『矢島愛美メモリアル』 ~3度目の川崎ロック、一周年~

<川崎ロック(2009.4.1~4.10)>

 

●   一周年を迎える

 

 今回も長い連投だった。3月頭の広島第一から始まり、仙台ロック、若松劇場、そして今回の川崎ロックと、なんと41日連投である。

 だがブログを拝見しても、疲れというより、ずっとステージに上がっていることにむしろ充実感が漂い、本当に立派な踊り子さんに成長したなぁと感心させられる。行く先々で、ファンの声援を受け、新たなファンを増やし、そして一緒に出演した姐さん達と仲間の輪をどんどん広げている。踊り子という仕事をしていることが楽しくて、そしてファンやお姐さん達を始め、関わった方々に感謝で一杯になっている。最高の形で一周年が迎えられたことにファン1号として感無量になる。

 

 心から「一周年、おめでとう」と伝えたい。

 一年間、本当によく頑張ったね。ずっと傍で応援できて、そのことをしっかり受け止めてきたよ。

合わせて、私の方からも愛美さんに心から御礼が言いたい。愛美さんのお陰で、ストリップにおける‘初’をたくさん経験させて頂いた。そして新たなストリップの領域に進むことができた。私自身これから先が分からないものの、この一年間の愛美さんとの出逢いと応援した日々の全てが素晴らしい思い出になると信じている。

 

今回の川崎ロックは土日が1回しかないので仙台からは一度しか応援に行けない。ただ月曜日に東京出張が入ったので、4/4(土)~4/6(月)の3日間川崎ロックに通うことができた。

 

●   周年作の披露

 

今回の川崎ロック公演の目玉は、何と言っても周年作の披露である。連投の中、前の若松劇場で苦労して仕上げた作品である。

作品を積上げる毎に、安産になってきた感じ。最初のうちは納得して披露するまでかなり時間をかけていたが、今は演じながら完成させていこうという柔軟な考え方に変わってきたので、ずいぶん肩の力が抜けている。とてもいい傾向。

「新作です。タイトル『1周年~愛・美~』まだベッドが毎回違ったり固まっていませんが、今回も少しずつ進化していくものと思います!! 踊っていて楽しい作品です。」「周年作、今日も考えながらやっていきます。まだベッドも毎回違うので。」

新作にはプレッシャーがかかるものだが、愛美さんの場合はそれを楽しみに変換している。ファンは皆、新作を心待ちしている。そういう気持ちを汲み、そして客の反応も含めて、みんなで仕上げていきたいとの愛美さんの思いが伝わってくる。

この調子でどんどん新作に挑戦していってほしいものだ。

 

さて、周年作の感想を書こう。

4/4(土)は3回目のステージから入ったので、ショート・バージョン。1曲目を観ないことには本当の感想にはならない。簡単な手書きの感想を渡したが、正式には4回目のフル・バージョンを拝見してから感想を書こうと思った。

 4/4(土)の夜は近くのカプセル・ホテルに泊まり、翌朝早くからパソコンで感想を書き上げた。すぐにインターネット喫茶に行ってプリントし、4/5(日)の一回目ステージ後に渡した。次のとおりの内容。

 

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一周年、そして周年作の完成、おめでとうございます。

 

 先にブログで「1周年~愛・美~」というタイトルを紹介していたから、作品の構成が愛の部分と美の部分があるのかなという視点でステージを見つめていました。しかし、そうではなく、全体が愛であり美であり、そして愛美さんそのものを表現しているんだなと感じました。

 

 今回の作品は、愛美さんの持つ「美」がとてもよく表現されていますね。

 ステージに現れた瞬間、その美しさに息を呑みました。白い日傘を持った貴婦人。まさに一服の絵になっていますね。初日にこの洋服が届かないというトラブルがありましたが、この衣装でないと落ち着いた貴賓さは出せませんよね。間に合って本当に良かったね。

 静かな動きで、美しさを強調する。無駄な動きはいらない。美しい人はただそこに立っているだけで美しい。昔から美人を表現するのに「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といいますが、とくに動きそのものを感じさせているわけではなく、これは一瞬の静止画を描写しています。

 この一年間で他の踊り子さんのステージをお勉強し、かつ自分自身の創意工夫も加え、「美しいポーズとは何か」をずっと研究してきた努力の成果がよく出ているなと感じましたよ。勉強熱心が今回の作品の随所に活かされてます。

 次の曲では、一転ハイテンポな動き。この衣裳も素敵だね。ベリーダンスの衣裳のようにジャラジャラしたラメがたくさんぶら下がっていてキラキラ輝く。バストとヒップにセパレートしているので凄くセクシー。長身な愛美さんのスタイルの良さがよく出ている。脚線美を活かす衣裳・振りでもある。とくにバック・スタイル、凄くかっこいいよ。 

