今回はH25年4月頭の仙台ロック公演を「春の嵐に負けずに」と題して観劇レポートします。

 

 

 土日は高い頻度で仙台まで足を伸ばしている。

 ただ、仙台ロックは天候によるハプニングが予想以上に多いという実感!!! この四か月間に八回遠征したが、雪が激しくなり三回公演になったこともあれば、強風で深夜バスが遅れたこともある。

そして今回は「春の嵐」に遭遇。天気予報で雨なのは知っていたが、運悪く暴風雨になった。4月5日(土)は問題なく開演する。ところが、土曜日の夜から雨風が激しくなり、明日の開演が危ぶまれる。問題は強風だ。電車は多少の雨くらいでは運休にならないが、風には弱い。4月6日(日)の朝、カプセルホテルで八時頃に起きたら雨はおさまっていたものの、開場一時間前から劇場前に並んだときには雨が降っていた。夕方から風が強まるという。怪しい空模様に心配になる。ようやく開場30分前位に場内から出てきた泊まりの従業員・川田さんが「新幹線が間引き運転、しかもローカル線に一部運休が出ているので、今日は開演が危ないな」と話し、最終的に社長の判断になると言う。二時からの開演直前に、社長がやってきて、「楽天(プロ野球)もやっているのに、うちが休むわけにはいかない」と開演決定。よかったぁ~♪

 私は休演になったら、すぐに新幹線で東京に戻り、若松劇場に行こうと決めていた。だから、肚をすえて判断を待っていた。結果的に、仙台ロックが公演となってラッキーだったのだが、ひとつ残念なことが起こった。こんな天候なので途中で公演中止になるかもしれないと、当日はポラサインがなくなった。私は踊り子さんとの手紙交換(コミュニケーション)を楽しみにしているので、それを聞いてガッカリしてしまった。踊り子さんの方もなんでポラサインがダメなの?と怪訝そう。ポラの売れ行きにも響くだろうし。ともあれ私は1000円ポラを虚しく撮り、手紙だけを一方向的に踊り子さんに渡すことになる。正直、それなら公演中止にしてもらい東京に戻ったほうがよかったなと頭を過った。私にとっては天候以上にショッキングなことだった。

 

 さて、今週のメンバーを紹介する。①板野舞、②夏木りりか、③伊吹千夏(東洋)、④はるか悠、⑤伊藤真理子(伊吹さん以外ロック)〔敬称略〕。

 

 今週は、大阪東洋の伊吹千夏さんが出演。私のお目当てのひとり。

仙台ロックは二回目の出演。大阪東洋がいま警察のガサ入れで休館中なので他の劇場が積極的に東洋の踊り子さんをのせている。伊吹千夏さんは東洋若手期待のホープで、人気があり、いろんな劇場から引っ張りだこ。

 私とも大の仲良し。仙台ロックの前に新宿ニューアートにものっていた。その前の池袋ミカドのときに、次は仙台ロックで会うことを約束していた。「約束通り、仙台まで来てくれたね」。千夏さんに接していると恋人気分になれる。「仙台でのデートは初めてだね。まだ桜咲いてないみたい。」こう言ってもらえるとルンルン気分。「ここの賄いは家庭の味って感じで毎日美味しく頂いているよ!! 東洋よりも私は好きな味です♪」「太郎さんの元ホームの仙台、今日は楽しんでもらえた? ちいもここがホームでもいいくらい好きなんだよ。」

 仙台はまだ桜が咲いていないが、劇場で花見デートを楽しめた。

 

 夏木りりかさん。

 りりかさんとは昨年末に若松劇場で再会して三ヵ月ぶりか。私が仙台ロックにいるのを驚き喜んでくれた。「また仙台で会うとは思わずでした。」「仙台ロックで会うと昔を感じますね。あの時も今も良き時間ありがとう。」

 りりかさんのステージは、いつも素晴らしく唸らされる。今回の出し物二つも良かった。「今回は『アフリカ蝶々』『風車』です。今の時季にピッタリかなー?と思って出してみましたー」 『風車』については別のレポートにまとめさせてもらった。

 翌週またDX歌舞伎で会える。不思議にも一度会えると立て続けに会えるものですね。

 

 板野舞さん。

 今週の仙台ロック公演の香盤で最後のメンバー1人がなかなか決まらなかったが、直前に決まったのが舞さんだった。2月結に仙台ロックで会ったばかりなので約1か月ぶりに同じ劇場にのることになったわけだ。本人も驚いたことだろう。

 今回は新作を披露していた。「もう~二年生になった私は~もちろんこれからも頑張らないといけないので~かなり新作を真剣に考えて作りました!!」気合が入ったいい作品だった。

 今回の公演では舞さんから手紙を頂けて凄く嬉しかった。私に応援してほしいという気持ちが強く伝わってきた。「みなさんに楽しめるステージを努力をします!! 太郎さんもいっぱい楽しんでね!!」「あたたかく見守って応援して下さいね!!」もちろんこれからも応援させて頂きますよ。

 今回は2日目にポラサインができなかったけど、そのため私の手紙への返事として、2回目ポラ時にお手紙を頂いた。これが滅茶苦茶うれしかった。舞さんの気持ちがドーンと私の心を打った!

