今回は、ロックの踊り子・東条真夏さんの新作「ガールフレンド」について、「猟奇的な彼女」という題名で観劇レポートします。
H27(2015)年3月14~15日の土日二日間、仙台に遠征した。
今週の仙台ロックの香盤は次のとおり。①阿久美々、②東条真夏、③雪見ほのか、④木村彩、⑤MIKA〔敬称略〕。全員ロック所属。お気に入りのメンバーがそろった。
真夏さんは今回二個出しで、1,3,4回目に新作「ガールフレンド」を披露してくれた。2回目はデビュー作。「新作テンパってるけど出します。頑張るぞーっ」「新作まだぐだぐだですみません。もうちょっと踊れるようにレッスン頑張ろう」と言いながらもスタート。
さっそく新作「ガールフレンド」の内容を紹介しよう。
最初の衣装が強く私の目を引いた。フード付きの青い毛皮のベスト、短いスカートは三層になっていて、上から、ベストと同じ青い毛皮、ピンク生地、黒地に鮮やかな花柄がプリントされた生地と並ぶ。特に、この毛皮のショッキング・ブルーが目に焼き付いた。
黒いブーツを履いて軽快なダンス。
二曲目になり、ベストとスカートを脱ぐ。下にはSMちっくな黒い網目の衣装が現れる。網目というより刺繍入りか。全体として網シャツと網パンツにセパレートしながらも、臍の辺りでつながっている。黒い皮の首輪もSMちっく。黒いブーツを履きながら、妖しいエロチックな踊りを披露。
最後に、白いネコ耳を付け、おっぱいを露出した白いオープンブラ、尻尾のついた白いパンツ、という出で立ちで登場し、ベッドへ。黒い皮の首輪が飼いネコっぽい。
かぶりで見ていて、手足にピカピカするピンクのマニキュアを付けているのに気付く。
一目観て、キュートな真夏さんの魅力が詰まったいい作品だと感じた。
一回目のポラ時に「この新作、いいね。題名は何?」と話したら「『ガールフレンド』と言うの。実家の猫のガールフレンドという意味なの。」と説明してくれた。
そして、「二曲目がうまく踊れていないの」と悩みを教えてくれた。私は、こう言われてハッとした。というのは、この作品では、最初のショッキング・ブルーの毛皮、そして最後のネコルックが強く印象に残り、二曲目は繋ぎ程度にしか認識していなかったから。ところが、作品全体を通して、この二曲目がポイント。このエロテックな踊りをマスターすることによって、このネコ作品に強いセクシー感を与えることができる。なるほど!と納得。
客が目につくところと、踊り子が苦心しているところとは、微妙にポイントが違うこともあることに改めて感激した。確かに、この作品をかっこよくセクシーに決めるのは二曲目だ!
そんなやり取りをしながら、すぐに感想を書くね!と真夏さんに話したら、今晩二曲目を練習するから、マスターした後にレポートしてね!と話す真夏さんがかわいい。
平成27年3月 仙台ロックにて
【事後談】
翌日、「昨日、集中レッスンして少しは踊れるようになったよ!」という真夏さん。
順番が違うが、先にレポートを提出してしまった(笑)
「レポートありがとう。嬉しいなーっ!
この出し物は二曲目を一番最初に決めて、そこから他の曲を選曲したのです。イメージは可愛くて元気だけどセクシーで猟奇的面もある僕の彼女、ってイメージです。本当はそういうタイトルにしたかった(笑)
まだまだですがこれから育てていけるように頑張ります。」
それなら、『僕(ネコ)の彼女は猟奇的』というタイトルにしたらどうかな。
真夏さんの猟奇的というフレーズを聞いて、韓国のクァク・ジェヨン監督の2001年映画『猟奇的な彼女』と2004年映画『僕の彼女を紹介します』を思い出し、この二つを合わせてタイトルを付けたよ。ちなみに、この二つの映画は監督だけじゃなく主演女優チョン・ジヒョンも同じ。
猟奇的とは一般的に怪奇・異常なものを探し求める様を意味するが、映画『猟奇的な彼女』に云う猟奇的とは、関西弁の「けったいな」に近いニュアンス。映画は、猟奇的な彼女と、それに翻弄される男子学生との恋愛を描いたロマンティック・コメディ。
簡単に映画の内容を紹介しよう。
兵役が終わって復学した「僕」はナンパ大学生。ひょんなことから出会った「彼女」は最強だった。老人に席を譲らなければどつき、援助交際らしきカップルに文句をつける。口癖は「ぶっ殺されたい?」。僕は彼女に振り回されどつかれ、体はいつも傷だらけ。彼女は裏事情もあり、実は前カレとの悲しい別れが原因で性格がDV体質になってしまった。根は本当は優しいいい子であることが分かり、ぼくはそれを受け止めるのだが・・・。
(ウィキべディア フリー百科事典より)
ステージが自己表現のひとつであるならば、真夏さんにもきっと「可愛くて元気だけどセクシーで猟奇的」な面があるのだろうなぁ~(失礼!)