三村妃さん(ロック所属)の、大阪東洋ショー劇場のH30(2018)年12月頭における公演模様を、新作二つ「Bon Voyage」「a♡you ~premium ShowCase~」を題材に、「曲そのものが三村妃の血肉になっている」という題名で語りたい。

 

 

H30年12月頭の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①渚あおい(東洋)、②三村妃(ロック)、③有沢りさ(ロック)、④武藤つぐみ(ロック)、⑤あすかみみ(ロック) 〔敬称略〕。

 

三村妃さんが約四カ月ぶりに大阪東洋にのってくれた。再会がすごく楽しみだった。

ステージの上から私を見つけた瞬間、私に向かって笑顔で手を振ってくれた。今週は顔を出すのが七日目と遅れたが、妃さんが喜んでくれたのが何よりも嬉しかった。「久しぶり~。元気そうでよかったぁぁ。」 ストリップの醍醐味のひとつがここにある。

妃さんは「優しさに溢れている」というのが、彼女に対する私の一番の印象である。人懐こい笑顔、ふっくら丸っこいセクシーなボディ、そして丁寧な手紙のやりとり。すべてに彼女の魅力的な人柄が感じられる。だから大好きなんだな♡

 

さて、今週の出し物を私なりに紹介しよう。

今週の出し物は二つとも新作。それぞれ、妃さんが好きなミュージシャンである倖田來未さんと浜崎あゆみさんをモチーフにした作品。

1,3回目ステージは、倖田來未さんの曲を中心にした作品「Bon Voyage」。

ちなみにbon voyage〈ボン・ヴォヤージュ、フランス語〉というのは「〔これから旅行に出掛ける人に対して〕行ってらっしゃい、良い御旅行を」といった意味。

最初に海賊の恰好で登場したときは、てっきり漫画ONE PIECE がモチーフかなと思ったけど、違うようですね。なにせタイトル名を聞いた瞬間、フジテレビ系アニメ『ONE PIECE』オープニングテーマ曲がBon-Bon Blancoの「BON VOYAGE!」だったのを思い出しちゃった次第。(笑)

ネットで調べてみたら、倖田來未さんのアルバムにも「Bon Voyage」があって、本演目の一曲目「Let´s show tonight」はそれに収録されている。作詞:Sonomi Tameoka 作曲:UTA。

『Bon Voyage』(ボン・ボヤージュ)は、日本の歌手・倖田來未の11枚目のオリジナルアルバム。2014年2月26日にrhythm zoneから発売。前作『JAPONESQUE』から約2年ぶり、そして産休を経て初のオリジナルアルバム。

本作のコンセプト・テーマは、“出航”。旅に出るときの、なんともえいないドキドキわくわく感を書いたこれまでとは異なるクリエイターやフィーチャリング・アーティストと創作を重ねたことで、我々の知らない新たな倖田來未を表現していく内容となっている。バラエティ豊富な歌謡曲(「恋しくて」)や、レゲエ調(「LOADED」)、グルーヴ感(「Dreaming Now!」)などなど、新しい一歩を踏み出してほしいっていうテーマで書いた楽曲が多数収録されている。

インパクトのあるスタート場面。照明が点くや、盆前に、大きな黒い宝箱に腰かけた海賊の姿。白いガイコツが描かれた黒い大きな帽子が目に飛び込む。望遠鏡の筒を取り出して覗き込む。そして、おもむろに黒い宝箱を抱えて舞台に移動する。

改めて海賊衣装がすごい。茶色のコート状の衣装を羽織る。袖口が黒い。黒いベルトを腰に巻く。胸元の襟の合わせ目、そして下半身のコートの裂け目から、赤い生地がのぞく。足先には長い黒いブーツが見える。

腰に差していた、金の短剣を抜き、振り回して舞い踊る。

二曲目は、ドクター・ピー & アダム Fの「The Pit (feat. Method Man)」(2013年)。男性ボーカルのラップ調のノリノリな曲。

舞台の上には二つの黒い宝箱があり、そのひとつを開いて宝物を確認する。中から金貨を取り出して客席に配る。

白いガイコツが描かれた大きな黒い旗を振り回す。「ついに宝物を発見したー。ここを見つけたのは俺だー。」と言わんばかり。

 ここで一旦、暗転。

 インスト曲が流れる。

 照明が点くと、全裸の女性が黒い宝物に座っている。青い布を身体に巻いている。

 立上り、青い布を広げ、そのスクリーン越しに彼女のヌードが透ける。最初は前を向き、次に後ろ向きになる。なんて美しいヌードだろう。ビーナスの輝き。ごっくんと、生唾を呑み込んじゃう♡