ダンス、たくさん練習したね。ダンスでも十分魅せているよ。今回の作品の一番のセールス・ポイントはダンスの上達だね。

静→動→静とメリハリ良くステージは進行する。

最後のベッドではまた貴賓ある衣裳で登場。最初から最後まで衣裳全体がゴールド系なのが貴賓さを醸している。客の目を楽しませる色彩感覚もいいね。

ベッドの最初に、椅子を盆の上に持ってくる。この椅子の効果は、愛美さんの美しさのポイントである脚線美を強調する。

 ベッドではゆっくりと、しっとりと美しさを演じる。しゃちほこポーズも決まっている。

 

 今回の作品は愛美さんの持つ「美」を静かに表現しています。押し付けがましくなく、見ている方の心の中にじわじわと美しい映像を残してくれる感じ。それが愛美さんのファンに対する「愛」なんですね。「愛・美」よく伝わってきましたよ。

 

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 4/4(土)に初めて新作を観て、いろいろチェックしながら感想を纏め上げた。

 4/5(日)の一回目ステージ、自分の感想を確かめるべく慎重に観ていた。すると、ベッドの衣裳が上着がなく下のみになっている。あれっ! どうしたのかな? と思った。

 すると、「ごめんね・・・ ほんとにベッド着上が消えてしまい・・・かなりショックでずっと探してました。けど、やっぱりないです。今日はなんとか下だけでやります。」

なんと紛失したとのこと。しかし、いくらなんでも誰かが持っていくとは考えられないので、落ち着いて探したら出てくると思っていた。

しかし、「一回目、もうほんとテンション低くなって・・・自分も辛いし、いいステージを作れないしで・・・。2回目、ベッド着上はないものだったと思ってやることにしました。サインも多く、ゆっくりもできないので探すのも中断し、もうこのまま今日は周年作やります。里穂ねえさんが大きめのネックレスをくれたので、さみしくはならないかなと思うので。前向きに楽しくやるのが愛美らしさ、ですもんね。」

このアクシデント、すごいショックだったろうけど、気持ちをすぐに切り換えられてホント良かった。偉い!

それにしても不思議だ。いったい衣裳はどこに消えたのだろう?

「衣裳は、(照明の)こばちゃんがゴミ漁りの人にまで聞いてくれたのですが、見なかったらしく、やっぱりない・・・。今週はこのままやっていきます。」

 

私のステージ感想の手紙が元気の素になってくれて嬉しかったよ。

「太郎さんのレターでだいぶ元気でました。ありがとう!!」

「みんなで盛り上がれているようで何よりです。愛美もそういうの嬉しいし、ほんと明るく過ごせます。そしてリボンさん、ファンの方、デビューから1年でほんとうに変わりましたね。今では毎週会いに来てくれる方、遠くからいつも来てくれる方々がいてとても心強いです。そんな中、太郎さんはずっと見守ってくれた一人ですね。この周年作は太郎さんへの感謝の気持ちもありますよ。ベッドの2曲、歌詞がとてもいいんです。」

 

●   今回の川崎ロック公演にて

 

 今週の公演メンバーを紹介しよう。

1番目: 西園寺瞳さん

 2番目: 光矢れんさん

 3番目: 矢島愛美さん

 4番目: 小林里穂さん

 5番目: 夢見ほのかさん

6番目: @YOUさん
 

ブログを見ると、またまたメンバーとうまくやっているようだ。

「楽屋、なんかまた素敵なメンバーで♪
いきなりアットホーム!
デビューのゆーちゃんとすぐ打ち解けたし、
なんと事務所が同じメンバーが揃って並んでる(笑)
りほねぇさんは、楽屋で不動産屋と話してて超家みたい(^O^)/
新作は、、
相変わらず緊張で生まれたての小鹿みたいにがくがくしてるけど、
楽屋が明るいおかげで楽しいよ(>_<)
今週も、賑やかに過ごせそうp(^^)q 」

一年もすると、同じメンバーと一緒になることも増えてきた。夢見ほのかさんとは三回目、小林里穂さんとは2回目だね。同じ事務所の西園寺瞳さんとは初顔合わせ。次のオフで仙台ロックに出演中の瞳姐さんと仙台で食事したのには驚きましたよ。

今回、特筆すべきは新人の二人、@YOUさんと光矢れんさんと仲良しになったことだね。ブログを観ていて、その仲良しぶりが羨ましかったですよ。公演後のオフにも遊んでましたね。私も仲間に入りたい~(笑)。

