ロック所属の踊り子・小宮山せりなさんの、6周年作のエアリアルティシュー演技について「空に向かって羽ばたく」という題名で話します。

 

 

H29年6月中のDX歌舞伎公演の初日に顔を出した。今週のDX歌舞伎の香盤は次の通り。①さくら(TS)、②橘メアリー(道劇)、③西園寺瞳(ロック)、④小宮山せりな(ロック)、⑤伊沢千夏(ロック)〔敬称略〕。初日から七海りこさんが体調不良によるお休みで5香盤。

 

小宮山せりなさんが先週の川崎ロックで六周年を迎えていた。今週は二個出しで、そのひとつが六周年作品だった。なんとエアリアルティシューを取り入れていることに驚嘆。さっそく内容を紹介しよう。

最初に、盆の上で佇む少女。足元まで丈の長い白い衣装を身に纏う。胸元から長く紐の垂れた白いリボンがたくさん縫い付けられている。腕には蝶のように白いレースが垂れる。白い首輪。まさしく白い妖精のよう。

舞台には、シルクの白い布が中央から大きく左右に垂れ下がる。

盆の上から立上り、舞台に向かい、裸足で舞い踊る。しんみりとした曲が二つ続く。白い大きな布の下で、白い衣装で踊っている。まさに白一色。雲上人の舞い。

次に、衣装を脱いで、トップレスのまま腰に布を巻く。よく見ると花刺繍入りの高級感溢れる生地でベルトで腰に巻き付ける。右足のみ白い紐を巻いている。そのまま盆のベッドへ。和・洋の二曲が流れ、その後、舞台に移動し、エアリアルティシューの演技が始まる。

天井から下がった二本のティシュー(布)に登っていく。布を脚に挟む「ロック」、布を脚に巻き付ける「クレ」、そのまま布の間に座る「ブランコ」と次々と演ずる。ブランコのまま引っくり返り、逆さ吊りになって開脚ポーズを決める。水平に脚が伸びた綺麗なポージングである。最後には帆掛け船のような華麗なポーズを決める。

相当の練習をして、よくここまで芸域を高めたなと感心させられた。まさしく努力家せりなの汗の結晶である。

昨年、浅葱アゲハさんの空中パフォーマンスを拝見して感動し、教室に通い、漸く六周年に間に合わせたとファンの人が教えてくれた。私自身、その話に感激し、浅葱アゲハさんのレポートを翌日(二日目)に届けた。

三日目に、驚くべき変化があった。まずは衣装が変わった。白と青の花柄模様の上着に、スカート部は白と青の布が垂れる。昨日までの白一色にブルーが混ざることで、イメージが雲だけの白い空からブルーな空に変わる。

ベッドショーにも変化があった。昨日までは殆ど露出が無かった。今回の作品はエロは控えめで、とにかく空中パフォーマンスを主体で観てね!(エロより芸術よ!)という彼女の心意気かと感じて拝見していた。しかし、最初から最後までこの衣装で通すことで、心に余裕も出たのか、ベッドショーにエロさが見え始める。

この衣装のままエアリアルティシューを始める。せりなさんに言わせると、この衣装だと布に絡まりやすい怖れがあるとのこと。ならば後半だけ花刺繍の腰巻きに変える手はあるね。

今回の六周年作は、いまだ彼女にとって試行錯誤の段階のようだ。三日目に変化に気付いてすぐにポラタイムで話したら喜んでくれた。私の感想を素直に聴いてくれて嬉しかったよ。お陰で今回のレポートを纏めたくなった次第(笑)。

 

小宮山せりなさんは今のロックで最もお客を呼べる踊り子の一人。小倉や広島まで含め全国津々浦々の劇場に乗り、たくさんの追っかけ隊をもつ。

彼女の人気の秘訣は、まずはお客さんを大切にする親近感にある。ポラタイムではいつも笑顔で接してくれる。たいがいの客はこれでファンに落ちる。

更に凄いのが頑張り屋であること。元々ダンスは素人で、最初の頃は半べそをかいていたのだが、ダンス練習に励み、見る見るうちにトップ・ダンサーに駆け上がった。

ダンスが上達しステージが魅せれるようになり、人気が鰻上りになる。ポラも長蛇の列。そのため六年目からポラ代を500円から1000円に上げる。今までポラが売れないため1000円を500円に下げた踊り子さんはたくさんいるが、逆に人気が出過ぎるからと値上げするケースは初めて聞いた。それくらい彼女の人気は凄い。

場内にはいつも、ブルーのせりなオリジナル周年Tシャツを着ているファンがたくさんいる。お陰で劇場内がブルー色になっているのだが(笑)、ファンの人が言うには「同じブルーでも、濃い目のブルーを着ている人が濃いファンなんだよ」と教えてくれた。(笑)

今回は空中まで舞い上がったわけだが、本当にせりなさんの人気・実力がどこまで上がっていくのか目が離せない。

 

 

平成29年6月                          DX歌舞伎にて

 

 

 

 

H29年6月

『空に向かって飛び上がれ』   

 ~小宮山せりなさんに捧げる~

 

 

 

 ぼくは空に向かって飛び上がる

 愛する君を乗り超えて

 

 六月の雨

 移ろいゆく空模様

 気まぐれに色を変えるアジサイ

 

 あぁ~ぼくの愛は本物だった

 信じてほしかった

 信じ合えなくなって ぼくらの愛は終わりだと思った

 

 君との愛に 地に足をつけて生きていきたかった

 ぼくは前に言ったよね

 信頼関係がなくなったら ぼくらの愛は成り立たないと

 愛に生きようと思ったけど 残念ながらできない

 

 ぼくには夢がある

 どこまでも空は青い

 どこまでも空は高い

どこまでも空は広い

そこには未来があると信じて

 

過去を捨て

 君を超えて

 ぼくは空に向かって飛び上がる

 

 

                          おしまい