今回は、ロックの踊り子、美緒みくるさんについて「平和のシンボル ~広島第一劇場ロックお盆特別興行にて~」と題してレポートします。

 

 

今、お盆に広島にいる。

台風11号が過ぎ去り、身体に纏わりつくような熱暑が戻る。ここは原爆の街、広島。

日本が平和だと思える景色は何かなとふと考える。家庭団欒、仲間と酒を呑み交わすこと、お祭り・・・と思いつくが、女の裸を楽しむストリップも平和の象徴だよなぁとしみじみ感ずる。

今回は、広島第一劇場でお盆にロック特別興行があり、遠征してきた。

一週目(8/1-10)の香盤は次の通り。①香山蘭、②MIKA、③香坂ゆかり、④美緒みくる、⑤真白希実〔敬称略〕。全員ロック。

今回は、美緒みくるさんについて観劇レポートする。

 

一回目のステージ演目は「Still Dreaming」。

みくるさんらしい、かわいらしい衣装で登場。白地のワンピースで、肩口とベルト部が赤。肩やスカートに赤や白のリボンが付いている。合わせて、髪も白とピンクのリボンで一つに結ぶ。白いシューズを履いて楽しく踊る。

二曲目に入り、ワンピースを脱ぐと、ピンクの大きなブラ上着と短いスカートというラフなセパレート衣装。大きな胸が強調される。若さがピチピチと弾ける感じ。

白いシューズは膝まであるロングシューズだったのが分かる。音楽に合わせ軽快に踊る。

最後に、白いラグジュアリードレス。腕と腰の部分が裾広がりになっている。薄い生地だが花飾りの刺繍がされてあり、胸元にもピンクの薔薇が縫い付けてある豪華さ。裾から出ている素足が眩しい。裸足のままベッドへ。

胸元を広げると大きなおっぱいが現れる。これがみくるちゃんの最大の売り。弾けるような、たわわなおっぱい。エロスのかたまり。私はおっぱいでこれだけ魅了されたことはない。

ある意味、みくるちゃんは平成のエロス・クイーンかなとも思う。でもエロス・クイーンというと、一般にナイス・プロポーションの妖しい色香を放ついい女系なのだが、みくるちゃんはまだあどけなさも残るタイプ。まだ若い。私にはキューピーちゃんみたいな人形のイメージがある。あるスト仲間が、「みくるさんは身体のバランスからみて手足が短いので、丸っこいお人形さんみたいに感ずる」と話していた。大きなおっぱいが丸っこさをより強調する。

先ほど、女の裸を見るのが平和の象徴と話したように、ストリップというものは、ステージの出来を云々する前に、ただただ若い娘の弾けるヌードを鼻の下を伸ばして眺めたい。おじさんにとって、それこそが平和の象徴だ。

みくるちゃんのヌードは、まさにそれ。眺めていると、おじさんは幸せになる。そのフェロモン・パワーはおじさんを元気にする。みくるちゃんのヌードは、我々ストリップ界の平和のシンボルなのである。

 

そんなみくるさんが一周年を迎え、シリアスな出し物に挑戦したのだから驚いた。演目名は「BARA HIME」。

最初の衣装が凄い。上半身はゴールドで、下のスカートはえんじ色でボリューム感あるロングドレス。首から胸にかけ、そして腰に赤い薔薇の花が縫い付けられている。髪には赤黒いリボン飾り。黒いシューズを履いて踊る。私はこの衣装に「ステージ美」を覚える。

最初に、白い薔薇を一輪持つ。次に葉がたくさん付いた蔓を腕に絡ませる。ドラマテックな展開が始まる。

ドレスを脱ぐと、下に黒いミニドレスが現れる。脇腹をコルセット状にしめ、スカート下から白いフワフワがのぞく。黒いロングブーツを履いていたのが分かる。

最後に、白いロングドレスに変わる。華やかで白い刺繍がステキ。赤い薔薇を咥えて、椅子の上に立つ。胸元を開いて全身のヌードを披露。最高のバスト、これこそビーナスの輝き。