 

「なんか今週すでに『一周年おめでとう!』って言ってもらって。
改めて一周年を感じてます。
早かったような、、
いろいろあって長かったような。

今の周年作はもちろん自分で選曲したので、たくさんの想いがあるの(>_<)

今日は今まで出会えた人たちや今こうしていられることに感激して、泣きそうになったりしてたよ。
今日は特に過去最高と思うくらい仲良しさんが集まってて♪
あいみはすごく見守られてて、まるで保護者会(笑)
笑顔をあげる側なのに笑顔も元気ももらった。

今週は後輩もできて、慕われる嬉しさを感じてもいるの。

あ、お知らせ!
明日、週刊大衆の取材入りました(^^)
これも踊り子始めてから、待ち続けてたから。。

今日はほんと嬉しい気分だよ!
ベッド着紛失事件で途中までブルーだったけど、みんながいてくれて最後まで頑張っていられたよ☆
ありがとう!!」

 

●   保護者会(笑)パパ組集結

   

4/4(土)2回目のステージ後半に劇場入りするも、場内は座る場所がなく立ち見がたくさんいるほどの大入り。そこでラウンジに居たら、なおなおから声をかけられた。周年グッズの準備はなおなおがしていて、その内容について詳しく話を聞けた。お金はすべてPさんの方で管理しているので、カンパは明日来るPさんにしてほしいとのこと。なおなおは用事があるらしく2回目のステージ後に帰っていった。

 翌日4/5(日)は朝から愛美ファンがたくさん来ていた。

「おはようございます。今日はピータン、貞さん、秋パパ、うちのリボンが大集結(笑) とても楽しい一日になりそうですね。 あ、今日は小林さんもいますね☆ みんな楽しくして下さいー(笑)」

「今日はなんか保護者会(笑)パパ組集結」という愛美さんのコメントは笑えた。

 

改めて愛美さんは、おじさんのアイドルなんだなと思ったよ。若いファンも増えてきていると思うけど、愛美さんは若い男の子のアイドルとはちょっと違う感じがする。

 

ストリップの客層は40~50代が圧倒的に多い。若い人は観るだけで満足できず直接的な風俗に走る。その点、歳をとって性的にガツガツ感が抜けた人たちが、少しエッチな遊びがしたくて集まってくる。若い女の子をセックス抜きで相手できる風俗といえばストリップが最適。しかも小遣い銭レベルで遊べる。おじさん達が若い女の子のヌードを見て癒され、時に踊り子さんをからかいながら楽しむことができる。

おじさんに気に入ってもらわないと、ストリップの世界では受け入れられないところがある。おじさんに好かれるものを持っている子はやはり人気がある。それは、かわいい笑顔、ロリちっくな仕草、たまらないセクシーさ、フレンドリーな会話、甘え上手などなど、おじさん個々人の趣味嗜好によって異なってくるわけだが、そのどれかがおじさんの心をくすぐればいいわけだ。

そういう目で見てみると、愛美さんはおじさんを夢中にさせる魅力に満ち満ちている(笑)。以前、Pさんが愛美さんには惹きつける目力があると言っていたな。私から言わせてもらうと、愛美さんは単にかわいいだけの娘ではなく、やはり大人の女性としての品性(知性や教養を含む)を感じさせられる。手紙力にそれがよく出ている。一方、子供っぽいところもあり、甘えられるとメロメロになってしまう。どちらも、おじさんにはたまらないのですよ。総じて、おじさんは愛美さんと一緒にいると楽しくてたまらなくなる。愛美さん、立派なおじさんキラーですよ(笑)。

 

ちなみに、おじさんが踊り子さんを好きになるのと同時に、踊り子さんも自然におじさん好きになるんじゃないかな。

愛美さんも、これまで付き合った方は同年代よりけっこう年上の人が多いって言っていたから、元々「おじ様好き」の素養ありってところかな。

ある綺麗な踊り子さん(こっそり教えます。成瀬美穂さんです。)が「私はおじ様好きなので、踊りながら、ん~あの人いいなーとかバーチャル恋愛を頭の中で楽しんでいます。」と話してくれた。若い娘が素敵なロマンスグレーのおじ様に憧れるというのは映画の世界にもよくある。しかし、改めて踊り子さんからそう言われるとすごく納得するものがある。