 

 さて最後に、トリの伊藤真理子さん。

 ステージに現れた瞬間、あまりにもキレイなのに溜息が出た。さすがロック、すごい美人をデビューさせたなと感嘆。

 出し物は、コメディたっぷりな秘書もの。「コメディちっくなステージがデビュー作ですが、私、ダンスが下手で・・最近、お客様に楽しんでもらうことを考えながら踊ってると、このコメディOLが好きになってきてます(笑)。」「ベッドのテーマは桜。私が桜になって春を運んでいます♪」「優しくてキレイでメッセージを込めたものがしたかったので、桜になりきります。」

 真理子さんは、今年2月1日にSNAにてデビュー。その後、浅草にのって、今回の仙台ロックがポラ館二つ目となる。来週、浜劇で、次のGW週は川崎ロックと続く。まさに、ロックとして売りに力を入れている大型新人。

1983.2.26生まれと言うから、まだ二十歳と若い。・・・えっ! 1983年だと10年違えたか・・・凄く若く見える!!!  女性の年齢って分からんなぁ~まぁ何はともあれ若く見えることが大事だね♡

真理子さんは灘ジュンさんタイプの凄い美系で、スタイルも良く、ビジュアル感溢れる最高の素材。美人好きにはたまらないタイプだ。案の定、私がよく知っている美人好きのスト・ファンが彼女を追っかけて静岡から仙台まで遠征していた。彼はデビューから、しっかり彼女に目をつけていたようだ。彼は晃生の青山はるかさんの追っかけでもあり、劇場で会えば挨拶を交わす間柄。私が今回初めて真理子さんを見たと言ったら驚いていた。彼が真理子さんのことを色々教えてくれた。真理子さんは9年位前に一度ロックからデビューして浅草とSNAにのっていると云う。だから今回は再デビューになるし、AV歴も長いので、そういう年齢になるよと。以前の私はロックのお姐さんは殆ど把握しているつもりだったが彼女が漏れていたとは・・・。

 

 ともあれ、今回の遠征の私の最大のお目当ては伊藤真理子さんだった。期待を裏切らない素晴らしい踊り子との出会いに私の心は激しくときめいた。

 私にとって、新人さんとの出会いは、新しい恋の始まり。仙台ロックへの遠征は、たった二日間のラブ・ストーリー。この二日間で彼女の心を掴んで心を開けることができるか。単に仲良くなることではあるが、そのことをあえて彼女を‘落とせるか’と表現したい。

 私は手紙で彼女の心をノックする。心を開いて私の言葉たちを受け入れてくれるか。そして、それに対して反応して自分の言葉を返してくれるか。楽しく会話して頂けることが、私にとって‘落とした’証になる。その瞬間は、まさに彼女をくどいたのと同じ喜びを味わえる。かわいいプレイボーイ感覚かな。失恋ばかりの青春を送った私の、この年齢での青春の喜びなのである。(笑)

 最初のうち、真理子さんは美人であるがゆえのクール・ビューティの雰囲気を醸していた。私なんか相手してもらえないかなと頭を過る。ポラサインには私の手紙への反応はない。最初のポラには「お手紙ありがとうございます。元気が出る踊り子になるので、応援よろしくお願いします!!」とのコメント。ただ、2回目のポラの時、コースが記されてあり、プロフィールは次の機会に書きます、とある。私の手紙を一応読んでくれているなと分かる。1日目は、簡単なコメントが続く。これ以上は期待できないなと思う。

 翌日は、ポラ・サインが頼めない。1回目のポラ時には、手紙だけ渡す。もちろん返事は期待していない。ところがところが奇跡が起きた!!! 次の2回目にもポラを撮ったら、丁寧な手紙を頂いた。切り取ったノートに綺麗な字で返事が書いてある。「レター用紙を持ちあわせていなくて、ノートでごめんなさい。」もちろん、ノートでも紙切れでもなんでも構わない。私はこの手紙に有頂天になった。まさに絶世の美女を落とせた瞬間。こんな嬉しいことはない。「今回、ポラ預かりがなくて、お手紙します。」ポラ・サインがないことが逆に良かったのかもしれない。

「今日はお天気どうなるんでしょうね。雨でもステキな雨になるといいですね。」で始まった手紙の最後は「HAPPYな週末を~秘書まり子より♡」で締めくくってある。素敵な手紙である。「お手紙ありがとうございます。とても参考になって嬉しいです。物語は寝る前に読ませてもらっています。」1日目に渡した手紙や童話も読んで頂けていることが分かった。今回の仙台遠征は、この手紙でもって最高の満足感と達成感を味わった。

 私は2回目のポラ時に、真理子さんを気に入ったのでこのままファンとして応援したいことを正直に書いて手紙を渡した。これに対する返答はもらえなかった。でも私の気持ちは伝わっていると信ずる。3回目の真理子さんのステージを目に焼き付けるように拝見して、私は劇場を後にした。

 強風の影響が出ないかと心配した夜行バスは定刻通り運行し、私はバスの中で幸せな気分を味わいつつ東京への帰途についた。

 

平成25年4月                           仙台ロックにて 

 

【事後談】 

 次に仙台ロックに行った時、受付でママさんから「太郎さんに預かりものがあるわよ」と私が踊り子さんに渡している白い封筒を手渡された。中には、手紙が同封されてあった。なんと伊藤真理子さんからだった。ノートの切れ端に綺麗な字で丁寧に書かれてあった。

「今週出遭えて私は嬉しいです。太郎さんの笑顔にかなり助けられました♡」と言ってもらえて私も嬉しかった。真理子さん目当てで仙台に遠征してきた甲斐があった。

「早くお客様を喜ばせることができるステキな姐さんになりたいです♡」これからも踊り子を頑張りたい意思を示してくれる。私も応援し甲斐がある。 

最後の「太郎さんのためにレターセット準備します笑」には笑ってしまった。

真理子さんを‘落とす’つもりが、私の方こそ恋に落ちてしまった♡ (単純です!!!)

また一人、追いかけたい踊り子さんが増えたよー!!