今回は「美女の防衛本能」という話をします。なお、私は踊り子さんの実名を載せる場合はステージの感想などに限るようにしているし褒めることはあっても決して批判的なことは書かないように注意している。
ただ今回は蒼井夏恋さんのことを話すが、内容的に本人が不愉快になることも考えられるので、ここだけの話にさせて頂く。
蒼井夏恋さんはH19年7月16日に浅草ロックからデビュー。なんと浅草ロックのロビーでウエイトレスをしていたのに、踊り子さんのステージを観てから自分もステージにのりたくなってデビューに至ったという変わり種。
お人形さんのように可愛く、頭が小さくてまさに八頭身美人を絵に描いたような抜群のスタイル。彼女の可憐な容姿はストリップ・ファンを一目で虜にした。最初のうちは浅草ロック出演だけだったが、他の劇場にのるにつれ、彼女の人気はうなぎ上り。ポラはいつも長蛇の列。エロポラはOKだが、MとLのみ限定。しかもツーショット・ポラがNGというのが珍しい。すべて事務所の方針らしい。
私が初めて彼女のステージを拝見したのは、H19年10月結の川崎ロック。噂には聞いていたが私も彼女の可愛らしい容姿に目が点になる。ステージでは目が釘つけになった。その日3回いつものようにお手紙付きでポラ・サインを頼む。ところが3回とも日付と名前だけのサイン。ポラ枚数が多いので大変とは思うも、ずいぶん味気ない。私は容姿だけではファンになれないので少しがっかりした。
次の11月結の新宿ニューアートにのった時、手紙にてさり気なくその旨を指摘した。彼女はしっかりと私の手紙を読んでくれていた。そのときのポラの裏側に「ご意見ありがとうございました。とても参考になりました。コメントを書こうかなと思って事務所と相談中です♪ 大切なコミュニケーションですもんね」とあった。なんと驚いたことに、事務所の指示という事実を知った。ツーショット・ポラNG同様に、事務所は特定の客と夏恋さんが仲良くなることを非常に警戒しているようだ。まさに事務所の箱入り娘。彼女はロックの宝物のごとくシンデレラ街道を突き進む。月2回公演のきちんとしたペースで劇場にのる。彼女がのればどの劇場でも大入りとなるのでひっぱりだこ。
私は彼女の先のコメントを信じて、彼女のポラを買い続けた。もちろん手紙付きで。正月明けから変化があって、私の手紙を読んでくれたと分かる簡単なコメントが載り出した。「私もプーさん大好きですよ」「面白いお話ありがとう」「私は犬好きの猫タイプみたいです」「『ヘアスプレー』ですか! 映画・・見たいです♪」また私が仙台から来ていることを知って「今日は遠くから来てくれてありがとう」というコメントもあった。そんな一言コメントだったが、私はそれで十分に満足だった。ところがまたしばらくしたら、そのコメントがなくなり、いくらポラを撮っても返ってくるポラ・サインには「今日は来てくれてありがとう。ゆっくりしていって下さいね。」というお決まり文句に戻ってしまった。別に彼女を追い駆けていたわけではなかったので観る頻度は少ないものの、半年近くそんな状態が続きポラを買ってもつまらなくなり、もう彼女のポラを買うのは止めようと考えていた。
H20年10月中の大阪東洋ショー劇場のこと。私は他の踊り子さんお目当てで大阪まで遠征したが、夏恋さんも出演していた。夏恋さんのポラを買い、やはり帰ってきたポラ・サインもお決まり文句。せめて「今日は遠くから来てくれてありがとう」と遠くからの一言を入れて書いてくれればなと思いつつ、それからは夏恋さんのポラを買うのをすっぱり止めることにした。
私の親しくしているスト仲間にも夏恋さんに嵌まった奴がいて、毎日花束持参で追い駆けていた。その彼が私にポツリとつぶやいた。「太郎さんも夏恋さんのポラを買っているけど、手紙への返事が返ってきたりするのですか?」 いや、全くないよと答えると彼はホッとした表情をして、「ぼくは毎日花束持参で通っているのに、ポラサインにはお決まりの文句しかない。なのに、たまにしかポラを買わない太郎さんが夏恋さんから手紙をもらっているなんて知ったら私も立つ瀬がありませんからね」と情けない話をする。夏恋さんはいくら花束やプレゼントをもらっても淡々と対応している。むしろ、そこが夏恋さんらしくも感じる。