確かに、踊り子さんはおじ様好きでないとこの仕事をやってられないのではないかな。

盆周りにはおじさんたちの異様なニオイが漂う。そろそろ性的に引退しなければならない年齢層にもかかわらず、「スケベは一生治りません」てな感じで、スケベ丸出しで陣取っている。若者とは違う、ギラギラした異様な空気が漂う。実際に、おじさん臭い(笑)。満員電車と同じで、おじさん独特の加齢臭もプンプンしているはず。デリケートな踊り子さん達がその空気を感じないはずがない。

その空気の中に颯爽と入っていけるというのは、やはり「おじ様好き」なんだと思う。ふつうの女の子なら、その空気にむせ返ったり、その雰囲気に怖気ずくことだろう。

 実際、若い踊り子さんに話を聞くと、おじ様好きが多い。若い男の子はストレートに迫ってきて抵抗感があるが、その点、おじさんには安心感があると云う。踊り子さんにとって、おじさんファンは「足長おじさん」的存在として精神的な支えにもなってくれるのだろう。

 

 若い女の子とおじさんとの出会いの場。お互いが求めている欲求を叶えてくれる、さらっとした関係。ストリップというのはそういう場なのかもしれない。

 そして、その関係はあくまで、その踊り子さんがステージにのっている一時的な期間に限定される。先ほどおじ様好きと話してくれた踊り子さんも「いざ付き合うとなったら、やはり将来のことを考えて歳が近い人ですが・・・」と最後に付け加えている。

 気に入った踊り子さんと出会い、全国津々浦々まで追いかけまわしているストリップ・ファンも多い。そういうファンにとっては、その踊り子さんが辞めたときにはショックが大きいだろう。でも最後には、おじさんは自分の娘を嫁がせるごとく、「彼女のこれからの人生に幸多かれ」と祈ることができる。

 仲良くしてくれた踊り子さんが辞めても、また新しい踊り子さんがデビューして仲良くしてくれる。出会いは巡る。それがストリップなんだと思う。

 

●   ストリップの父として

 

以下の文章は、独立した手紙として4/5(日)にお渡ししたもの。忘れたくないので、メモリアルに組み込んでおきたい。

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 ウルトラマンにはウルトラの父とウルトラの母がいる。だから、ストリップにもストリップの父とストリップの母があってもおかしくない(笑)。

 では、ストリップの母とは何か?  ストリッパーとしてデビューさせてくれたもの、それは事務所とか劇場とか、かつその関係者ということかな。踊り子さんの中には、憧れの方とか、踊りの指導を親身にやってくれた方などを母親と思っている人もいるだろう。チーム・プリティの仙葉由季さんを尊敬している踊り子さんも多く、愛美さんにとっても仙葉さんはストリップの母としての対象なのかな。

 次に、ストリップの父とは何か? ストリップの母が産みの親ならば、ストリップの父は育ての親。それはファンが対象と言えまいか。踊り子というのはファンあってのもので、ファンが見守ることによって続けられる商売なのだと思う。いくら綺麗な方でも、最初のデビュー時には客引き効果があるかもしれないが、綺麗なだけではすぐに飽きられてしまう。ポラも最初は売れても、一通りエロポラとか撮り終えると、後は固定ファンが付かない限りポラは売れ続けない。ポラが売れないと劇場から呼んでもらえなくなる。つまり、踊り子さんをステージで輝かせ続けるのはファンの力以外のなにものでもない。だからファンこそが踊り子さんの育ての親と言っても過言ではないだろう。

 

さて、自分のことを少し述べる。

最近の新人さんで私のことを『お兄さん』と呼んでくれる方がいる。彼女に言わせるとこうらしい。「太郎さんは、私のお兄さんですね・・・この世界では先輩の事は『お姐さん』『お兄さん』と言うそうなので・・・」

 以前、愛美さんからの手紙でも「太郎さんとは兄弟のような、頼れて何でも話せる関係です。」とあったから、私はお兄さん的存在に思われやすいのかな。

 しかし、私はけっこう高齢。お兄さんというよりはお父さんに近い。私の息子は今年22歳、娘も20歳になる。新人の踊り子さんに近い年齢である。お兄さんと言われると、どこかこそばゆい感じがするので、やはりお父さんの方がしっくりくる。なにせ親父ギャグが大好きですから(笑)。

 私もストリップ歴10年になる。頻繁に通い出して10年であり、初めてストリップを観たのは30年前になる。そういう意味での経歴は長いので、新人の踊り子さんを指導する術を多少は心得ている。

