H22年3月、AV女優・雪見紗弥さんのSNA特別公演の観劇レポートです。
3/22(月)春分の日の振替休日。この日は新宿ニューアートで、有名AV女優の雪見紗弥さんがゲスト出演するという特別公演があった。
三連休最後の日とあって混雑が予想された。朝早く起きて、車で劇場に着いたのがAM7時半近く。いつもなら誰もいないところだが、なんと9番目。既に熱心なファンが並んでいた。一番目の方はAM1時から並んだと言っているし、名古屋から夜行バスで来たTさんは朝6時半に着いたら4番目だったと苦笑いしていた。
並んでいる客の殆どが顔見知り(笑)。私のすぐ後にやってきたスト仲間のガチャピン君が「今日は客もオール・キャストだね。なんと言っても、太郎さんがいるからね」と話している。仙台から戻ってきてから土日はあまり劇場通いしていないので、スト仲間内で最近私のことを見なくなったと話しているようだ。
劇場前に並んでいると、劇場から新庄愛さんが何度か出入りしているのを見かけた。久しぶりに愛さんの顔を見たが、逆に愛さんの方が我々常連の顔を見てニャリと笑っていた。
開場前に50人近く並び、久しぶりに通りの方まで行列が続いた。開演する時には席が全部埋まり、結構な立ち見になった。小澤マリアさんがSNAデビューした時に比べれば、まだ客入りは少ないかな。
入場料は7000円均一。回数券も満券も使用不可。
通常6人香盤のところ紗弥さんが特別ゲストに加わり7人香盤。通常料金は5000円(早朝割引4000円)なので紗弥さんの出演料分が2000~3000円上乗せということか。
はたして今日は何回公演になるのか? 予め先週のうちに、仲のいい従業員に聞いてみた。「三回公演にしたいけど、下手すると二回公演かもな・・」との返答に、「おいおい、7000円も出して二回だけじゃ客が怒るよ! 最初からダブル・トリプル進行でやってくれよ」と話しておいた。
今回のSNAの香盤は次のとおり。
1.友坂麗さん
2.東条怜香さん(デビュー)
3.鮎川マリアさん(デビュー)
4.浜野蘭さん
5.夢見ほのかさん
6.澄川ロアさん
7.雪見紗弥さん(特別ゲスト、3/22のみの限定出演)
当日、SNAの従業員が言う。「今日は必ず三回はやります」
最初からダブル進行するのかと訊いたら、「7人だから最初からやらなくても大丈夫!」と豪語している。それで大丈夫かなぁ~と心配していたが、案の定、心配は当たった。
一回目のステージが終わったのはなんと18時半。2と3の新人さんもチャーミングでポラがよく売れて一人一時間かかった。他の姐さんも固定ファンがいるのでポラがたくさん売れ、結局6が終わったのが16時過ぎ。更に7については衣装ポラ(トップレスまで)なのにポラ時間だけで1時間40分もかかり記録的な売り上げとなった。
一回のステージで六時間以上もかかったので、立ち見の一見客はよほど疲れたことだろう。雪見紗弥さんが終わると客は半分ぐらいになった。一回目の時はトイレに行くのも困難なほど混雑していたが、ようやく場内を歩ける状態になった。
二回目は、1から4がポラなしのソロ進行。5と6のダブル・ポラ。そして、7のポラが終わったのが22時10分頃。
三回目は1から6までソロ進行。ラスト7のみポラ有り。客同士の話では、三連休ラストでは客も帰るだろうから本当に24時過ぎにポラだけやるかなぁとの疑問の声もあったが、「紗弥さんのギャラを賄うためにやるんじゃない」とか「引退興行の場合は24時過ぎでもポラをやるし。今回の紗弥さんは今日がデビューで今日が引退なんだからおかしくないよ」なんていう話までしていた。実際に、雪見紗弥さんのラスト・ステージが始まったのは24時頃でポラが終わったのは午前1時近く。途中、終電が終わる24時前にかなりの客が帰っていったが、それでも30人ほどは残っていた。私は、今日車で来たのは大正解だった。他の客は近くにお泊まりするのかな?
