今回は、ロックの踊り子・小宮山せりなさんについて、演目「フォーリンラブ」を題材に、彼女の人気の凄さを語りたい。

 

 

H28年の夏が始まった。たまに雨雲になるので完全に梅雨明けしていない(関東の梅雨明けは7月28日になった)が、暑い日が続いている。やっぱり夏はストリップで避暑するのが最高である。7月中は、DX歌舞伎で楽しませてもらう。

その週の香盤は次の通り。①川村あいね(東洋)、②葉月凛(DX歌舞伎)、③永瀬ゆら(林企画)、④白砂ゆの(ロック)、⑤小宮山せりな(ロック)、⑥徳永しおり(ロック)〔敬称略〕。

 

今週の小宮山せりなさんの出し物は、1,3回目に「レーザービーム」、2,4回目に「フォーリンラブ」。

ステージを観ていて、「また、ダンスの腕を上げたなぁ」と感心した。

久しぶりにポラ時に挨拶したら「太郎さん、預かっているポラ、カビが生えて腐りそうよ」と言われる(笑)。あはっ。前回、お会いしたのが3月頭のここDX歌舞伎以来なので四ヶ月ぶりか。

ちょうど、あの公演で演目「フォーリンラブ」は初披露された。

改めて、この作品は着想がいいなぁと感心させられた。

内容を私なりに説明する。

赤い作業着を着た配達員が登場。作業着には「小宮山運輸」とある。男女一対のマネキンを運んできたようだ。

男のマネキンは、椅子に座っている。白い帽子をかぶり、ピンクの縞々模様のブレザーを羽織る。白いズボンをはき、足下には銀色のシューズ。オシャレな感じ。

もうひとつの女のマネキンは、ピンクのロングドレスを着て、大きなピンクの羽根をもって立っている。男女とも、キャバレーのショー・ダンサーという雰囲気か。

最初に、配達員が腕まくりをして、軽快にダンスをする。動きがシャープで、かっこよく、すごく様になっている。

次に、一旦、幕が下りる。幕が上がると、最初の舞台構成と全く同じく、一対の男女のマネキンの場面が現れる。ところが、女性のマネキンは生身の人間のように動き出す。彼女は、男のマネキンの周りを裸足でくるくる踊る。そして、ちょっかいを出す。どうも、彼女は彼を気に入った様子。まさにフォーリンラブ。

観ていて、とても楽しい。ファンタジーの世界に心が弾む。この作品こそ、せりなワールドの完成形に思えた。

 

今週は圧倒的に、せりなさんのポラが売れている。いつも熱心なせりなファンがたくさん。せりな五周年記念の青いTシャツを着ている方もたくさん居る。彼女は今のロックで一番客を集められるんじゃないかな。ちなみに、この次の週からのロック館では、せりなさんのポラが一枚500円から1000円なる。こういうケースは初めてなので驚く。それでも彼女の人気はびくともしないだろう。

彼女の人気の凄さを見せつけられた気がする。

そういえば、先月、私は広島第一劇場が8月末で閉館すると聞いて遠征した。その時、閉館するに当たり、最後にどの踊り子さんにのってほしいかを従業員と常連さん達が話していた。その中に、せりなさんの名前が頻繁に登場していた。そして、実際に8月結の最終公演に、せりなさんの名前があがった。記念すべきラスト公演をせりなさんで飾りたいというファンの心に私は感動した。

せりなさんは、今まさに旬な踊り子である。

 

平成28年7月19日                             DX歌舞伎にて