今回は、ロックの踊り子・前田ののさんについて、H30年7月頭の大阪東洋ショー劇場での模様を、作品「まえのんロール」を題材に語ります。

 

 

H30年7月頭の大阪東洋ショー劇場に4日目から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①青山ゆい(東洋)、②西園寺瞳(ロック)、③前田のの(ロック)、④白鳥すず(東洋)、⑤せいの彩葉(ロック) 〔敬称略〕。今週は白鳥すずさんのデビュー週。

 

 今週は1回目ステージは演目「新SEI SHUN」、二回目ステージは演目「まえのんロール」、三回目ステージは演目「女郎物語」。

前田ののさんのステージにはいつもはまる。今回は演目「まえのんロール」にドはまり☆になる。

私は今回「シナモロール」というキャラクターを初めて知った。実はMY童話「うさぎとカメの森のストリップ劇場」を執筆していて、その中でサンリオのキャラクターとしてハローキティ、マイメロディ、キキララを登場させていた。これはKAERAさん(TS所属)のリクエストによるもので、彼女にたくさんマンガも描いてもらっている。今では本童話の貴重な登場人物になっている。それなのに「シナモロール」というキャラクターの存在が抜けていたことに只今愕然としているところ。(笑)

今回の演目で、最初うさぎキャラかと思ったが、耳が垂れているから犬キャラなんだね。「シナモンの原型は、2000年にデザイナーの奥村心雪が描いたうさぎのぽっちゃりとしたキャラクターで、上司にキャラクターを提案したものの却下されたため、耳と尻尾をアレンジして犬のキャラクターとして発表したものである。」なるほど・・うさぎと勘違いするのもあながち間違いではないか・・

サンリオのPROFILEでは次のように紹介されている。「遠いお空の雲の上で生まれた、白いこいぬの男の子。ある日、空からフワフワ飛んできたところを、『カフェ・シナモン』のお姉さんに見つけられ、そのままいっしょに住むことに。シッポがまるでシナモンロールのようにくるくる巻いているので、『シナモン』という名前をつけてもらう。今は、カフェの看板犬として活躍中。特技は、大きな耳をパタパタさせて、空を飛ぶこと。おとなしいけれど、とても人なつっこくて、お客さんのひざの上で寝ちゃうこともある。」

今回の演目は、この「シナモロール」の「ふわもこ」なイメージを前田ののさんなりに表現したものとなっている。

 

もうひとつ特筆すべきは、選曲の妙。この「シナモロール」の「ふわもこ」なイメージを表すのに最高の選曲をしている。

二曲目の「ふふふ」は歌い出しがなんと「ふわふわふにゃふにゃふらふらふふ」だ。

それ以外はハナエさんの3rd Album『SHOW GIRL』から三曲使用。ハナエさんの可愛さと透明感を併せ持ったウィスパーボイスが「シナモロール」のイメージにぴったし重なっている。ハナエさんは17歳でデビュー。13歳の時、EMIミュージック・ジャパンのオーディション「Great Hunting」にデモテープを送ったというまさに早熟な天才少女である。

ハナエ(1994年2月27日 - 現在24歳)は、日本の女性歌手。所属芸能事務所はアソビシステム、所属レコードレーベルはVirgin Music。福岡県出身。身長160cm。

 

以上の知識を前置きして、演目「まえのんロール」の内容を紹介しよう。

一曲目はハナエの「あおいそら」。

照明が点くと、ののさんが白と青のかわいい衣装を着て盆前に登場。これが「まえのんロール」。

シナモロールの特徴である白くて長い耳を垂らす。その上に、金のリボンを巻いた小さな青い帽子をちょこんと被る。胸に大きな青いリボンを付けている。白くて大きなスカートを身体に巻いている。スカートにはたくさんのシナモロールのぬいぐるみが縫い付けられている。

一旦暗転して、舞台に戻る。

二曲目は、ふぇのたすの「ふふふ」。この歌い出し『ふわふわふにゃふにゃふらふらふふ』。

舞台に大きなお家が浮かび上がる。青い空を背景に、二階建てのピンクのお家だ。二階にはピンクの窓が三つ並び、一階には両開きのピンクの扉と閉じた青い扉。そしてお家の横には白い大きなシナモロールのぬいぐるみが座っている。

まえのんロールが再登場。マントを脱いで上下セパレートの衣装。頭は先ほどと同じ。

上半身は白いブラに真ん中に青いリボンを付ける。首輪の下にきらきらしたフレンジを垂らす。

下半身は青と白のチェックの短パン。同じ柄で長い脚絆。足元は高い靴を履く。よく見ると白をベースにして青い線が入り白い綿が付いている。

三曲目は、ハナエの「小さな恋のものがたり」。ここで白いぬいぐるみを持って盆に移動。

盆の上は白く「ふわもこ」状態になっている。白い大きなクッションが三つ。

ベッドショーが始まる。上下の衣装を脱ぎ、白い首輪と青いベルトのみ。

ベッド曲は、同じくハナエの「シュガリルラ feat. 相沢梨紗」で、この曲はでんぱ組.incのメンバーとしても活躍している相沢梨紗とのコラボ作品。

アクセサリーが豪華。首輪から白い数珠状のガラス紐がたくさん垂れる。両手首に白いガラス状のブレスレット。両手の人差し指と小指にリング。マニキュアが白くきらきらとゴージャス。

立上りは「シナモロールの曲(シナモエンジェルスの『Chu-Chu-Chu』)」で締める。

 