そうそう、ラストのポラ・タイムにラウンジに居たら、先々週ここSNAでデビューしたあすかみみさんと会った。同じ事務所の雪見紗弥さんの応援に来ていた。最近、みみさんの事務所ファイブプロモーションから何人か続けてストリップ・デビューしている。先に従業員から、みみさんが二回目のステージに来るとは聞いていたが遅くなったようだ。私の顔を見つけると、みみさんはパッと笑顔になった。少し話すことができ私も感激。次の4月の川崎ロック公演でみみさんに会えるのがますます楽しみになった。
さて、前置きが長くなってしまったが、肝心の雪見紗弥さんのステージの様子を報告しよう。
6番目の澄川ロアさんのステージが終わると一旦、舞台準備のため幕が下りる。
紗弥さんが登場した瞬間、おぉ~という客の歓声が上がる。長い時間待ちに待ったお目当ての子の登場に、みな疲れも忘れ、ステージに注視する。
最初、紗弥さんは金色のアイマスクをし、ドレスの上に黒いコートを羽織ってステージに現れる。演目は「仮面舞踏会」といった感じ。一旦袖に戻ると、次はアイマスクとコートをとって、まるで王女のような煌(きら)びやかなドレスに身を纏い、片手に扇子を持って颯爽と登場。息を呑むほどの美しさ。さすがトップクラスのAV女優、その美しさに客はみな見惚れている。ステージに立っているだけで華を感じる。
ダンスはなかった。おそらくダンスをうまく踊れる自信がないのかもしれない。新庄愛さんの演出がそれを上手にカバーしていた。
舞台の中央に、大きな白い垂れ幕が下がっている。紗弥さんは幕の前に出たり幕の後ろに隠れたりする。幕の陰になっても、幕は透け透け。しかも幕の上からライトを照らし紗弥さんのシルエットを効果的に浮かび上がらせる。幕の前に出たときに華麗な手振りを披露。少し振りが飛んで苦笑いしていたが、それがむしろ可愛い。基本的に難しい動きはなく、華やかな衣装と舞台装置で客を満足させる。いや、なんと言っても紗弥さんの素材の良さを十二分に見せることに徹しているのが功を奏している。
幕の後ろでドレスを脱いで、黒い下着姿になる。そしてブラを外し美乳が現れる。均整のとれた美しいヌードにうっとり。
最後は、刺繍の入った赤いシュミーズに着替え、盆へ移動。客の誰もが紗弥さんのベッド・ショーに酔いしれた。フルヌードとは聞いていたが、しっかり脱いで見せてくれたので大満足。
オープン・ショーではM字開脚で盆の動きに合わせ、じっくり見せてくれた。盆の中央ではなく、盆のへりに座って客の近くでやってくれたのに感激。なにせ、これまでの大物AV女優公演では物足りなさを感じることが多かった。例えば、小向美奈子さんはパンティは脱がないし、小澤マリアさんも最初の頃はチラリズムに徹していた。それに比べると、雪見紗弥さんのステージは高い入場料でも十分納得できた。
お陰で、深夜遅くまでステージを拝見したが疲れも感ぜず、大満足して帰宅することができた。
雪見紗弥さんは一回目のステージではかなり緊張しているのが伝わってきた。しかし、二回目になるとベッドでも余裕の笑みが表情から窺えた。この子は本質的に人前に出るのが好きなんだなと分かった。ストリップ向きの資質を感じる。
衣装代もかなりかかっただろうし、せっかく今回の演技をおぼえたのだから、たった一回でお終いにするなんてあまりにも惜しいなぁと感じる。是非今後ともステージにのってほしい。
また、今回の公演のような形でもいいから、今後どんどんAV女優にストリップへの門戸を開くよう熱望する。
平成22年3月 SNAにて