今回は私の浅草ロック観劇記です。

 

 踊り子さんにとって、浅草ロックへの出演は大きな意味がある。特に新人さんにとっては、浅草ロック初出演はまさに晴れ舞台である

 これに向けて練習を重ね、その成果をファンの方々に観てほしい、その気持ちはよく分かる。ファンの一人として、その願いに応えたいと思う。

 

 H21年4月26日(日)、夜行バスで仙台に戻る前に、ちょっと浅草ロックに寄った。

 今回は、応援している安藤アゲハさんから是非観に来てほしいと言われていたので、もともと行く予定にしていた。たまたま運がいいことに、浅草ロックに行く話を仙台ロックのロビーでしていたら、常連の方(水沼さん)から無料招待券を頂いた。ビンゴの景品らしい。期限が4月末なので、GW中に行く予定を少し繰り上げることにした。

 今回の香盤には、彦乃さんが最後の最後にメンバー入りした。彦乃さんは今年のお正月デビュー以来、応援している。名前を今回の浅草ロックから「小川りか」に変えているのに驚いたが。

 今回は、仲良くさせてもらっているアゲハさんと彦乃さんのちびっ子コンビが私のお目当てになった。しかも、お二人がラスト前に登場。劇場側も準メインにしているようだ。

 

 今回の香盤を紹介する。

1景.草凪純さん(HIRO、聖、ミンミン、ハナビ、えり、ナギサ)
2景.HIROさん(月川、安藤、えり、ナギサ)
3景.月川ひとみさん(草凪、聖、ミンミン・ハナビ)
4景.聖京香さん(小澤、HIRO、安藤、小川)
5景.小川りか (彦乃から改名)さん(小澤、草凪、月川)
6景.安藤アゲハさん(小澤、草凪、月川)
7景.小澤マリアさん(ミンミン、ハナビ、えり、ナギサ)
8景.フィナーレ(全員)

 

 私は、4回目の4景終わりに劇場に入った。

 着物姿の綺麗な方がベッド・ショーをしていた。あらっ! こんな綺麗な方が香盤にいたかなと思ったら、なんと聖京香さんだった。盆周りの席に座った瞬間、京香さんと目が合い、ニコッと微笑んでくれた。すごく嬉しかった。

 その後で、彦乃さんとアゲハさんが続いた。二人とも私が観に来たのに気づいた。彦乃さんは「あれっ! 来てくれたの」という顔をしていたが、アゲハさんは「やっぱり来てくれたのね」という満面の笑顔を返してくれた。しっかり気づいてアイ・コンタクトしてくれただけで、本当に来てよかったと思った。今回はお目当ての二人のステージが二度観れたので大満足だった。

 

 今回の浅草ロック観劇で感じたことを述べてみたい。ステージの内容とは離れるが・・。

 私のストリップの楽しみ方はポラ時のお手紙交換がメインになっているので、ステージ観劇だけの浅草ロックへは基本的に行かない。今回はアゲハさんからの「観に来てほしい」の一言が引き金になったわけだが、いざステージを拝見すると本当に華やかで素晴らしい。

 私はここ最近アゲハさんと彦乃さんを精力的に応援している。失礼な言い方で申し訳ないが、正直、ちびっ子コンビの父親の気分で観ていた。私は二人を見ていて、どんなに練習したのかなぁと胸がいっぱいになる。こんなに頑張った二人の晴れ舞台を観ないわけにはいかない。そんな父親の気分がそこにあった。

 しかし、実際に演じている二人はやはり大人の女性。彦乃さんはカツラで大人っぽい雰囲気を出している。演技派のアゲハさんはすっかり大人の女性になりきっている。ちびっ子コンビなんて言ったら叱られそう(笑)。

 改めて思うのは、客を劇場に呼ぶのはやはり踊り子さんの魅力。なるほど有名AV女優を一目見たくて足を運ぶこともあるだろう。しかし、それなら一度見たら納得するから何度も来ようとは思わない。その点、仲良くしてくれる踊り子さんに対しては、その晴れ舞台を祝ってあげたい気持ちになる。今回、華やかな浅草ロックのステージを観ていて、他にも応援している踊り子さんを是非ともこの舞台に立たせてあげたいなと思ったほど。私が劇場に足を運ぶ原動力は間違いなく「その踊り子さんの人間としての魅力に他ならない」と実感させられた。

 

 だからこそ言うのだが、浅草ロックに来るのは、必ずしもショーだけを観に来るわけではない。応援している踊り子さんの「喜ぶ顔」こそが、わざわざ足を運んだ証になる。

 そこで踊り子さんへのお願いであるが、顔なじみのファンが来たらニコッと微笑むことを挨拶がわりにしてほしいな。それが無いと、全く気づかないのかと、すごく淋しい思いをする。

 ほんの少しの微笑みが客を天国へ連れて行く。踊り子さんはそのことを知っておいてほしいな。ただ、視力が弱く全く客の顔が判別できない人や足元しか見えない新人さんは別ですが・・・(笑)。ともあれ、今回の公演は嬉しい気持ちで劇場を後にできました。

 

平成21年4月