蒼井夏恋さん人気はまだ続いており、新しい劇場にのるたびに彼女の虜になるファンが増えている。先日、仙台ロックに初のりした時も客入りがよく、一目で気に入った客が公演中なんどもリピートしていた。ただ仙台の常連からのウケは今ひとつ。仙台の常連は愛嬌のある娘を好むからなぁ。
そんな中、彼女の熱狂的な追っかけさんが1人2人と欠け出した。先ほどの私のスト仲間も「もう彼女の応援は止めた」と言っていた。
私は「心を感じない踊り子さんはどんなに容姿端麗でも応援しない」とよく言っているが、私は蒼井夏恋さんが心のない方だとは思っていないし又思いたくない。彼女から最初に頂いたコメント「ご意見ありがとうございました。とても参考になりました。コメントを書こうかなと思って事務所と相談中です♪ 大切なコミュニケーションですもんね」が忘れられないし、きっと彼女自身の中で割り切るものがあったのだろうと感じている。
彼女のヌードはピカ一なので私は彼女のステージは引き続き見ている。ふつう急にポラを買わなくなり応援してくれなくなった人がかぶりに居たら嫌だとか気まずいと思うものだが、オープンのときも今までと全く変わらず機械的に私の前にも来てくれる。その点はお人形さんのように心がない感じもあり、たしかに不思議。。。
先日、川崎ロック公演(H21.3.1~15)のとき、スト仲間で蒼井夏恋さんの大ファンである今野さんと食事しながら、こんな話を聞いた。
今野さんは白髪頭で50歳代のおじさん。歯が欠けているので、おじいさんにも見える(失礼!)。今野さんは頻繁に夏恋さんの追っかけをしているが、夏恋さんの今野さんへのポラサインにはお決まり文句以外のコメントがあるようだ。今野さん曰く、「夏恋さんはあまりにも美少女のため、お客に愛想良くしたら客がのぼせてしまって下手すればストーカーされかねない。事務所もそれを怖がっているし、本人としても美女ならではの防衛本能が働くのではないか。その点、自分は夏恋さんからはおじいちゃんに見えるので安心して接することが出来るということ。それに対して、太郎さんの場合はまだ現役に見えて警戒される対象なんじゃないの」と今野さんは笑って話してくれた。なるほどと思った。
また、ある別のファンからはこんな話も聞いた。夏恋さんにお土産をあげた時、「楽屋の中で私だけ食べるわけにはいかないの。だからお土産はお姐さんの数だけ買ってきて頂かないと困るの・・・」と言ったとのこと。私はそれを聞いた時、へぇ~夏恋さんは周りに気を遣うタイプなのかもしれない、そう思えた。
私が思うに、彼女はストリップを仕事と割り切ることで、客に対して心を閉じたのだろう。人気が落ちてポラが売れなくなったらスパッと辞める気なんだろうな。
私にとってポラを買うことは、踊り子さんの心のドアをノックすること。踊り子さんと仲良くするには心のドアを開いてもらわないと進まない。ポラを買ってドアを開いてもらうことで初めて、お手紙を踊り子さんの心へ届けることができるのである。まぁ、手紙が届いても必ずしも仲良くなれるわけではないが(笑)。とにかくコミュニケーションができないと人と人の交流はできない。ところが夏恋さんは心を閉じているのだから、仲良くなれる隙がない。
美人ストリッパーで有名な灘ジュンさんや矢崎茜さんも、5年前にデビューした当時はポラが爆発的に売れていたこともあり私の手紙なんか相手してもらえる気がしなかった。私が懲りずに手紙を渡し続けたこともあり、段々に反応してくれるようになる。美人ならではの警戒感からか、ある程度の時間をかけて私のことを見極めていたのかもしれない。今では2人ともとても仲良くコミュニケーションしてくれる。夏恋さんの場合はその気配を全く感じさせないところにジュンさんや茜さんと違った凄さがある。
まぁ、殆どの踊り子さんは防衛本能どころか、いかにファンを増やすかを苦心しているわけだから、贅沢な悩みですよねぇ~!
平成21年7月 仙台ロックにて