 青い布がまるで青い海や青い空のように感じられる。はらりと布が下に落ちる。豊かなヒップラインが現れる。すぐに、黒い宝箱の中からドレスを取り出して羽織る。

 ベージュのワンピースドレスで、赤い花がたくさんプリントされている。胸元にある赤い花がワンポイント。大きな帽子をかぶる。衣装と同じ柄で、数個の赤い花がつばに飾られている。長い髪を後ろにひとつ結びしている。

 銀のハイヒールを履いたまま盆へ移動。最初に盆の上に立って踊る。

 べッド曲は、倖田來未の「TURN AROUND」。2014.8.6リリース。収録アルバム『HOTEL』作詞︰Koda Kumi・Atsushi Shimada・Raay・Marjetka Vovk. 作曲︰Koda Kumi・Atsushi Shimada・Raay・Marjetka Vovk

 盆の近くでアクセサリーを目で追う。ガラスのイヤリング。マニキュアがとてもステキで銀色に光り輝く。

 立上りも、倖田來未の「心からi love u」。バラードな良い曲だね。作詞:KODA KUMI・Hi-yunk 作曲:Hi-yunk。 最新のアルバム『DNA』に収録。2018.8.22 リリース。FANに向けての『AND』から半年、ついに『DNA』が完成。今まで培ってきた倖田來未のDNA、また未来への設計図“DNA”が詰まった集大成。これぞ倖田來未とも言えるバラード曲からダンスチューンまで、今までにないジャンルレス感満載アルバム。

 

 三村妃さんのお陰で、倖田來未の世界に触れることができて幸せです。

 改めて、倖田來未さんに興味をもってネットで調べました。情けないことに、倖田來未と云えば私には若い頃のセクシーなキューティハニーのイメージが強いのですが、倖田來未さんも既に36歳になられているのですね。結婚して素敵なレディとなり、現役のミュージシャンとして活躍されています。

 

 

 次の2,4回目ステージの作品「a♡you ~premium ShowCase~」は、浜崎あゆみさんの世界ですね。全曲、あゆの曲です。

 すぐネットで調べたら、『ayumi hamasaki PREMIUM SHOWCASE 〜Feel the love〜』(アユミ・ハマサキ・プレミアム・ショーケース・フィール・ザ・ラブ)は、浜崎あゆみが2014年に行ったライブツアーであり、2014年10月22日発売のDVD及びBlu-ray Discである。これを演目にするくらいだから、このライブを観に行ったんだろうね?

 最初に、肩出しの、足元まで裾広がりになっている、白いワンピースドレスで登場。胸から下を肩紐で吊るしている。白い長手袋。

 頭にも白い髪飾り。なんと、ブロンドのショートヘアのウイッグ。これは、まさしくあゆヘアだね。

 黒いブーツを履き、ピンクの扇子を持って、舞い踊る。

 一曲目は、浜崎あゆみの「STEP you」。あゆ35thシングル。2005年4月20日にavex traxより発売。 作詞:浜崎あゆみ. 作曲:原一博

 この曲の途中で着替える。

 次は猫の衣装。茶系統。猫耳を頭に付ける。上下セパレートの衣装で、右袖とミニスカート部、そして尻尾が豹柄。豹柄もあゆファッションのトレードマークだよね。

 膝上まである黒いロング・ブーツを履いて、舞い踊る。

 二曲目は、同じく浜崎あゆみの「SURREAL」(サーリアル)。あゆ17thシングル。2000年9月27日にavex traxより発売。作詞:浜崎あゆみ、作曲:菊池一仁

シングルとしては、前作「SEASONS」より3ヶ月半振りのリリースとなり、3rdアルバム『Duty』と同時発売で、初回限定生産シングル。 本作、『Duty』、DVD『ayumi hamasaki concert tour 2000 A 第1幕』の3作が、それぞれ週間シングル、アルバム、DVDチャートで首位を記録し、オリコン史上初の3冠となった。