 

この演目を観た瞬間に、童話にしたいと思った。「BARA HIME」という演目名がいい。

みくるさんが「私の中の設定ではあれは悲しいお話なんですよー」とコメントをくれる。バラ姫と悲話という二つの切り口から、私は自分なりのストーリーを考えた。久しぶりに頭の中をストーリーが勝手に流れた。これはいい出来になるかもしれないな。

「バラ姫、童話にしてくれるんですね!」と喜んでくれるみくるさん。広島のすぐ後に大阪東洋にのるので、広島からの帰りに大阪に寄って、そこでプレゼントする約束をした。

 

平成26年8月                           広島第一劇場にて

 

 

 

 

 

『薔薇姫』  

~美緒みくるさん(ロック所属)の1周年作「BARA HIME」を記念して~

 

西洋の、あるお城にかわいらしいお姫様がいました。

瞳がくりくりと輝き、いつも微笑みを浮かべていました。誰からも愛される存在。

背は高くありませんでしたが、とても大きな胸をしていました。顔にはまだあどけなさが残っていますが、もう立派に大人の女性に成長していました。そして彼女はもう結婚適齢期を迎えていました。

そろそろお婿さんを選ばなければならないと、広く花婿候補を募集することになりました。国中の若者が大騒ぎです。お姫様のお相手ということは、その国の王子様になるわけですからね。

 

お姫様がちやほやされているのを面白くないと思う魔女がいました。魔女はお姫様に呪いをかけました。

すると、お姫様は突然の熱病にかかりました。このままでは命が危ない。

 

ある若者が立ち上がりました。彼は身分が低いのですが、お姫様に憧れて花婿に立候補していました。お姫様を想う気持ちは誰にも負けません。

若者は魔女に掛け合いました。

魔女は言いました。「お姫様はこのままではすぐに死ぬだろう。彼女を助けるためには、街外れにある山の頂上に生えている白い花を薬草として煎じて飲ませるしかない。ただし、その山は聖なる山なので裸足で登らないといけない。今日中に採ってこれますか!?」

お姫様を助けるためなら言う通りにする!と約束しました。

 

若者はすぐに山に向かいました。

山はすぐ見えるところにありました。さほど高い山ではありません。距離的には日帰りは容易でした。

ところが、その山には棘の生えた草がさくさんありました。裸足で登るのは危険でした。

若者はお姫様を助けたい一心で山を駆け上がりました。案の定、若者の足は血だらけになりました。しかし若者には痛みを感じている余裕がありません。

山の頂上に到着すると、たくさんの白い花が生えていました。若者は夢中で白い花を摘んで束ねました。背負って山を下り始めました。

下山の途中で眩暈がして倒れました。出血多量の状態。彼の足から噴き出た鮮血は白い花にかかり、赤く染めていました。

すぐに若者は立ち上がりました。「お姫様を助けないといけない」と必死の形相で走り出しました。

夕方、お城に到着するときには瀕死の状態でした。

城の家来たちが、若者が持ってきた花を急いで煎じてお姫差に飲ませました。

すると、お姫様の熱が下がり、意識が戻りました。

お姫様の美しい瞳が開くのを見届けて、安心したのか、若者は息をひきとりました。

お姫様は命がけで自分を助けてくれた若者を抱きしめました。涙が頬を伝わりました。

 

お姫様は若者が運んできた花の残りを庭に植えて供養をしました。

もともと白い花なのですが、不思議なことに、その花は真っ赤な色になりました。若者の血の色です。しかも、茎には棘がありました。その新種の花を薔薇と名付けました。

毎年春になると、城の庭は薔薇でいっぱいになります。お姫様は薔薇を見る度に、自分を救ってくれた若者の愛の大きさを感じ幸せな気持ちになりました。

いつしか、お姫様は薔薇姫と呼ばれるようになりました。

                                    おしまい