 私が新人の踊り子さんに渡す手紙は、ここ10年間で培ってきたノウハウであり、新人ストリッパーとしての心得、ポラ対応、笑顔や目線の置き方などステージでの初歩段階のことを書き連ねている。私の手紙を励みにして何回も読み返してくれている方もいるようだ。私の手紙をストリップ・バイブルのように扱ってくれるなんて望外の喜び。愛美さんが「私の言葉には踊り子さんを元気付ける魔法の力がある」と褒めてくれましたが、私もせっかくデビューした踊り子さんがすぐに辞めないように最善の働きかけをしているつもり。私の応援で踊り子を続けるきっかけにしてくれたなんて、それこそファン冥利に尽きるというもの。

 ということで、私も「ストリップの父」として少しは役立っているのかなと自負している。

 

 新人さんがデビューする。まるで産まれたてのヒナがオギャー(ピヨピヨかな?)と誕生。ヒナは私のことを親と思い込んで、私が示唆するように付いてくる。中には最初から付いてこないヒナもいるが、それは縁がなかったわけ。私は縁があったヒナだけを大切にする。

 ヒナを育てようと思うも、途中でいなくなってしまうヒナもいて虚しさや寂しさを感じたりしながらも、中には立派なニワトリに成長してくれるヒナもいる。

愛美さんももちろんその1人。

 

 子供の成長は親の喜びでもある。しかし、ときに成長が嬉しくもあり淋しくも感じるときがある。

 私は微力ではあるが愛美さんという新人ストリッパーの育ての親でもあった。そして愛美さんは立派に成長した。もう私の支えはなくても1人でやっていける。正直いって、それが嬉しくもあり淋しくも感じるときがある。1周年を迎えた私の正直な感想かもしれない。

  しかし、子供は親離れしないと成長できない。子供は親のものではない。ただ、子供にとって親はいつまでも親である事実は変わらない。

愛美さんが踊り子を続ける限り、私は愛をもって見守っていきたい。

 

愛美さんに渡すときに、この文章に手書きで少しコメントを付けた。

たまたま私のストリップ日誌を見たら、4/5(日)は愛美さんに会って劇場に応援に行く60日目に当たった。愛美さんに会えた日数はといえば、正確には公的な劇場通い60日と私的な観光1日の計61日となる。

この一年間で二ヵ月・・・なんと六日に1回のペース、ということは一週間のうち一度は会っていたことになる。一周年を振り返り、いかに私が愛美さんに夢中になっていたかが分かる。私はファン1号として、支えてきた育ての父として感無量になっていた。

これに対して、愛美さんから次の返事が返ってきた。

「なんかちょっとうるってくる内容のレターでした。今ではリボンの2人がほんとのパパのように感じて『パパ』と呼んでみたりしていますが(笑)太郎さんは始めからパパというようなイメージがなくて今日まできた気がします。

60日目ですか・・・2ヵ月。一緒に過ごした2ヵ月で、一体どのくらいお互いを知れたのかな? と思ってちょっと気になります。時間がある時に‘愛美カルテ50’でもつくってみます。50の愛美に関するクイズみたいなもので、どこまで答えられるかですね!! 言葉の表現は色々ありますから、3択もしくは5択くらいで作ってみようカナ。愛美ファンに挑戦してもらって、最高得点が誰で出るか気になっちゃうカモ(笑)。

今日という日を迎えて改めて思うこと『踊り子を続けていて良かった。負けないで、前を向いてこれて良かった。』」

相場さんと酒を飲みながら、この‘愛美カルテ50’の話をした。相場さんから「最高得点はきっと太郎さんですよ」と言われたが、これはやってみないと分からない。

いざ‘愛美カルテ50’に挑戦!!

 

●   今回の川崎ロック公演を終えて

 

楽日のブログに、一周年としての今回の川崎ロック公演を終えての、愛美さんの思いがとてもよく記載されていたので、本編の締めくくりとして掲載しておきたい。

「川崎楽日、無事終えました。
広島、仙台、若松、川崎。
一週ごとにたくさん想い出ができて、新しい出会いがあって、
41日がなんか一年くらいに感じる内容の濃い連投でした。
思い返せば、悔しい思いから幸せな気持ちまで、ものすごい感情があって。
川崎から初出しの周年作のレッスンがあって。
また一つやり遂げた感じがします。

連投を毎週応援してくれた方々、
差し入れをくれた方々、
手紙やお守り、疲労回復グッズやお薬までいただいて。
みんながいてくれて、無事にやり遂げましたp(^^)q
感謝します、
ありがとう!!
忙しくて手紙のお返事全てに返せませんでした。
ごめんね。
けど、みんなの気持ちは受け取りました。
大切に手紙、保管してます☆
今日はなんだか手紙に目がうるうる。。
出会いっていいなって思ったよ!

怪我や病気なく今日までいれたことに感謝しながら、新2年生として新たに踏み出します。
皆さん、またよろしくお願いしますm(__)m」