かわいくステキなメルヘンの世界を見せてくれたね。ありがとう。

 

平成30年7月                           大阪東洋ショーにて

 

 

 

『シナモロールがやってきた ―うさかめver―』  

~前田ののさん(ロック所属)に捧げる~

 

 

 森のストリップ劇場に、シナモロール(愛称はシナモン)と仲間たちがやってきた。

 今年のゴールデンウイークにハローキティとマイメロディたちが森のストリップ劇場に来場したときに、すでにシナモロールとポムポムプリンもサンリオ軍団の代表として参加していたので、今回は二度目の来場となる。

 今回の来場目的は、つい最近2018年7月1日の第33回サンリオキャラクター大賞でシナモロールが見事グランプリに輝き、昨年に引き続き二連覇を達成したことのお祝い記念行事になっていました。そして、その前の第30,31回で二連覇していたポムポムプリンも同行することになりました。

 シナモロールとポムポムプリンは今やサンリオを代表する犬キャラクターである。ちなみにポムポムプリンはゴールデン・レトリバーの雄をモチーフにしているが、シナモロールの方はよく分かっていない。

 

 森のストリップ劇場では、最初にシナモロールとポムポムプリンがやってくると聞いて、既に人気を席巻しているストリッパー・キティの猫キャラに加え、犬キャラまで送り込んできたのかと警戒した。しかし、それは早とちりであった。単なる観劇に加え、劇場内に一時的なカフェを開設して、森のストリップ劇場の踊り子やお客をもてなそうと考えていたのです。

 だから、うさぎちゃんがシナモロールを一目見た瞬間に、「わー、私と同じうさぎキャラだから一緒にステージに上がろうね!」と声をかけた時には笑いが起こった。そもそもシナモロールは男の子なのである。でも、シナモロールの長い耳と青い目、そして赤い頬を見ると、うさぎの女の子に見えるもんね。

 うさぎちゃんは、シナモロールの持つ「ふわもこ」なイメージに耐えられず思わず抱きしめちゃいました。またまた笑いが起こります。

 

 さっそく、場内にシナモロール・カフェとポムポムプリン・カフェの二つがオープン。

 ところで、シナモロールはたくさんの仲間たちを連れてきていました。名前を上げると次の通り。

男の子の仲良しグループはカプチーノ、エスプレッソ、みるく。カプチーノは、のんびり屋さんで双子の弟‘ココとナッツ’の優しいお兄さんです。エスプレッソはワンちゃんコンテストで優勝歴を持つ品のいいおぼっちゃま。みるくは、ちょっと甘えん坊でおしゃぶりを加えた白い子犬です。シナモンに憧れていて、いつか彼のように空を飛びたいと思っています。シナモンを加えた彼ら男の子4人組はいつも仲良く遊んでいます。

 女の子の仲良しグループはモカ、シフォン、アズキ。モカは名前の通り茶色の可愛い子犬の女の子。おしゃべりとおしゃれが大好きで、みんなのお姉さんのようにしっかりとした頼もしい存在です。シフォンは耳がふわふわとした愛くるしい女の子。大らかで細かいことにはこだわらない性格なので、みんなのいる場を和ませるムードメーカー的な存在です。この二人にアズキを加えた三人は「シナモエンジェルス」と呼ばれています。リーダーはしっかり者のモカ、他2人は大らかな性格でふわふわ耳が可愛いシフォンと、耳が天使の羽のようになっている関西弁のアズキです。

 その他にも、チョココルネみたいにクルクルねじれたツノがチャームポイントで、時空を超えて、過去や未来、絵本の世界へ行くことができる時空の旅人、コルネ。そのコルネに乗ってやってきた謎の女の子、ポロン。彼女はシナモンと同じ青い目をしている。

 どの名前を見ても、コーヒーとケーキが美味しくなりますよね。もともとシナモロールは2000年頃のカフェブームの時代背景の影響を受けて、そこから発想を得ていますから当然ですね。シナモロールそのものも、尻尾がまるでシナモンロールのようにくるくる巻いているので、「シナモン」という名前をつけてもらったわけですからね。

 そうそう、変わり種としてはちょんまげの付いた品川紋次郎も参加していました。いまや、シナモンは品川区のしながわ観光大使に任命されていますからね。こじつけもここまで来ると頭が下がります。(笑)

 

 一方のポムポムプリン・カフェも盛況です。こちらも仲間たちの名前がいい。

親友はハムスターのマフィン(雄)。マフィンの他にねずみの「スコーン」、りすの「ベーグル」、うさぎの「パウダー」、カエルの「ミント」、ペンギンの「ホイップ」、カモメの「シロップ」、とりの「カスタード」、さるの「ココナッツ」、ロップイヤー(うさぎ)の「タルト」、しろくまの「バニラ」、双子のハムスター「ビスケ」「クッキー」がいる。

森のストリップ劇場の面々は彼らとカフェで楽しく遊んでいます。甘い物好きなゴリくんは胸を叩いてゴホゴホと喜んでます。名前を聞かれただけで噛みつかれそうだと、皆ビクビクしてます(笑)。

 

 こうして、森のストリップ劇場の面々は、サンリオのキャラクターたちに癒され、楽しい一日を過ごしました。特に、うさぎちゃんは最近の仕事では猫キャラや熊キャラの気勢に押され気味だったり、カメさんとの関係が進展しないことから、公私共に元気がなかったので、今回のシナモロールたちの来訪には元気をもらったようです。よかった♪

 

                                    おしまい