく、踊り子さんは男性の視線を感じてより美しくなっていく。まるで花が光を浴びて咲き輝くように。

 

 よくぞ神様は男と女を創りたもうたものだ、と感謝する。

 生きるということはそれ自体とてもつらいことである。われわれは自分にムチ打って生きていかねばならない。であるがゆえに、神は一方でアメを与えた。

 神は、われわれが人生を楽しめるようにと男と女を創りたもうた、と云えるだろう。

 

 なにはともあれ、男と女がいるだけで、人生というのは面白い。