SURREALは、浜崎が手がけた力強い内容の歌詞が特徴的なロックナンバー。ファンの間でも「歌姫のあゆらしい孤高さがある歌」「強く生きる女性の歌」「あゆが第一線で歌手を続ける上で抱える責任感や、大切なものを犠牲にしてまで活動しなければならなかったことを感じられる歌」と歌詞の意味の推測も様々で、ライブなどでの人気も高い曲となっている。

♪好きなモノだけを 選んでくのが 無責任だってワケじゃない

好きなモノさえも見付けられずに 責任なんて取りようもない

背負う覚悟の分だけ可能性を手にしてる

 

いらないモノならその同情心 まるで役にも立たないね

大事なモノならそこに必ず 痛み伴うはずだよね

ひとりぼっちで感じる孤独より ふたりでいても感じる孤独のほうが

辛い事のように

 

どんなに孤独が訪れようと どんな痛みを受けようと

感覚だけは閉ざしちゃいけない たとえ言葉を失くしても

いくらどうでもいいなんて言ったって 道につまづけば両手ついてる守ってる

そんなモノだから

 

Ah- 指切りをしたあの日の約束は ひとりじゃ守りようがない

Ah- 語り明かしたいつかの夢だって ひとりじゃ叶えようもない

誰にも言えない誰かに言いたい あの人が誰より大切って

 

la la la -

どこにもない場所で 私は私のままで立ってるよ

ねえ君は君のままでいてね そのままの君でいて欲しい

 

la la la -

どこにもない場所で 私は私のままで立ってるよ

ねえ君は君のままでいてね いつまでも君でいて欲しい

 

浜崎あゆみさんの歌の凄さは、なんといっても彼女自身の作詞にある。その時々の心境を言葉に紡いでいるからこそ、ファンの心に共感を与え心に響いてくる。

 ここで一旦、暗転。

 三曲目は「No way to say」。浜崎あゆみの31stシングル。2003年11月6日にavex traxより発売。作曲:BOUNCEBACK / 編曲:HΛL。Panasonic ポータブルMDプレーヤー「MJ57」CMソング、TBS系『恋するハニカミ』テーマソング。発売1週目の時点でZARDが持っていた女性アーティスト累積シングル売上の歴代最多記録を更新した(当時で1740万枚)。 この曲で『第45回日本レコード大賞』の大賞を受賞し、史上初となる3連覇を達成した。

 

 浜崎あゆみの歌詞は、心に刺さってくることがある。この曲はまさしく恋愛の歌である。

 ♪残された遠い昔の 傷跡が疼き出してまた 震えてる心隠して 微笑みにすり替えた

 

♪いくつになっても相変わらずな私は 今でも臆病で 強がることばかり覚えていく

 

♪拒めない未来に いくら怯えても仕方ないと 少しずつ認め始めた

癒されぬ過去の存在と 拒めない未来に いくら怯えても仕方ないと

 

♪確かな思いは 感じる のに いつも言葉に出来ない

 

カラーコンタクトやアイラッシュなど。浜崎あゆみはアイドルであり、20歳代から30歳代の女性たちのファッションアイコンでもある。

彼女は可愛いだけでなく、聴くと元気になる、心に刺さる歌詞の楽曲を発信している歌手。

この曲を聴くだけで、多くの女性たちが浜崎あゆみが発信する歌詞やファッションをリスペクトする理由がわかる。女子力が落ちている、元気をもらいたいと思ったときに聴きたくなるんだね。

 さて、ステージに話を戻す。

 この曲に変わってから、白いドレスに着替える。右肩から左の足元まで金のマラボーが垂れ下がっているような斬新なデザイン。

 そのまま、裸足で盆に移動して、ベッドショーへ。

 ドレスを脱ぐと、白いガーター、白いパンティ、白い網タイツの姿になる。白いパンティを脱いで右ふとももに巻く。ビーナスの裸体が輝く。

 立上りは「Angel's Song」。ミニ・アルバム『Memorial address』収録。2003年12月17日にavex traxより発売。作詞:浜崎あゆみ、作曲:湯汲哲也、編曲:HΛL (Toshiharu Umesaki, Takehito Shimizu, Yuta Nakano)。Panasonic「D-snap」CMソング。

 

♪頼りなくて情けなくて 不安で淋しくって 声にならない声で温もりを欲しがった

ねぇ君は確かに突然現われ 私の暗闇に光射した

そして少し笑って大丈夫だって頷いて 私の手を取って歩きだした

君の背に天使の羽を見た

 

