サインポラは、私のストリップの楽しみのひとつです。

だいたい2ステージを観劇するので、最初にポラを買いサインを頼み、次の回で回収することになります。時に、踊り子さんにポラを預かってもらいます。大好きな踊り子さんに預かってもらうというのはポラでつながっている喜びみたいなものがあってなぜか嬉しい、逆に踊り子さんの方もポラを預かることでまた自分に会いに来てくれるという安心感を得ている感じがあるのかな。次に会ったときしっかり返却してもらうと本当に嬉しいものです。が、返却されなくても諦めはついてますよ。

ところで、一番悲しいのは、当日の「サインポラのもらい忘れ」です。今回はその話をしてみます。

 

劇場によって、サインポラの返却の仕方にいろいろ工夫をしているようです。一義的には時間短縮が目的のようですが。

渋谷道劇は全て受付で返却、新宿ニューアートも最近受付での返却を始めました。時間の都合で踊り子さんに次のステージでサインポラを返してもらえない方には助かります。次回来場したときに貰うことも可能。特に、渋谷道劇の場合は、従業員が常連さんのポラはしっかりまとめてあって顔を見た瞬間に渡してくれます。ファンサービスの徹底に感心させられます。

サインポラは次の回で踊り子さんからもらうのが原則ですが、たいていの劇場は、踊り子さんに頼めば、受付でポラを預かっておいてくれます。

その点、浜劇は受付のポラ返却を原則認めていないので、もらい損ねたサインポラがたくさんあります。ひと工夫したらいいと思います。

浜劇は次の回に踊り子さんからサインポラをもらうのを原則にしていますが、踊り子さんの中にはポラを返し忘れてそのまま退場してしまうことがたまにあります。あっと思っても後の祭り。本来は踊り子さん自身が必ず最後に「サインポラを返してもらっていない方はおりませんか」と確認すべきですが、忘れることがよくあるためか、最近、ポラ撮影の最後に照明さんが「サインポラを返してもらっていない方はおりませんか」とよくアナウンスしてますね。これは助かります。川崎ロックもよくアナウンスしてますね。

 

以前こんなことがありました。

私のお気に入りの踊り子Yさん(もう引退してしまいましたので実名を使わせてもらいましょう。ロック系の永坂悠さんです)が、以前、ポラにサインをお願いし次の回に回収しようとしたところ、

「あっ、サインするのを忘れちゃった。ごめんなさい」と言われちゃいました。

好きな踊り子さんに怒れるはずもなく、「いいよ、いいよ」とそのまま返してもらいました。同封した手紙もそのまま返却。正直ショックでした!

その次、別の劇場で彼女のステージを観に行ったとき、今度はサインポラを返し忘れられました。押してたのでポラ撮影が終わったら急いで引き払った感じ。

そこで、その次の劇場のとき、「悠さんは忘れんぼなんですね」と手紙に書きました。彼女からのポラに「忘れっぽいのは子供のころからなのだ・・ごめんなちゃい」と記されてありました。

かわいい女性をはなんでも許しちゃいます・・(男の悲しいサガ!?)

 

ただ、一言。

ファンは大好きな踊り子さんのサインポラを楽しみにしています。

中にはサインのことで踊り子さんに文句を言っている方もいます。そういうのを見ていると、サインはあくまでサービスなんだから文句を言ってはいけん!とは思います。サインポラを返してもらいたければ、次の回にまたポラを買って返してもらいなさい、と傍から見ていて思ったりもします。      

ただ、私のようにささやかな小遣いからポラを買っているので何枚も買えない人もいます。そういう人のことを考えることも必要です。

もっとはっきり言えば、踊り子さんはファンを大切にしようという気持ちがあったら、しっかり返却することを心掛けなければいけませんね。商売としてポラを売るからには、ポラを撮り、サインをし、相手にしっかり返却するところまで出来てようやく商売が完了する、ということを自覚しなければならないと思います。

 

 

ところで、そういう私もとても人のことを「忘れんぼ」といえる立場ではありません。

先日のこと、雨が降ったり止んだりの日に、電車になんと二本も傘を忘れました。一回目に持参の傘を忘れて、止む無く駅の売店で次の傘を買ったのですが、それも電車の中に忘れてしまいました。二回目忘れたときには自分で自分にあきれ果て最後は笑ってしまいました。

私も小さい頃から忘れ物が多かったので、母からよく注意されていました。母の具体的な教えとしては、電車から下りる時には必ず座っていた席の回り、網棚も含め、を確認してから席を離れなさい、ということでした。このことは今でもけっこう意識して実行しているので習慣化していたはずですが、ときにこういう情けないことも起きてしまいますが・・。

人間というのは忘れやすい動物です。朝と昼に食べた食事の中身を正確に言うのもけっこう難しいものです。

大切なことは「己を知ること」かな。まずは自分が忘れんぼであることを自覚することから始まります。

次に忘れものを無くすためにどうするか。

そこで、踊り子さんのポラの返却状況を観察してみると、こんな具合です。

忘れやすい方は、ポラタイムに出てきた瞬間にまずポラを売ることを最優先で考える。最初にポラを撮らせ、そのポラにサインを頼まれると籠の中に入れてしまう。返却しなければならないポラとこれからサインするポラが同じ籠の中に混在してしまう。また、とくに、焦って戻ろうとする方は忘れやすい。

それに対し、忘れにくい方は、ポラタイムに出てきた瞬間にまずポラを返すことを最優先で考える。いったん返してすっきりしたところで、ポラ売りを開始する。そういう踊り子さんはあまり多くはない。しかし、私が見るところ好感を抱ける方が多いのも確か。小さな話だが、ファンとしては返却で踊り子さんと握手し、またポラを買って握手できる、というささやかな二度の喜びもある。

中には、ポラを売る前に、返却するポラを籠から出してまとめておきます。ポラを売りながらそこから返却ポラを捜して渡していきます。そして残ったポラを最後に必ず返却します。戻る前にいったん自分の身の回りを確認する癖が大事ですね。こういうやり方をとっている踊り子さんが一番多いかな。

忘れんぼうの方は是非心掛けてほしいと思います。ちょっとした努力がファンの心を逃がさない秘訣だと考えてください。

 

今回も説教染みた話題で失礼しました。