初めての大和ミュージック観劇レポートを書いてみました。
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平成22年8月12日(木)、明日はお盆休みをとっているという気安さから、会社帰りに大和まで足を延ばしてみようかと思い立った。
千葉に住んでいる私にとって、大和は遠すぎるために、これまで行く気がしなかった。あまり手を広げすぎるのもどうかと思っていたので躊躇していたのだが、観たい踊り子さんが出演していたので、とうとう禁断の扉を開いてしまったわけ(笑)。
会社が17時に終わってすぐに木更津を発ち、高速にのりアクアラインを渡った。浜劇なら1時間程だが、大和はその倍くらいの距離がある。横浜行きのベイブリッジを渡り、保土ヶ谷バイパスを通り、下川井インターを降りる。東名高速を走ったのは初めて。ようやく大和ミュージックに到着したのが18時40分くらい。
カーナビを頼りにして運転したが、今さらながら、カーナビがなければ大和には来れなかったと思う。この文明の利器に感謝・感激である。
大和駅のすぐ近く、通りに面して、大和ミュージックという大きな看板がすぐ見つかった。
1階の入り口はすぐ階段になっていて、受付は二階。4500円の入場料を払って場内に入る。
かなり広く天井も高い。若松劇場くらいあるかな。全体的に暗い感じ。というのも天井から壁から全て黒塗りされている。天井には黒塗りされた板が並んで見えた。
ステージには回転盆がない。ステージからの花道が長く、その先に縦横三メートル四方の盆がある。左右と前に可動式椅子が正面に5個、左右に4個ずつ並んでいる。
入場したら、ちょうど二番手の相田樹音さんのステージが終わりかけていて、すぐに三番手の柿沢めぐさんが始まった。
当日の香盤を掲示しておく。
1. 大月小夜さん
2. 相田樹音さん
3. 柿沢めぐさん
4. 東条美月さん
5. 白雪恋叶さん
6. ☆LUNA☆さん
入場したときには客は十数人と少なく、盆周りの席も空いていた。私は遠慮なく真正面の席に座った。一息ついて、ぐるりと周りのお客の顔を見まわした。私もストリップを通い始めて10年経つわけだが、客の大半が知らない方ばかりだ。私が通う関東の劇場では見ない、地元の方が多いようだ。また年齢層がかなり高い。中には一部、私の知っている相田樹音隊がいた。樹音さんが出演していればネコさん達は必ずいる。その他、白雪恋叶さんのファンと分かる方が2~3人、私の後から入場してきたくらい。それ以外は見たことのない人ばかり。客層を見ても、関東圏内とはいえ地方の劇場なんだなぁとつくづく感じる。初めて栗橋に行ったときの感覚に近い。
踊り子さんとの接し方を眺めていると、こうした地元の客にとって、地方の劇場は大切な娯楽の場、貴重なコミュニケーションの場なんだと思わずにいられない。客は少ないがなんとか残っていってほしいと願う。
さて、印象に残った踊り子さんの話をしてみる。
三番手の柿沢めぐさんは初めてステージを拝見した。正直、彼女に会うのが楽しみだった。私は10年来劇場通いしているので、関東の劇場の香盤にのる踊り子さんは殆ど知っている。新人以外の方で見たことのない方はほんの数人しかいない。その中でも、柿沢めぐさんと晃生の羽音芽美さんは是非観てみたいと思っていた。だから、今回その念願が叶ったわけ。三回目のステージに間に合ったのもラッキーだった。
めぐさんは奈々子さんと同じく、大和専属の踊り子さん。小柄で愛嬌たっぷりな雰囲気の方だった。初めてポラを買い、初めての私の手紙を読んでくれ、さりげないコメントに性格の良さを感じた。今週なんと7周年。もっと早くお会いしておきたかったな。
四番目の東条美月さん。彼女は私がストリップに通い始めた10年前から知っているが、今年いっぱいで引退する。容姿が昔のままで、全く老けないタイプ。明るく気さくな性格のせいか、根強いファンがたくさん付いている。
たまたま私の席の後ろに女性連れの三人グループがいて、その中の彼女が美月さんのステージを気にいったらしく、決めのポーズがとても綺麗だと絶賛していた。それを聞いて、なるほどなぁ~と彼女の観察眼に感心させられた。
私は、今回の作品の立ち上がりの曲が好きで、いつも聞き惚れてしまう。
五番目の白雪恋叶さん。四年前のデビューからずっと応援している踊り子さん。先週、渋谷道頓堀劇場でお会いしたばかり。私が仙台から戻ってから初めて会い、約一年ぶりの再会となった。以前のように人懐っこく「また会いに来てね」と念を押された。だから、大和で彼女を驚かせるのが今回の大和遠征の目的のひとつ。
期待通り、私の顔を見て驚いていた。しかも、私が大和に来るのが初めてと知って、とても喜んでくれた。「初乗りおめどとうございます(笑) まさか今週会えると思ってなかったのでびっくりしました! 遠いのにありがとうございます!!」
さて、五番目のステージが終わり、四番目と五番目の合同ポラとなる。それが終って、いよいよ待望のLUNAさんのステージが始まるなと胸を高めていたら、なんとすぐに、美月さんと恋叶さんの二人が出てきて、ビール販売を始めた。これには驚いた。もしかしてラストのLUNAさんが休演になったのか・・・お目当てのLUNAさんに会えないなんて、なんで遥々ここまでやってきたのかと思わずにいられなかった。ビールを売り尽くしたら、すぐにLUNAさんステージが始まりホッとした。(笑)
ラストの☆LUNA☆さん。
今回、私にとって初大和の目玉。5月のTS以来、三か月ぶりになる。来週から渋谷道頓堀劇場に出演するのを知っていたが、どうしてもその前に会いたくなって、はるばる大和まで足を延ばした。
彼女も私と会えたことがサプライズだったようだ。「まさか大和に来てくれるとは思ってませんでした・・・ありがとうございます☆ めっちゃウレシイですぅ↑ 初大和と聞いてまたまたウレシイ限りでしたっ。」
LUNAさんは地方劇場の初のりなので、知っている客もいないだろうし、淋しい思いをしているのではと思っていた。実際、ポラもあまり売れていなかった。そういう中で、私の顔を見つけて喜んでくれて、本当に大和に行った甲斐があったというもの。
私はLUNAさんの顔を見て、幸せいっぱいで大和を後にした。終演の定時が22時半なので時間が少し押して深夜23時近くになっていた。
大和から東名高速にのって首都高を抜け、千葉まで帰った。いつもの新宿や渋谷から帰るのに比べ、倍くらいの時間がかかり、深夜1時近くに自宅に到着。その日は翌日お休みなのでよかったが、平日に通うには大和はちょっと遠すぎるなというのが感想かな。
平成22年8月 大和ミュージックより