今回は、ロックの踊り子・伊沢千夏さんについて、H30年7月中の大阪東洋ショー劇場での模様を、「ラスト・プリンセス」という題名で語ります。
H30年7月中の大阪東洋ショー劇場に3日目から顔を出す。
今週の香盤は次の通り。①須王愛(ロック)、②玉菊きよ葉(TS)、③榎本らん(東洋)、④あすかみみ(ロック)、⑤伊沢千夏(ロック) 〔敬称略〕。今週は玉菊きよ葉さんが東洋初乗り。
いなつさんのステージを観に行くと必ず会うファンがいる。Sさんもその一人。いなつさんの話をするといつも盛り上がる。ところが今回だけは盛り下がる。(笑)
いやぁ~これだけ元気のない彼を初めて見た。Sさんとは長い付き合いなので過去を含め色んな踊り子さんの話が出来るが、今の彼はロック客なのでロックの踊り子情報をよく話してくれる。しかし現在のロック嬢で彼が熱心に応援しているのは伊沢千夏さんだけと云う。他の方は熱が冷めていた。そのため今回のいなつ引退発表ショックは計り知れない。いなつさんが辞めたらストリップ通いは極端に落ちるだろうと話していた。
いなつさんが年内引退を発表したので、かくいう私も今週はいなつweekとして東洋に駆け付けた。私にとってはこれがいなつさんとの最後になるかもしれないと思うと悲しくて胸が締め付けられる。
お願いだ!どうか年内にDX歌舞伎に乗ってほしい。実は今週1,2日目は星崎琴音さん目当てでDX歌舞伎に行っていて、そこに今後出演予定の踊り子さんのポスターが貼ってある。9月結初出演予定の久我かのんさんの横にいなつさんのポスターがあり、もしかしたらDX歌舞伎の予定があるかもと淡い期待を寄せたばかりだった。
今週は、1,3回目ステージに演目「おとぎの国」、2,4回目ステージは新作「Beautiful Trip」。
どちらも、まさに‘おとぎの国’のお姫様のように思えた。以前、いなつさんを題材に童話「ロックの姫」という話を書いたのを思い出す。後にも先にもこれだけ綺麗な女性はいないだろう。Sさんが言っていたが、「綺麗な方はいるかもしれないが、いなつさんのように一緒に居てほんわかと和ませてくれる美人さんはなかなかいない。」と。私も全く同感である。いなつさんは、私にとって、まさしくストリップという‘おとぎの国’で出逢えたラスト・プリンスセス。
簡単にステージ内容を記録しておく。
1,3回目ステージの演目「おとぎの国」は次のとおり。
舞台の両端に、白い花が一本ずつ立っている。
銀の冠をかぶって、お姫様姿で登場。肩紐で吊るしたドレス。上半身は白地に青の模様が入る。スカートは裾広がりで、白と薄い青の縦縞模様。両手に白い手袋。銀のハイヒールを履いて、赤い花一輪を持って、インスト曲と女性ボーカルの洋楽に合わせて踊る。
一旦ここで暗転して着替える。
Minnie Riperton の名曲「Lovin' You」が流れる。まるで「おとぎの国」に入ったかのように、うっとり聴いちゃう♪
今度は、ピンクのヘアバンドを付けてピンクの軽装で登場。肩出しで、首から布を垂らし、腹部は細かい模様の入ったベージュの布で巻き、スカート部は短くふわっとしている。両手に先ほどの白い手袋。
きらきら光る小さなミラーボールを両手に持って舞い踊る。幻想的な舞い。
音楽が変わり、袖のところで着替える。トップレスブラになり、形のいい乳房が露出。
そのまま、ミラーボールを一個持って盆に移動。
2,4回目ステージの新作「Beautiful Trip」は次のとおり。
いなつさんと世界旅行している気分になる♪
最初は、左側頭部に白い大きな帽子状の花飾りをし、白いドレス着で、ヨーロッパでも旅行している出で立ち。白い襟の上着から、流れるような白いロングスカート。腰の後ろには白い大きなリボンが付いている。ピンクの花を一輪持って、女性ボーカルのクラシカルな洋楽に合わせて踊る。
ここで暗転して、がらりと衣装が変わる。
南国のトロピカルな雰囲気。薄い黄緑の髪飾り。肩紐で吊るした黄緑のロングドレス。スカート部は前上がり後ろ下がり。足首に緑の茎を巻き、裸足で踊る。
長い葉をひとつずつ両手でもって、女性ボーカルの洋楽に合わせ、フラダンス風に踊る。
また暗転して着替える。
ピンクのシュミーズ風ナイトドレス。頭には中央が赤い、白い花飾り。ピンクの花を一輪持って、そのままベッドへ。
盆の近くに来たのでアクセサリーを目で追う。ガラスのネックレス。左手にはガラスのブレスレット二本。右手には一本。マニキュアも白をベースにコーデされている。
いなつさんのステージはすべてが美しい。
これが見納めだなんて思いたくない。いつまでも見詰めていたい。
いなつさんは私にとって永遠のラスト・プリンセスだ。
平成30年7月 大阪東洋ショーにて