 歌詞は悲しい思い出だけど、BGMがアップテンポだから和らぐ。切ない感じでもあるけど、これ位の切なさがいい。

 全四曲とも、浜崎あゆみ全盛期2000~2005年頃の歌。

  改めて、浜崎あゆみをネットで検索してみる。彼女の経歴を見ながら、そのカリスマ的なアイドル性は永遠だと確信する。プライベートでは永瀬智也との恋愛劇は知っていたが、外人との二度の結婚と離婚を知る。そんな彼女も、いつの間にか40歳になっているんだね。人生いろいろ・・・しみじみ・・・

 

 

倖田來未さんや浜崎あゆみさんの曲は、おそらく三村妃さんの身体にしみ込んでいて、血や肉になっているのだと感じます。「曲そのもの、イコール三村妃さん自身」。曲に自身の青春や生き方をかさねてきているのが伝わります。

 倖田來未さんや浜崎あゆみさんという素敵なレディに憧れる三村妃さんを、また私は素敵だなと思います。倖田來未さんや浜崎あゆみさんに重ねることで、三村妃さんの魅力を窺うことができました。

 

最近つくづく思うのですが、踊り子さんは、自分が感動した音楽・ミュージシャン、ダンス、映画・演劇などを我々観客に対して伝える表現者(アーティスト)・伝道師なんだと感じます。今回も、倖田來未さんと浜崎あゆみさんという素敵な音楽家との懸け橋になってくれたことに感激と感謝の念でいっぱいになりました。

 

 

平成30年12月                       大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

『ONE PIECE』 

~三村妃さんの演目「Bon Voyage」を記念して~

 

 

 みなさんご存知、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィとその仲間「麦わらの一味」が航海していました。

 この航海には最初から大きな問題を抱えていました。というのは、これだけ血気盛んな若者たちが一つの船の中にいたわけです。男女関係、端的に言うと性欲の処理に困りました。

 最初は、主人公である「麦わらのルフィ」ことモンキー・D・ルフィと、麦わらの一味の戦闘員(剣士)である「海賊狩りのゾロ」との異名をもつロロノア・ゾロの二人で始めた頃は男性二名だったので特に問題はなかった。

 次に、麦わらの一味の航海士である、「泥棒猫ナミ」こと美少女ナミが加わって問題の発端となる。ただ、三人で航海を続けている頃には問題が表面化せず。なぜなら、ゾロは剣を極めることだけに夢中になっていたのでナミの美貌には関心がなかった。ルフィもまだ若すぎて、おちんちんがビヨンビヨンと伸びるのはきっと自分がゴム人間だからだと思っていたわけ(笑)。

 更に、麦わらの一味の狙撃手である、「狙撃の王様そげキング」「ゴッドウソップ」ことウソップが加入したあたりから様相が妖しくなる。ただ彼も根が純情で、シロップ村の資産家の娘カヤに惚れていたので、節操のない行動は起こさなかった。

ここでキャラヴェル「ゴーイングメリー号」という立派な海賊船を手に入れ航海することになる。ひとつの船の中で年頃の男三人と女一人の旅が始まったわけである。ナミが船の看板上でシャワーを浴びていたら男たちはなんとなくそわそわすることになる。

次に、麦わらの一味のコックである、「黒足のサンジ」ことサンジが加入することで問題は表面化する。彼は典型的な女好きであった。だから、ナミの女性としての魅力をしっかり認識していた。しかし彼も紳士だったので変な行動は起こさなかった。自分の作った料理をナミが美味しそうに食べてくれることに無上の快びを味わっていた。

ただ、この頃から、船の中でのナミの存在による男たちの‘そわそわ感’が違ってきた。

そのせいか、サンジが加わってすぐに、ナミは故郷ココヤシ村に帰ってしまった。ナミを気に入っていたルフィはすぐにナミを追いかけてココヤシ村に行くことになる。

 しばらくして、新たに女性が加わる。麦わらの一味の考古学者である、「悪魔の子ニコ・ロビン」ことニコ・ロビン。これが美少女ナミとは違った大人の魅力をぷんぷんさせた。

 彼女の他に、次々と新たに仲間が増える。麦わらの一味の船医である、「わたあめ大好きチョッパー」ことトニートニー・チョッパー。麦わらの一味の船大工である、「鉄人(サイボーグ)フランキー」ことフランキー。麦わらの一味の音楽家である、「鼻唄のブルック」「ソウルキング」ことブルック。

