今回は、ロックの踊り子、ALLIYさんについて、「テーマに悩む」と題してレポートします。

 

 

H26年10月中、ALLIYさんに大和ミュージックでお会いして、翌週続けて栗橋まで応援に駆け付けた。H26年10月26日(日)に顔を出したら、出演者皆から「昨日来るかと思っていたのに居ないなと思ってました。今日会えてよかった。」と言ってもらえた。

今週の香盤を紹介しておこう。①ショウコ(ロック)、②ALLIY(ロック) 、③清水愛(ロック)、④鈴木茶織(ロック) 、⑤小宮山せりな(ロック) 〔敬称略〕。私のお気に入りメンバーが勢ぞろい。

 

ALLIYさんは今週、新作を初出し。

さっそく内容を紹介しよう。

最初に盆の上からスタート。ベッドから始まるなんてかなり意欲的!

アクセサリーが目に入る。純金とガラスのイアリングとブレスレットがキラリ☆

そして舞台に戻り、踊り出す。ふわふわした薄いブルーの衣装。襟元あたりから始まり上半身に金を縁どる。足元の裾はパープル色。髪をなびかせ裸足で踊る。風の妖精のような感じかな。

次は、花柄プリントされた透け透けの茶系ドレス。花に赤いポチが付いている。髪を後ろに結び、リボンを付ける。花の妖精のように踊る。

 

これまでのALLIYさんのステージは「元気いっぱい」のイメージだったが、今回はしっとりと優雅に舞う感じ。気持ちよく踊っているのが分かる。

私は一回目にALLIYさんにタイトル名を聞いてみた。タイトル名はまだ決まっていないとのこと。今のところ「新作出しましたー。まだまだできてませんが・・・頑張ります」という感じで、逆にどんなタイトルがいいかと聞かれた。

二回目ステージはタイトルを付けるつもりで観劇した。そして衣装から受けたイメージ通り『風のように 花のように』と伝えた。「タイトル!! わかります!! まさにそんな感じですよね!」「いつもあんまりちゃんと考えないので・・・悩む~」とのコメントが返ってきた。

私はステージを観る際、「ALLIYさんの伝えたいものは何かな?」と思って拝見している。これまでは、デビューしたての新人さんとして元気な笑顔と若さあふれるヌードに大満足。最初の売り込みとしてはそれで十分。今のALLIYさんは次の段階に入ってきて、自分なりに何を表現していいのか試行錯誤しているように見受けられる。「私は元気な笑顔とヌードだけじゃないよの。ちゃんと踊れるのよ!」といった感じで、自分の好きな曲を選んで振付てもらった。これまでとは違う優雅でしっとりした大人の(?)踊りを披露できた。

ところが何か伝わり方が弱い。おそらくそれは伝えたいものが明確でないからだ。タイトルが決まっていないのはそのため。まず新作を作るスタンスとしては、なにを表現したいのか、ステージのテーマを決めるのが最初。その後でどう表現するか、衣装や振付の段階に入る。

 

踊り子さんの中には、ダンス好きで、踊りでぐいぐい押してくる方がいる。今回はジャズ、次はベリーダンス、フラメンコ、サンバ、日舞など、いろんなジャンルに挑戦してくる。これはテーマが明確。

ところが、中には、演目名を決めずに作品番号だけで出し物を整理している方もいる。曲と衣装が少し変わっただけでは、ファンでさえ、どれがどの作品か分からなくなっていく。踊り子本人としては自分で表現したいものがあると思うが、残念ながら客が感ずるものとにギャップが生じている。そうすると、ファンとしては贔屓の踊り子さんの成長を語りたいのに語れない感じになってしまう。

やはり、テーマとタイトルを常に意識してステージ創作に取り組む姿勢が大切なのではないかな。ファンの一人のアドバイスとして耳を傾けて頂ければと思います。

 

 

平成26年10月                       ライブシアター栗橋にて