今回は小雪さんの魅力「はかなさの美学」について語ります。これは小雪さんのファンとして小雪さんだけに話す個人的なファン・レターです。
川崎ロックで小雪さんの新作を観ていて、いろいろ感じるものがありました。
仙台ロックで披露したばかりの「あかずきんちゃん」をもってくるかと思っていたので最初は驚きましたが、いい作品がレパートリーに増えたなと思いました。新人の小雪さんにとっては、今はもち球が多いということは大切なことですよね。新作に取り組んだ姿勢に感心しました。
黄色い衣装で楽しく踊る。見ているこちらもとても楽しくなる。オーソドックスな内容だが、この作品はいつどこの劇場にもマッチする。
ひとつ気になった。ベッドの二曲が、森高千里さんの「雨」と中西保志さんの「最後の雨」。二曲とも素敵なメロディだが、雨をテーマにした失恋の哀歌。だから、最初の楽しいダンスと対照的なイメージ。(ちなみに「最後の雨」は私のカラオケ十八番です)
そういえば、前回の「あかずきんちゃん」も立ち上がり曲は、あみんの「待つわ」だったなぁ~。ピンクレディの曲を基調にした楽しい作品なので、これだけ特異な曲に思えた。
小雪さんが無意識のうちにこれらを選曲しているとすれば、それは小雪さんの深層心理につながる。それは「はかなさ」なのではないかなと頭を過ぎった。
小雪さんは今の踊り子さんの中で非常に異色な存在だと感じている。
かわいらしく、素直でとても純情。こういうイメージをもつ踊り子さんはいない。ある意味、最も踊り子さんらしくない踊り子さんだ。一般に、踊り子さんというのは仕事柄、みなさん強い神経を持っている。また、そうでなければこの世界で生きていけないと思う。
先週の川崎ロックでも、小雪さんの次に演じていた夏目りょうさんは「逞しさ」がモチーフ。男らしい格好よさをステージで出していて、これがりょうさんの魅力を引き立たせている。ポール・ダンスを得意としているので、上半身は鍛え抜かれている。私なんか、りょうさんと喧嘩してもとても勝てそうな気がしない(笑)。
それに対し、小雪さんのイメージはとても弱く脆い。だからこそ、われわれ男性が守ってあげたくなる。ストリップという汚い(?)世界で、小雪さんの純白な素直さを汚したくないと思う。だから、小雪さんには熱心なファンがつく。まぁ、私もそうですが・・。
また小雪さんのヌードはとてもきれい。まさに小雪のごとく透き通るほど色白の肌は穢れない無垢のシンボル。見ていると心が清められる、そんな美しさを持っている。これはストリッパーとして最大の武器であり、かわいらしい笑顔と合わせ比類なき完璧さを備えていると言っていい。
しかし、それは、どこか儚い美しさでもある。まさに小雪の如くすぐに消えてなくなりそうな脆さを内含している。だからこそ、我々ファンは、小雪さんの美しさを汚したくない、必死で守ってあげたいという気持ちに駆られるのだと思う。
小雪さんの魅力はまるで花火のよう。花火は一瞬にして消える美しさの象徴でもある。
そして、花火の美しさは真っ暗な闇があるからこそ映える美しさなのだと私は思う。
これまでの小雪さんとの手紙のやり取りの中で、小雪さんの心の内が少しだけど垣間見ることができた。死の宣告までされたという闘病体験。お父さんがいないという家庭環境。前職の介護の仕事の中で見てきた虐待という悲しい現状。今いるストリップの世界も女の世界だからきっとどろどろしたものがあるだろう。小雪さんはたくさんの闇を抱えていると感じられる。こうした憂いを持前の明るさと優しさでオブラートに包んでしまうのが小雪さんの本質的な魅力なのだろうと感じている。
介護の仕事からストリッパーになった異色の経歴ではあるけれど、ステージの上で輝いている小雪さんを見ていると、そうした闇を花火のようにパッと明るくするのが小雪さんの存在価値なんだなぁ~とつくづく思う。
花火は「はかなさの美学」によく例えられるが、この言葉は一般的には、若死にした美少年に対してよく使われる。詩人の中原中也。「銀河鉄道の夜」に代表される、私の敬愛する宮沢賢治もそう。幕末維新の新撰組・沖田総司などは滅びの美学とも称される。最近では、私がカラオケでよく歌う尾崎豊もそう言われている。
以前、小雪さんから病気の話を聞いているために、小雪さんは美人薄命のようなはかなさを醸している。もちろん、薄命なんてことは無いと信じているけど・・・。ちょくちょく入院しているところを見ると、やはり体力的にきついんだろうなと心配している。正直言って、いつまで踊り子を続けてくれるのだろうか、いつ踊り子を辞めるか分からない怖さを感じている。
ステージの上の小雪さんはとても輝いている。小雪さんのイメージはストリップ全体を明るく清いものにしてくれている。まるで雪が下界の汚いものを全て覆い尽くすように。
今を大事にすべく、頑張ってくれている小雪さんを精一杯応援してあげたい。
小雪さんは今年の6月中にデビューしてまだ半年。短い間ではあるけれど、SNAデビューからずっと応援してきて、そして私の仙台ロックLASTも飾って頂き、中身の濃いお付き合いをさせて頂いている。
このレターは小雪さんへの感謝の意とともに、小雪さんという素敵な踊り子さんとの出会いを私のストリップ・メモリーにしっかり記憶しておきたくて書かせてもらいました。
小雪さんだけに見せます。気に障ることを書いていたらごめんなさいね。
平成21年12月 若松劇場にて