 こうなってくると従来の船では狭くなり、男女のプライバシーをきっちり分けるためにも、大型の海賊船スループ「サウザンドサニー号」に乗り換えることになる。

 この頃になると、船内に大人の男女が入り乱れるようになり、以前のようなかわいい‘そわそわ感’ではなく、より激しい‘ざわざわ感’に変わっていった。

 

 船長であるルフィは、この事態を重く受け止めて、性欲の解消も含め、ストリップ島に向かうことにした。

 ストリップ島では、昔から年頃になった村の娘は全てストリップ劇場に入った。そこでダンスを習い、お化粧を覚え、ステージに上がった。村の男たちはステージの上の娘たちの裸を眺め性欲を解消するとともに、その踊り子たちの中から自分の将来の伴侶となるべき女性を探した。

 その島には、昔は夜這いという風習があった。たとえば祭りなどの行事で出逢いカップルとなる。出逢ったその場でSEXをすることもあれば、その後は相手の女性の寝床に通い始めるというものであった。これによって相性を確かめていたわけであったが、すんなり結びつけばいいが、時に結びつかない場合になにかと揉め事のタネになった。一夜だけで子供ができてしまい、その後別れたために未婚の母になるケースもあった。そのため、お互いがじっくりと確かめ合う場としてストリップ劇場ができたのである。

 男性としては、自分の気に入った女性の裸を心置きなく眺め品定めをする。そして彼女を追っかけることになる。一方、女性としては、男性の自分に対する恋心を追っかけてくる頻度で判断する。具体的にはこうなる。十日間をひとつの区切りとし、たくさん通ったら踊り子からワンピースを貰う。しかし必ず貰える保証はない。踊り子の気持ち次第。ただ十日間通い続けたら皆勤賞ということで大概はワンピースが貰える。彼女たちは次々と島の別の村にある劇場に移動して十日間の興行をやることで、男性たちは多くのワンピースを貯め続ける。

 男性たちには最初に大きなストリップ・マップ(地図)を与えられており、そのマップにワンピースを次々と貼りつけていく。どんどんマップにワンピースが埋まっていき、GOALを達成した時点で、めでたく結婚という運びになる。

 男性はお目当ての女性を手に入れるためにワンピースを獲得していかなければならない。また女性は、自分の好みの男性でなければ、皆勤してもワンピースを与えないことがあります。結局、男性を選ぶのは女性の気持ち次第なんですね。

 

 麦わらの一味は、ストリップ島に降り立った時点で、一人一人にマップが配られました。そのマップの意味を理解した上で、ある村のストリップ劇場に入っていきました。

 ステージには、村の若い娘たちがたくさん登場していました。特に女好きのサンジは大喜びです。ウソップと一緒にルンバを踊るほどのはしゃぎよう。

 トリのステージを務めたのは、キサキという女性でした。彼女は三つの村を治める村長の娘。麦わら一味を驚かせたのは、「Bon Voyage」という演目。ちなみにbon voyage〈ボン・ヴォヤージュ、フランス語〉というのは「道中ご無事で、良い旅を」といった意味で、なんと麦わら一味のテーマソングでもありました。

キサキは海賊の恰好をしていたので、麦わら一味を喜ばせました。彼女は麦わら一味の噂を聞いており、彼らのファンでもありました。まさしく相思相愛。

キサキの裸体は官能的でビーナスの輝きを放ちました。ルフィの股間はビンビンに伸びてきました。完全に彼女の魅力にとりつかれました。麦わらの一味は我さきとポラを撮りました。そして皆勤してワンピースを手に入れました。キサキが別の村のストリップ劇場に行くことになり、追いかけることにしました。トウキョウという村で出逢い、そこからオオサカという村へ、そして今はヒロシマという村に来ています。

最初のうちは、ストリップを面白がっていた麦わらの一味も、このままストリップ島に居残ってワンピースをもらいGOALを達成すべきかどうか議論されました。本来の目的であるONE PIECEを忘れていていいのかと! 特に女性のナミとニコ・ロビンがストリップ島に居残ることに猛烈に反対しました。

我に返ったルフィたちは、泣く泣くキサキと別れ、航海を続けることにしました。

ひとつストリップ島のお土産が出来ました。というのは、ストリップの魅力にはまったナミとニコ・ロビンが、その後、船上でストリップをしてくれて男たちの目を癒してくれたことでした。マル

 おしまい