今回は「ストリップで心豊かに!」という話をしたい。

 

 

 最近ロック系劇場でよく会う仲間に、「おまえ、悪口サイトでこんなこと書かれているぞ」と言われた。根も葉もない、いい加減な内容だった。

 ロックのお客さんは、見た目ふつうっぽい、まともそうな客層に見える。一見インテリっぽい方も多いのだが、常連の中には踊り子さんの悪口やお客同士の悪口までサイトに書き込むとんでもない輩がいる。非常に陰険な行為だ。

 私は最近TS系の劇場をホームにしているが、ここは一見一癖も二癖もありそうな、まともそうに見えない方が多い。(失礼!)  ある踊り子さんが「TSはカオス」と言っていたが、まさに的を得た表現。TSはエロポラ名人とかエロポラ大王等と言われるエロポラ好きや、抱っこちゃん、おかまさん、はては言葉の通じないツアー客等いろんな人種が集まる魑魅魍魎とした世界。しかし、外見はともあれ、ロック系と違い、お客の悪口をサイトに書き込むようなひどいことをする常連はいないように思われる。(皆無ではないが)

 こと客層については、一見品のよさそうに見えるロック系が一番品が悪い。もちろんロック常連にはいいお客もたくさんいるが、こうした一部の心ない輩のために、そう感じられることが本当に嘆かわしい。

 

 今日、ある劇場で、ロック常連さんの心無い行動が目に付いた。彼が応援しているロックの踊り子さんがステージに出ている時、彼の隣に座っていた老人が、彼の前を通りたくて彼が伸ばしている足をどけてほしいと頼んだら、彼は怒った口調で、自分の前を通らずに回り道をしろ!と指図した。老人は黙って回り道していた。劇場内の席は狭いところに無理に並べているから、お互いに譲り合いの気持ちがないとほんと窮屈なもの。気持ちよく、どうぞ通って下さい!と老人になぜ言えないのか!? お気に入りの踊り子さんが出ると、それに夢中になって周りに気配りできなくなっている。毎日のように劇場に通っているからといって、他のお客に気配りができないようでは常連とは言えない。自己中も極まりないと思う。

 また、中国人がツアーでたくさん劇場に流れこんできて、ストリップのマナーに反する行為をすることもある。そんなときに怒鳴りちらすべきではない。彼らはストリップのマナーなんて知るはずもないのだから、丁寧に諭せばいい。彼らは日本にとって大切な観光客であり、ストリップで日本のイメージをつぶすようなことをすべきではない。我々が中国に行って逆のことをされたら、どんなに嫌な思いをするか考えたらいい。それに、ストリップというのは日本固有の文化であり、彼らに悪い印象を与えることはマイナス。記念ポラを撮ってもらったりして十分に楽しんでもらい、帰国したら日本に面白い文化(遊び)があったと話してもらいたいもの。

 

 私がこんなことをくどくど言うのは、心無い、心のプアな人が、ストリップのイメージを悪くして、ストリップ・ファンになってくれそうな方まで逃してしまうからだ。

 今はどんどんストリップ人口が減っている。お客が入ってこその劇場である。

 私はストリップ劇場は男のパラダイスだと思っている。ストリップがあるお蔭で、どんなに毎日が楽しいか。こんな夢のような場は他にない。だからこそ、大切にしたい。心無い人のために、ストリップのイメージを壊されるのは甚だ迷惑だ。

 

 ストリップの楽しみ方の知らない、心のプアな人は、ストリップの場から出て行ってもらいたい。

 ストリップというのは、心を豊かにするためにある。日常のいろんなストレスを解消させ、明日への活力を得るためにある。ストリップ劇場はプラスイオンに満ち溢れている夢の場なのである。そういう場に、一部の心無い人のマイナス・イオンを持ち込んでほしくない。

 ストリップを愛するファンみんなで、ストリップを護っていきたい。

 

平成23年9月                       

 

【参考】「心なき人には風情を隠し、心ある人には風情を顕わす。只その人の程々に見ゆるなるべし」と江戸期の俳人鬼貫は説いた。