昨年、ストリップを見て感じたことです。こっそり聞いてください。
お正月に新宿ニューアートで新庄愛さんが企画・演出したアメリカンスタイルのチーム・ショーがありました。演題はA Happy 乳 Year in SNA (Bust of Dancing Night)
メンバーが奥菜つばささん、広瀬あいみさん、相馬ルイさん、上原舞さん、新庄愛さん、森下理音さんという豪華な顔ぶれ。通常のソロ・ショーと思って入場したため、最初は戸惑いました。正直、このメンバーならソロ・ショーを観たかったのですが、チーム・ショーそのものは和と洋の二部構成で見応えがあり、さすが新庄愛さんの企画だと感心させられました。合わせてメンバーが一生懸命に練習した成果はしっかり受け止めさせて頂きました。特に、相馬ルイさんがいつもに増して緊張しながら踊っていたのが初々しくて印象的でした。
さて問題は、演題に因んだところの(?)、踊り子さんが客席に降りてお客の顔をおっぱいで挟むパフパフタイム。これは吉野サリーさんがオープンショーの最後にやるので知っていますが、アメリカン・スタイルというのはこういうものも演るのか・・・?
驚きと好奇心で観ていると、さすがに踊り子さんも馴染みのファンもお互い遠慮しあってもじもじしている感じ。積極的に手を上げるお客もいないし、はりきっているのは企画した新庄愛さんだけ。彼女だけは客席のお客全員にパフパフやっていた。そういう私にも。
私も遠慮していたのですが、奥菜つばささんと目が合うと彼女が近づいてきて、私の前に立ち「眼鏡を外して」と言って私の顔を彼女の大きなおっぱいに挟んでくれました。私は感激で一瞬天国に行きそうな眩暈を覚えました。憧れのつばささんのおっぱいは大きいだけじゃなく柔らかかった!!
ポラタイムに、つばささんにお礼を述べ、しばらく興奮状態でしたが、だんだん冷静になるにつれ、ストリップでこんなショーがあっていいのだろうかと思い始めた。
ストリップというのはノータッチが大原則だ。アメリカではタッチできるにしても、私は今の日本のストリップ様式は最高だと思える。昔は本番まな板ショーなんてものもあったが、私はそのために倦厭してストリップから離れていった思い出がある。参加型でないにしても、今のショーを楽しむ形式には十分魅力がある。
しだいに精神的に落ち着かなくなった。大好きなつばささんにパフパフしてもらったにもかかわらず、(それが自分にだけならばいいのだが・・・)その快感を他のお客にも与えたのかと思うと、いてもたってもいられなくなる。私は目撃しなくて済んだが、大好きな広瀬あいみさんや相馬ルリさんがそうする現場を目の前にしたら泣けてきそうな気持ちになった。
踊り子さんは、ファンにとっては「高嶺の花」的存在であり、またいつまでもそうであって欲しいと願う存在なのだと思う。私にとってはお気に入りの踊り子さんは「心の中の神棚にそっと飾っておきたい存在」、そんな神聖な対象なのです。ビデオなどで他の男優との絡みシーンもあるでしょうがそれはそれ。少なくとも私は気に入った踊り子さんのビデオは見ないことにしている。あくまでステージ上の姿がすべて、そこで私が感じたイメージを大切にしたいと考えている。
だから、目の前で彼女達のピンクショーチックなものが行われることに耐えられそうにない。私は今後この企画を観に行くことはないなあと思っている。
たしかに、最近あちこちの劇場で素人の女の子たちを集めピンクショーが催されており、けっこう盛況で劇場側も高収益で喜んでいるようだ。彼女たちにアイマスクをさせ顔が分からないようにしている点がミソで、これによって羞恥心を忘れさせ過激なことをやらせる。痴漢タッチとか放尿ショーまである。私も一度行ってみたが、楽しめないので二度と行かないつもり。顔が分からないとファンにはなれない。DX歌舞伎の最近の新人さん達もこの素人ピンクショーに出演していたようだが、デビューして当然顔を出してからはファンになって応援している。なんていうか、相手と面と向かって始めて通じるものってありますよね。
また、よくタッチショーを売りにしている踊り子さんもいる。これは最初からこうだから納得できる。
しかし、どう考えても、今回の公演は私には納得しがたい。
ちなみに、今回の公演の客の入りはどうだったのだろうか? あまり盛況ではなかったのではなかろうか。あいみさんのリボンさんと他の劇場であった時、私と同じような感想で今回の公演には足が向かないと云っていた。
こんなことを考えるのも、踊り子さんの魅力に深くのめり込んだ「業(ごう)」なのかもしれませんね。
この手紙の内容については書くかどうか迷いましたが、ストリップを愛しストリッパーを心より愛する者として、今の正直な気持ちをそのまま記しておこうと思いました。
お気に障る点も多かったかと思いますがご了承ください。
平成19年4月